ーLove Story－ ＜ショート小説＞

ネガティブな感情。そのすべてが、
この病気の栄養になっていく。

心配すればするほど、相手を責め
れば責めるほど、病状は悪化の一
途をたどる。

泣き濡れているわたしを部屋に残
して、彼が去ってった行ったあと、
わたしは再び自分の病巣をつつく。

愛し合った余韻が、まだくっきり
残っているシーツにくるまって、
猫みたいに背を丸めて、こんなに
も悲しいのなら、こんなにも苦し
いのなら、いっそのこと、

断ち切ってしまおうか。
そうすれば、わたしは楽になれる
のかもしれない。

ああ、彼はこんなわたしの気持ち
を、どうしてわかってくれない
の？

かつて、わたしの胸をあんなにも
ときめさせてくれた、あの、素晴
らしい恋心は、影も形もなくなっ
ている。

あとに残されているのは、執着と
欲望と疑心暗鬼と自己嫌悪。ああ、
なんてこと。

あんなに楽しかったのに、あんな
に素敵にきらめいていたのに、ど
うして恋は、こんなにも醜い姿に
なってしまったの？

彼のこと、愛していたのに。

一生懸命。海よりも深く。あの愛は、
どこへ行ってしまった？彼のこと、
愛していたのに、一生懸命。海より
も深く。あの愛は、どこへ行ってし
まったの？

愛ではなく、それはただの病巣な
のに、それはあまりにも愛に似て
いるから、

だから恋する女の子は、容易に落
とし穴になまってしまう。そして、
ジ・エンド。

YouTube
Love Story - 安室奈美恵（フル）

https://www.youtube.com/watch?v=-c1q0iJJMcw

前略おふくろ様

お互いの心を放し飼いに
して暮らせば

たまに寂しい自由

YouTube

前略おふくろ様 第01話

https://www.youtube.com/watch?v=_jiZ0tk7Nx8

『シャンパン』

ふと思いついた感じの
シャンパンの

気泡のような口づけが
好き

「遣らずの雨」 ーやらずのあめー：

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―ブログ一
「わたしのことを雨女だと
あなたはいつも笑うけど

ねえ知っている？この雨が

あなたと逢うときにしか
降らないこと」

『行かせたくない人を
引きとめる雨』

恋する男女が久しぶりに会え
ました。けれど男はすぐに出
立しなければなりません。

短い時間を惜しむ二人。

男が「さあ行かなければ・・・」
と立ち上がったとたん。

まるでそれに合わせたかのように
激しく降り出す雨。

このように、行ってほしくない
のに行かなくてはならない人を
引きとめる雨が、

「遣らずの雨」です。

「遣る」とは、人を行かせること。
同じ意味で「遣らずの風」という
言葉もあります。

いっときでも長く、好きな人を
引きとめておきたい、そんな切なく
いじらしい女心を表す恋の
言葉です。

彼以外に、恋するものがありますか。

ミステリアスな女って魅力
だよね。

ミステリアスな部分って、か
くしておくもんじゃなくて、
作っていくもんなんだ。

一緒にいない時に何をして
いるのかなということを、ふ
っと感じさせるのが女の子の
魅力なんだ。

　一緒にいると、どんどん二人
の円は重なる方向に進んでいく。

だから、
やがて円は重なっちゃう。

何もしなかったら、これがいわゆる
ときめきがなくなったという状態。

少しでも彼の気持ちを
ときめかしておきたいと
思ったら、
彼の知らない部分、彼以外に
恋するものをどんどん作って
いかないといけない。

あなた自身が彼以外に恋する
ものを持ったら、彼のやってる
ことも理解できてくる。

魅力って、意外な部分だんだ
よね。

たとえば、一緒にいる時にもう
これで帰ろうかって思う時に、
「ちょっと仕事の電話をかけて
いい？」とかって、仕事の電話を
かけてるのを見てさ。

そすると、そういうところって見た
ことないから、「あっ、こいついい
女だな」と思って、

もうちゃっと一緒にいようかなって
思うのが、男の心理。

イヤ

きつくきつく我の鋳型を
とるように

君は最後の抱擁をする


YouTube
武満徹『翼』石川セリ

https://www.youtube.com/watch?v=-b7NEASwrJM

風花 -かざはな -

青い空　銀の星から手紙が
届く

それは知らずに心に届き
明日への栞となるのだろう

てのひらに受けた銀粉が
はかなく溶けて　消えたと
しても

『冬の青空に舞う純白の
花びら』

風のない晴れ上がった空から、
突然花びらのように雪が舞い
落ちてくる。そんな経験はあ
りませんか。

「風花」というのは、遠くの
山で降っている雪が風に運ば
れてきて、晴天なのに舞い散る
さまが、まるで花びらのように
見えることをいいます。

風下の山麓などでよく見られる
現象で、気象的には雪の日に
数えられます。

はらはらと舞い、降りかかると
もなく消えるはかなさと、美し
い五感から、昔から俳句や和歌、
詩、歌などにもよく使われてき
ました。

王朝時代の歌人はこんなふうに
詠んで、まだ遠い春に思いを馳
せたようです。

冬ながら空より花の散りくるは
　雲のあなたは春にやあるらん
　　清原深養父

ミッドナイトブルー Ⅳ

抱きあわず語りあかせる
夜ありて

これもやさしき情事と思う

夜明け

「恋」は「孤独」だから
返事はいらないと思う

夜明けのバーボンソーダ