どうぶつ★だぁ~いすき♪

動物が大好きな私の、動物のお話がメインのブログです♪ 

僕は見習いナチュラリスト★

2011-10-22 06:22:26 | 動物(本・DVD)レビュー
著書の加藤直邦さんは、タンザニアの大学を卒業し、次の1年間をかけて自然観察を主体とするサファリをしながらアフリカ諸国を巡ります★

南部アフリカ8ヶ国を1周したところで、ケニアのマサイマラ国立保護区にあるロッジにサファリガイド・通訳・撮影コーディネーターとして勤めます★


サファリガイドは、ただ単にサファリカーを走らせ野生動物を見させる。
というものではありません★

自然の流れに押し入らずに野生動物たちを尊重しながら、尚且つゲストを楽しませ、危険がないよう配慮しなければなりません★

その土地で生活し仕事を共にするケニア人スタッフやレンジャー、マサイ族との関わり方はとても重要で、その人たちの文化や経験と感覚を尊重することも大切です★

動物観察だけでなく、その土地で生活する人々を含めて自然観察することで、たくさんのことを吸収できるのだと思います★

もちろん動物さんたちのお話がたくさんあり、サファリで会える動物さんたちの中にはニックネームがついていたり、動物さんの生態について説明したり、移動してしばらく会えなかったコを探しに出てみたり、必要以上に介入せず適度に距離を保ちながらサバンナでの様々な野生動物の章があります★

しかし、多くの自然・野生動物との出会いだけでなく、日本では考えられないようなことも多々あると思います★

例えば、マラリア熱…マラリア原虫を媒介するハマダラ蚊にさされることによって発病する病気です。

マサイマラは標高が高く涼しい気候であまり発症しないそうですが、著書が休暇でマサイマラを離れ、海岸地方の暑い地域に旅をしキャンプをしていた時、ハマダラ蚊にさされて最も死亡率の高い熱帯熱マラリアにかかり大変な経験をされています。

しかし、著者は自身の危機回避に対する怠慢があったこと、アフリカで住むことについての緊張感を忘れさせない教訓になったと仰っているところがすごいと思います★

文化や環境が異なる外国で、こうして良いことも悪いこともひとつずつきちんと受け止めて前向きに生活するのは簡単ではないと思います★

著者も仰っていますが、実際、ハマダラ蚊やツェツェバエなど人体(動物)に影響を与える虫がいることで人が入り込めず、本来の自然を保っている場所もあるので、絶対的に有害だとは言いきれないと私も思います★

また、一般的には悪いイメージがついてしまっているハイエナさんに関しては、「ハイエナを弁護する」という章で自身のハイエナさんに対する思いを語られており、「好きな動物は?」という質問に「ハイエナです」と答えると、相手は大抵、意外な表情を浮かべるそうですが、それに対し何ら恥じることなく、堂々と答える様は素敵ですね★

私は海外経験がないのですが、アフリカの国立保護区や国立公園で撮影された野生動物を撮影した写真集やDVDを持っていて何度も見ているので、アフリカのお話を見聞きするのは近くて遠い不思議な感覚になります★

いつも自然や動物さんたちの著書や映像を見ると、少しでも多くの自然が残りますようにと願うばかりです★

今回は紹介よりも私の感想が多くなってしまいました★

自然と野生動物、外国の方との交流などを書かれている、アフリカを感じられるおすすめのご本です★

著書、加藤直邦さんの「僕は見習いナチュラリスト」の紹介でした★