それもある意味散歩

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「東秀の謎」の謎

2022-09-30 17:42:11 | 日記
「東秀の謎」の謎
ヤスノリ

中華東秀をご存じでしょうか。

数年前までは都内にもけっこうあったのですが、全国に残すところ2店舗となってしまいました。

もっとも、会社がヤバいから減っているというわけではなくて「れんげ屋Toshu」という新業態に切り替えている最中、というだけですが、まあとにかく、中華東秀というブランドは風前の灯火です。

ちなみに東秀は知らなくても、オリジン弁当はご存じでしょう。量り売りのお惣菜店として唯一無二の存在感を放っています。このオリジン弁当は「オリジン東秀株式会社」がやっていて、この会社の祖業が「東秀」という中華料理屋なのです。

さて、いずれ消えゆく運命の中華東秀について今更語る必要はありやなしや。まあ、いいじゃないですか、そういう行為もある意味散歩だと思うのです。

あの、僕ね、東秀けっこう行ってたんですよ。主に用賀店に毎週のように行ってました。取引先が用賀駅近くにありまして、帰りにごはんでも食べようかなってなるのですが、そのあたりでちゃちゃっと食べられるもののうち一番助かったのが東秀でした。助かった、というのは、なんでしょう、コスパもそうだけど、出てくるの意外と早いとか、ギリ座れるとか、食べたいものがいくつかあるとか、そういうの含めて、東秀行っておけば間違いない感じ、そういう感情を一言で纏めると「助かる」だと思います。もちろん褒めています。

昼から飲んでるおじいちゃんが居るのも良かった。用賀ってGMOとか入ってるでかいビルあってサラリーマンが多いんですけど、基本的に世田谷の住宅街なんですよ。

仕事が変わって用賀に用事がなくなってからは東秀のこともすっかり忘れていたんですけど、ちょっと前にスマホの写真を見返していたら、見覚えの無いアルバムがあったんです。

「t_東秀の謎」という名前のアルバムを2019年に作っている。

アルバム名の最初にある "t_" というのは、興味を持って撮りためているものとか、あとで考えようとか、そういうネタのアルバムに僕がつけるプレフィックスなので、当時の僕は、東秀のメニューに対して何か思うところがあったんだろうけど、2022年の今、全く思い出せない。

2019年の僕はこの写真で何をしたかったのか。「東秀の謎」の謎です。

しばらく考えたのですが、全く思い出せませんでした。すべてのメニューを撮っているわけではなさそうで、例えば一番思い入れのあるメニューのキムチ炒め定食すら撮っていないので、滅び行く店の記録とか、そういう意図ではないようです。

仕方ないので、今日は、この写真を見て"いま"思ったことを書こうと思います。同じ脳細胞なんで、意外と思考を再現できる可能性があります。あーでもあれか。細胞とか入れ替わるもんな。それは同じ人間と言えるのだろうか。

人間の同一性はどうでもいいんですけど、何だっけ、東秀ね。あのですねえ、この写真を見てると、僕はある感情が芽生えるんですよ。不安。めっちゃ不安。

まず最初のページ。ラーメン、半ラーメン、チャーハン、半チャーハン、それに餃子があったりなかったり、組み合わせが忙しいな!

そしてセットの名前がA、B、C、醤油ラーメンセット、半チャン半麺セット、ミニ東秀セットと入り乱れている。半チャーハンと半ラーメンは「半チャン半麺セット」なのに、チャーハンと半ラーメンは「Cセット」。

食べたいものからセット名を検索するのが難しい。ラーメンとチャーハンを食べたいなと思って、上から見ていって、ああ、「醤油ラーメンセット」か……となる。

チャーハンと餃子を食べたかったら「Bセット」だ。なぜかこれだけスープついてくるのも謎だ。

半チャーハンと餃子を食べたかったら……無いか。いや、あるんです。

チャーハンのページの単品「半チャーハン」の下にある。名前は「半チャーハン餃子セット」で390円。

このように、セットは、最初のページだけではなくて単品の下に書かれていることもある。こうなってくると、僕は網羅性がものすごく気になってきてしまう。ちゃんと全部の組み合わせが存在してるんだろうか。不安。

あと、こうも組み合わせが入り乱れると、割引の整合性って難しくないかしら。不安だ。ものすごく不安。

不安なので、ちょっと確かめてみることにしました。

 

さて、東秀のセットは「チャーハン」「半チャーハン」「ラーメン」「半ラーメン」「餃子」の組み合わせでできています。

まずは簡単のため餃子を考慮に入れず、チャーハンとラーメンの掛け合わせについてまとめました。赤色はセットによってお得になる金額です。

※2019年の写真から抜き出した値段です。「れんげ屋Toshu」にも同じ名前のメニューがあって現在値段が変わっていることあります。

まずねえ、セット名の不規則性に痺れちゃう。「醤油ラーメンセット」って、名前にチャーハン要素いっこもないのにフルチャーハンついてきますからね。なんとなく一般的に半チャーハンだと思わない?

チャーハンと半ラーメンで「Cセット」。もうわかんない。これ店員分かってるのかな。分かってるんだろうな。バイトの面接でそういうテストあるんだろうか。ラーメンとチャーハンのカードを組み合わせて「これは?」とか聞くテスト。

ほんで整理して気づいたんだけど、ラーメン半チャーハンのセットは存在しない。半チャンラーメンって全国で定番の感じのメニューじゃないのかしら。あれだけメニュー豊富そうで半チャンラーメン無いってすごくない? 謎だ。

(半チャンラーメンの「裏Cセット」というのがあるという情報を貰いました。確かに「れんげ屋」のwebメニューには630円でありました。そうすると東秀にもあったんでしょうか。当時の東秀グランドメニューの写真が3枚しかないので値段は正確には分かりませんが、2019年は550円くらいだったそうです。だとすると40円お得ですね。)

 

割引金額も謎なんですよね。安いセットのほうが割引額すごい。「半チャン半麺セット」は40円もお得。一方で「醤油ラーメンセット」はフルフルでお高いのに20円しかお得じゃない。作りたくないのかな。謎だ。東秀の謎だ。

いずれにせよ、機械的に割引率を計算しているのではなくて、半チャン半麺を安く見せたいとか、誘導の意図を感じる値付けになっています。こういうことをやるときって、価格の不整合が見つかりやすいんですよ。あとで確認します。

 

さて、これに餃子を掛け合わせるとこんな感じです。

※2019年の写真から抜き出した値段です。「れんげ屋Toshu」にも同じ名前のメニューがあって現在値段が変わっていることあります。

無いメニューが多いように見えますが、これは"餃子3個"という売り方が「ミニ東秀セット」だけに存在するのでこんな表になってしまっていて、網羅性は問題ありません。というか、どうやらすべてのメニューに餃子付きが存在します。

名前はやっぱり、不規則にも程がありますね。

「半チャーハン」+「餃子」で「半チャーハン餃子セット」。これは分かる。

「醤油ラーメンセット」+「餃子」で「醤油ラーメンスペシャルセット」。分からない。

「Cセット」+「餃子」で「東秀セット」。すごく分からない。

まあ、東秀セットのあたりは、すごく出るメニューに名付けたんだろうなという気はします。これだけ120円もお得だし、目玉商品として位置づけているのでしょう。

それから特筆すべきは「ミニ東秀セット」の割引なし。「半チャン半麺セット」の時点では460円、驚異の割引き優等生だったのに、餃子3個をつけて進化すると割引額が0円になる。小学校までは優等生だった一般人みたい。っていうかこれ、餃子3個が140円っていうことですからね。餃子5個(単品)で180円なので、お高級な餃子ですこと。まあよくわからんけど、3個だけ焼くのってお店側からしたら嫌なのかな。

 

ところで、割引の整合性は大丈夫なんでしょうか。たとえば「めっちゃお得なセット」+「単品」 とかで、あるセットよりもお得になってしまうような現象があるとアツいじゃないですか。どんどん見つけて東秀の裏技.com開設して公開しようと思います。

東秀においてめっちゃお得なセットといえばやはり「東秀セット」(チャーハン+半ラーメン+餃子)760円(割引-120円)です。

これを軸に、例えば「醤油ラーメンスペシャルセット」(チャーハン+ラーメン+餃子)900円(割引-70円)を錬成できないでしょうか。

ここで「半ラーメン」+「半ラーメン」=「ラーメン」と仮定すると、「東秀セット」+「半ラーメン」で「醤油ラーメンスペシャルセット」になるので、金額を計算してみましょう。

「東秀セット」(チャーハン+半ラーメン+餃子)(760円) + 「半ラーメン」(280円) = 1040円

醤油ラーメンスペシャルセットは普通に買えば900円なので大幅にオーバー。これは錬成失敗です。

ここで思ったのですが、「半ラーメン」+「半ラーメン」=「ラーメン」じゃないんですよね。

ラーメンは370円、半ラーメンは280円です。半ラーメン、全然半分じゃない。これは、麺は半分でも具はいっちょ前に載っているというラーメンの特性が影響していると考えています。だから、半ラーメンを足す、というアプローチは成立しない。

一方で、半チャーハンは220円、チャーハンは420円です。半チャーハンは、ほぼ半チャーハンなんですよ。

だから「半チャンラーメン(裏Cセット?)」が東秀に存在すれば、半チャーハンを使って別のセットを錬成することでワンチャンあるのかもしれないですよね。ワンチャンラーメンあるのかもしれないです。

 

もうひとつ錬成をやってみます。

「半チャン半麺セット」の値引きが40円とすごいのに、それに餃子3個足した「ミニ東秀セット」の値引きが0円であることを利用して、「半チャン半麺セット」に「餃子」単品をつけて「ミニ東秀セット」を錬成できないでしょうか。

しかしここで残念なお知らせとして、餃子3個の単品売りはしていません。ですので、仕方なく「フルの餃子」をつけます。

「半チャン半麺セット」(半ラーメン+半チャーハン)(460円) +  「餃子」(180円) = 640円

「ミニ東秀セット」よりも40円高くなってしまいました。ただ餃子は2個多いので、20円で餃子2個買えてると思えばお得なのですが、ミニ東秀セットを選ぶ人は明らかに小食なので嬉しくないかもしれません。これも錬成失敗です。

ただ、いずれにせよ「ミニ東秀セット」の600円は割高で、頼むメリット何? って思ったんですけど、餃子3個という、ある層にとって「ちょうどいい感」なんだろうなあ。ちょうどいい感への課金。この600円という値付けは憎いなあ……一周回って好きになってきた。

 

はあ。何だっけ。僕の不安は少し解消されました。

何の結果も得られませんでしたが、散歩ってそういうもんだと思います。

2019年の僕は何を考えていたか知らないけど、こういうことでいいですかね。

 

 

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ヤスノリ
サンポー主催のお散歩おじさん。さいきんおちつきがある。
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