「標しくぃ」を愛でています
〜めくるめく曲がり標識の世界〜
高下龍司(koge)
みなさんは「標しくぃ」というものをご存知でしょうか。
おそらく2億4000万の「?」が花火のように打ち上がっては消えていると思います。
そりゃそうですよね。「標しくぃ」とは僕が勝手に作った造語だからです。
では「標しくぃ」とはどういうものかを見ていきましょう。
※対象物を大きく見せるため、画像がほぼ縦長となっています。めげずにスクロールしてください。
これ
標識の支柱が「くぃ」っと曲がっているものが「標しくぃ」なんですね。
定型の紹介文としては、
ということです。なにげにカーブミラーも含まれています。よろしくお願いしますよ。
さて、そもそもどうして「くぃ」っと曲がっているかというと、トラックなどの大きい車などが標識に接触するのを避けるのが主な目的なんですね。
もちろんそれだけではなく、障害物があって見えにくいから曲がっていたり、カーブミラーであればより角から見やすいようにくぃっとなったりしています。
私はその曲がりっぷりを、いいねいいねとなめるように見てまわる活動をしています。
私はその曲がりっぷりを、いいねいいねとなめるように見てまわる活動をしています。
そして集めているなかでいろいろな傾向がみられたので、ざっくりと分類して紹介します。
◼︎ひょっこりはん系
まずは「ひょっこりはん系」です。
なにがひょっこりなのか、はいドン!
ほらね。電柱からひょっこり顔を出す標しくぃ。
ちなみに私はひょっこりはんのネタを見たことがないので、完全にイメージで書いているけど大丈夫でしょうか。
◼︎崖っぷち系
次は「崖っぷち系」。
かつて、みうらじゅんが「『崖』という危険な言葉に『ぷち』というかわいらしい響きが合わさっているとことにグッとくる」と語っていましたが、そんな崖っぷちに咲く標しくぃとは…!?
人間だったら両手を回しながら落ちるやつですね。
このキリギリ具合! 崖っぷちで「くぃ」っとなっているのでさらなる土俵際いっぱい感を味わうことができますね。
これがまっすぐ伸びる普通の標識なら感動は得られなかったことでしょう。
◼︎イリュージョン系
イリュージョンのように柵なんかをすりぬける、目を疑うような設置方法があるんです。
一軒家のそういうところから顔を出す犬はテレビで見たことあるけど。
木下大サーカスでもこんなイリュージョンしませんよ。
思わずスタンディングオベーションしちゃいましたね。10分くらい。
◼︎ノーマル系のなかでもちょっと変わった標しくぃ
先の3つの系統は、探しているうちに分類できるくらい数が集まったので「○○系」としましたが、だいたいは特に分類できない、あえていうならノーマル系ばかりです。
ここでは、そのノーマルのなかでもちょっと目を引く標しくぃにツッコミを入れていきます。
いろいろ付きすぎですね。
曲げずにまっすぐ下に伸ばしてもよくない?
曲げずにまっすぐ下に伸ばしてもよくない?
曲げなくても設置できそうですが、どうしてでしょうか。
おそらく下が暗渠になっていてアスファルト部分が薄いので、まっすぐだとしっかり固定されないんでしょうね。だから横に曲げてしっかり固定しているのではないでしょうか。
カーブミラーのまわりだけアスファルトが付け足されているのはそういうことですね。
おそらく下が暗渠になっていてアスファルト部分が薄いので、まっすぐだとしっかり固定されないんでしょうね。だから横に曲げてしっかり固定しているのではないでしょうか。
カーブミラーのまわりだけアスファルトが付け足されているのはそういうことですね。
根性大根のようです。
根元がわずかにくぃっとなっていますね。
しかしなぜ歩道の真ん中に設置したのでしょうか。
しかしなぜ歩道の真ん中に設置したのでしょうか。
後日通ったらだいぶ傾いていました。じゃまだったのかな。
ここまで曲げられる腕力、はんぱないですね。
なんと道路の側面から出て上に曲がっていました。
側溝のふたもちょうど支柱の分だけスキマがあいてますね。これぞ工夫。
電柱にカーブミラーを設置しているのかと思ったら、横から伸びてからまっています。
横から見るとこんな感じ。
そのうちコブラツイストをかけるんじゃないでしょうか。
◼︎まとめ
本来、無機物である標識やカーブミラーですが、支柱が曲がることにより動きが出て、まるで生きているかのような表情をみせます。そのために愛しさが芽生えるのではないでしょうか。
愛でていきましょう、標しくぃ。
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