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サンズ・トーク

自分を越えたい。時にそう思っている中高年の記。

ギリシャの経済危機(三)

2015-07-06 12:44:02 | 時の話題
ギリシャは、国民投票の結果、EUから求められている財政緊縮策については受け入れがたいとの意見となった。
それでも、債務の返済困難という現実は変わらない。

IMFへの債務不履行が解消されるわけでなく、ただ、ギリシャ国民はEUの要求する財政緊縮策は受け入れがたいという意思なのが解ったのだ。
ギリシャは、EUから外れることも、ユーロから離脱することも考えていない。と、開き直った体なのだ。

そもそも、EU加盟国がユーロという統一通貨を平等に使っているシステムには、私は疑問を抱いていた。
国はそれぞれ、国力が違う、経済・財政体質が異なっている。それなのに強い通貨・ユーロを平等に使用しているのはいかにもおかしい。
脆弱な財務体質の国が、強い通貨・ユーロで借金ができる。それは段々積み重なってくるから借金を返済するときのユーロがとっても重たくなる。それのどんづまりがギリシャなのだ。

考えると、EUの中でもイギリスはユーロという通貨を導入しておらず、従来からの誇り高きポンドを通貨にしている。
そのいきさつをさがすと、ヨーロッパでは1980年代ごろから統一通貨に統合することが画策されてきた。
そのころ、イギリスは鉄の女・サッチャー首相が「通貨の管理は、選挙で選ばれた一国の政府が行うべきだ」と主張して通貨統合に反対し、その結果、イギリスはユーロを使っていないのである。

ロシアや中国が、ギリシャに救済の手を差し延べるのではないかということが俄かに浮上してきた。
そうなると、ヨーロッパから中東へかけてのNATOの縄張りがおかしくなってくる。
アメリカのオバマ大統領は、これを懸念して、ヨーロッパ域内でギリシャと協調できるようにして欲しい。
と、メルケル・オランド氏に連絡が行っているようなのだ。



写真説明
ギリシャのエーゲ海に浮かぶサントリーニ島は白い家、そして青いドーム天井のギリシャ正教の教会が見事な景観を作っている。
キリスト教の中で、ギリシャ正教とロシア正教はいずれも東方教会といわれている。
これに対し、西方教会になるのがローマカトリックやプロテスタントであって、ギリシャとロシアはキリスト教の線で近接しているのである。


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