【8月31日(金)】
8月31日(金)~9月3日(月)に新宿バルト9で行なわれた中国映画祭に、『夜の上海』の本木雅弘とヴィッキー・チャウの舞台挨拶をきっかけにして行って来ました。直前に情報を得たのはおなじみもにかるさんのブログH.K.A.Bで、知らない人がほとんどだから締切りにさえ間に合えば当選すると目論んだとおり、前日に初日開会式と『夜の上海』試写会の招待ハガキが届きました。pdfファイルの応募要項を探してくれたつぶあんさんも当選したことはしたのですが、ハガキが届いたのは当日だったそう。なぜに神奈川県の私が前日に届いて都民のつぶあんさんが当日なんでしょう? それにしてもCINEMA TOPICS ONLINE以外の映画系サイトでは周知をしなかったのは困りものですね。
チャイナネットより
朱媛媛さんのサイン
入場時にこの映画祭の映画が1本見れる招待券をもらい劇場に入ると、座席の半分は関係者の様子でした。サラリーマン風のおじさんがやたら多かったです。少し遅れて始まった開会式は30分の予定が1時間たっぷりかかりました。お歴々の挨拶が長くてねえ…。文化庁の青木長官が映画がお好きということはよくわかりました。客席から登壇した中国側関係者の中に女優の朱媛媛(ジュ・ユエンユエン)さんがいらしたので(右から2人目)、すかさずお帰りになる時にサインをいただきました。快くサインしてくださって嬉しかったです。この時の印象では女優らしい女優さんでとてもきれいな方だったんですが、後で出演されている『天狗』を見てびっくりすることになります。
やっと『夜の上海』の舞台挨拶になり、ヴィッキーも登場しました。生ヴィッキーは2002年の『少林サッカー』プレミア以来(懐かしくなって記事を検索したらふうらいWEBにありました)。あれから5年たってもヴィッキーは全然変わらず可愛い。ただ口は格段と達者になりましたね。モックンをよくたてていました。
この映画はサム・リーつながりで見たかったのです。彼の役は日本語がアヤシイ通訳で出番は多くなかったのですが、面白い人物で期待通り楽しめました。上海についてはまったく知識がないので、観光映画としても私は楽しめました。中国の中では行きたい場所ベスト1かもしれません。
【9月1日(土)】
この日はもちろん『レストレス-中天-』の東京での初日です。友人達と初回に駆けつけほぼ満席になっている場内ににんまりとして鑑賞した後、私だけ『SHAKING TOKYO』のエキストラ出演のために渋谷に移動しました。『SHAKING TOKYO』とは『グエムル-漢江の怪物-』のポン・ジュノ監督が日本で撮っているオムニバス映画ですが、皆でエキストラ応募していたのになぜか私だけ当選したのです。
ところがこだわりの強いジュノ監督。この日は晴れ間のない曇りの天候で、どうしても初夏の陽射しが欲しいということで撮影は中止になってしまいました。というわけで配られたお弁当だけ食べ、キツネにつままれたように六本木の皆の所に戻ります。
結果、31日の開会式の入場時にもらった招待券でこの日の朱媛媛さんの舞台挨拶つき『天狗』の上映を見ることにしました。朱媛媛さんに惹かれたというより『天狗』のポスターに力があって見たくなったのです。でも後で『天狗』は昨年の東京国際映画祭でも上映されていたことを知りました。
舞台挨拶で朱媛媛さんは「映画の中の私はスッピンですし全然きれいではありません。きれいな女優ならたくさんいますが、監督がそういうきれいな女優さんではなく私を選んだことに意味があると考え演じました」と言っていて、映画を見て納得しました。この映画の中の媛媛さんと舞台上の媛媛さんが全然結びつかなくて、本当に驚きました。
映画は中国の農村に国有林の監視人として赴任して来た李天狗とその家族が、不法に木を伐採して金儲けをしている村人たちからとんでもない村八分を受ける話です。正確には八分ではなく村十分。何よりも生命ラインである水をわけてもらえないのが堪えるのです。
と、とても見ごたえのある内容でこの映画を選んだ甲斐があったのですが、日本語字幕をつけたのが中国側で素人レベルだったのには時々頭の中に「?」マークが表れて困りました。この映画祭の上映作の1本『公園』の翻訳を急遽されたマダム・チャンさんのブログマダム・チャンの日記にもその話が書かれていますのでよかったらご覧ください。ただし『天狗』についてはネタバレ満開なので気をつけて。
また、今回新宿バルト9はこの中国映画祭で初めて訪れたのですが、私がいつも見ている横浜・川崎地区では当然のこととして行なわれている、上映が間近に迫った作品のチケット購入列を別にするということをしておらず、10分前に到着したのにもかかわらず招待券を座席指定券に引き換えた時、すでに開始時間を10分も過ぎてしまいました。たまたま1日で映画の日と土曜日が重なったことも災いしました…(涙)。その上、いざ座ろうとすると私たちの席は手書きの座席指定券を持った中国系関係者とダブっていたのです! 上映後クレームつけても偉そうな態度でお詫びの姿勢が全然見えない対応には呆れました。上映間近の作品の購入列を別にという要望にも「結局同じですから」のひと言。もうこの劇場には2度と行きたくありません。
2日間付き合ってくださったつぶあんさん、どうもお疲れさまでした。
私は空いてる月曜日に行ったので知らなかったのですが、字幕以外にも問題多々ありの映画祭だったのですね。
1つだけ訂正させてください。文化庁の映画祭で通訳
をしたのは私ではありません。そこだけ訂正してくだされば、私のブログのほうにトラックバック掲載させていただきます。よろしくお願いします。
大変失礼いたしました。尹麗川監督について触れられた記事で誤解してしまいました
そしてコメントありがとうございます。以前から時々お邪魔していましたが、これからはもっとちょくちょく行かせてもらいますね。
情報はお役に立てたようですが、なんだかなーな。
ま、ある意味貴重な経験ということで。
バルト9、まだ一度も行けていません…
こちらにまでコメントいただいて恐縮です。ありがとうございます。
いよいよ映画祭シーズン到来で忙しくなりそうですね。スムーズな運営をしてくれるところが多いよう切に望みます…。
映画自体は楽しめたようでよかったですが、観客の立場でものを考えられないような運営の仕方では、今はシネコンも増えてきていることだし、行き詰ってしまうのでは?
今までチケット購入列を考慮しない劇場に行ったことがなかったので、びっくりです。
久々にこちらからもTBさせていただきます。
本格的な映画祭は去年の東京国際映画祭が
初めての参加でした。
いろいろな国の映画をこれからも
観たいと思ってますが
観る側の勉強や心構えも必要ですが
主催者など映画を上映する側も
ベストで望んでほしいですよね。
でないと、映画がかわいそう。
「映画がかわいそう」まったくですね。
夏の韓流イベントからこの映画祭まで、スマートな運営者に会ってないなあ。この流れをなんとかしたいです。