「れんげ食堂Toshu」という中華料理屋がありまして。以前は「中華東秀」という名前で展開していたんだけど、ここ数年で一気にれんげ食堂に置き換わっている。
僕は、れんげ食堂Toshuは数回しか行ったことないんですけど、前形態の中華東秀は当時の取引先の近くにあったことから死ぬほど通っていました。
それで、中華東秀のセットメニューが興味深いものであることは前回触れたのですが、簡単に説明すると、「餃子(半餃子)」「チャーハン(半チャーハン)」「ラーメン(半ラーメン)」の三元素の組み合わせによって多数のセットメニューが存在するのですが、名前から内容が想像できなかったり、割引率が謎であったりする、というものでした。
このセットたちは、れんげ食堂Toshuにもばっちり引き継がれています。
例を挙げると
・餃子 + ラーメン = Aセット
・餃子 + チャーハン= Bセット
ああ、なるほど、ベースは餃子で、カップリングが変わるとA、Bとなっていくのね、と思うじゃないですか。
・チャーハン + 半ラーメン = Cセット
あっそうきたか~一巡したか~っていう。そして、
・ラーメン + 半チャーハン = 裏Cセット
まあこれはCが分かればちょっと意味わかる。次からもっと難しくなります。
・ラーメン + チャーハン = 醤油ラーメンセット
・半ラーメン + チャーハン + 餃子 = 東秀セット
このあたりはもう覚えるしかない。
しかもまだあるからね。このほかにも半チャン半麺セット、ミニ東秀セット、BIG東秀セットなどが控えています。
これ、ちょっと面白いなと思いまして。
ここまで、組み合わせをちゃんと追ってセットとして命名する中華料理屋ってあんまりない気がするし、かといって、全部の組み合わせが存在するわけでもない。そこにちょっとゲーム性を感じてしまった。
例えば、今日は「餃子」を中心にデッキを組み立てるぞ~と思ったとして、そこにチャーハンと半ラーメンを追加すると東秀セットになりますが、半チャーハンとラーメンを追加するセットは存在しない。一方で半チャーハンと半ラーメンを追加すればミニ東秀セットになる(ただし半餃子)。
本当にカードゲームになりそうな気がする。「餃子」「チャーハン」「半チャーハン」「ラーメン」「半ラーメン」とかを引いていって、東秀に存在するセットを組み立てたら勝ち、みたいなやつ。
ということで、ちょっと作ってみました。
カードの種類には「ラーメン」「半ラーメン」「チャーハン」「半チャーハン」「餃子」「餃子(3個)」「ライス」「冷奴」があります。
手札は8枚で、1枚捨てて山から1枚引きます。
東秀に存在するセットをカードの余りなく作れたら「Toshu!」と叫んで上がりです。
※写真はれんげ食堂Toshuさんのページからお借りしました。
これがセット一覧です。れんげ食堂Toshuにはもっとセットメニューあるし期間限定メニューとかもあるのですが、先のカードの組み合わせで作れるものだけを抜き出しています。
※スープは単品が存在しないために無視します。つまり餃子定食は「餃子」+「ライス」+「冷奴」で、Bセットは「餃子」+「チャーハン」です。
ちなみに、「ライス」と「冷奴」のカードは餃子定食にしか使えないので、逆にいっぱい入れました。引くたびにライスが出て「またライスかよ~」みたいな感じを想定しています。
ゲームについての説明は以上です。
今回は、一人でプレーしてみたいと思います。このゲームは一人でも楽しく遊べます。
さて、まずは、配られた8枚の手札を確認します。セットが見えてくるでしょうか。僕にはこう見えました。
もう既に上がりかけている。
東秀のセットの組み合わせの多様さがなせる技です。初回でいきなり「Toshu!」することもありえると思います。
いま余っている札は「ラーメン」と「ライス」です。東秀にラーメンライスセットはありません。まあ、悪くない取り合わせですけどね。それぞれ単品で注文してご自身で合わせていただいて構わないですけど。
手札が分かりましたので、1枚捨てて1枚引きましょう。
ラーメンとライスどちらを残すかですが、これは「ラーメン」一択でしょう。ラーメンはいろんなセットを作れますが、ライスは餃子定食しか作れません。しかも餃子定食には冷奴が必要なので、残り2枚ではどうやっても無理です。
ということでライス捨てます。農家ごめん!
ライス捨てました。
半ラーメンが来ました。要らね~
さすがにラーメンと半ラーメンのセットは無い。あったらすごい。っていうかそれはもうただの大盛りラーメンじゃん。
さて、ラーメンと半ラーメン、どちらを残すべきでしょうか。残したカードを含んで2つでできるセットを洗い出せば、どちらが有利か分かります。
ラーメンを残す場合……
ラーメン + [チャーハン] = 醤油ラーメンセット
ラーメン + [半チャーハン] = 裏Cセット
ラーメン + [餃子] = Aセット
の3面待ちです。
半ラーメンを残す場合……
半ラーメン + [チャーハン] = Cセット
半ラーメン + [半チャーハン] = 半チャン半麺セット
の2面待ちになりますので、ここはラーメンを残すのが正解ですね。
とかいって、上のクレバーな解説はこれを書いているときに考えたことで、当時の僕はラーメンを捨ててしまいました。
対戦相手が東秀AIだったら致命傷です。一手でも間違えたら即死ですから。全然関係ないけど東秀AIってすごいかしこそうな字面だな。東大入試突破しそう。
何の話だっけ。ゲームの続きだわ。半ラーメンを残してラーメンを捨て、1枚引きました。
果たして、餃子が来ました。ほらあ。ラーメン残してたらAセットで上がりだったのに。読み物もここで終わってたのに残念ですね、まだ続きます。
さて、餃子と半ラーメン。ここからどうするか。なんかできそうでできない、というもどかしい取り合わせ。
こういうときはですね、既存のセットに囚われないで俯瞰することが大事だと思います。東秀AIならそうすると思います。
じっくり眺めていると「餃子(3個)」が邪魔に思えてきました。餃子3個って、ミニ東秀セットにしか使われないんですね。柔軟な組み替えのためには邪魔です。ラーメンやチャーハンなど、ほかと結合しやすいものを集めたほうがうっかり「Toshu!」できる可能性が高まる気がします。
そこで、餃子3個を捨てるためにミニ東秀セットをバラします。
ミニ東秀セットは、半チャン半麺セット + 餃子3個 になりました。
これで餃子3個を捨てます。
餃子 + 半ラーメン + [チャーハン] = 東秀セット
の、チャーハン待ちの体勢です。来たれチャーハン!
ライスが来ました。ライスじゃないんだよ……炒めてくれよ……
と思ってライスを捨てようとしたのですが、ちょっと待てよ。ここであえて半ラーメンを捨てるとどうなる?
ここで半ラーメンを捨てると……
餃子 + ライス + [冷奴] = 餃子定食
餃子 + ライス + [餃子] = W餃子定食
の2面待ちになります。しかもゲームバランス上、冷奴はとても多い札になっています。ここは半ラーメンを切るべきでしょう。
さようなら半ラーメン!
はい、順当に冷奴が来ました。餃子定食の完成です。
これで餃子定食2つ、半チャン半麺セット1つ、計3つのセットが完成、余りはありません。上がりです。
それではみなさんごいっしょに、
「「「Toshu!!!!」」」
ありがとうございました。
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