『勤務地シンガポール』

残りの人生どう生きるか迷い続けてこのまま終わってしまいそうです

就労ビザの申請(その2) -申請に必要な書類-

2006年06月08日 | EPの申請について

 こんにちは、佐藤です。今日のシンガポールは午前中から天気がぐずつき模様で、雨も降ったりとあまりパッとしない一日でした。  

 そんな中で最近仕事が決まった候補者の方がわざわざ訪ねて来てくれました。彼の、何かこう晴れ晴れとした表情にこちらも思わず笑みがこぼれます。言葉にもエネルギーが詰まっていて、それは聞き手の私にも伝染しますね。そのエネルギーが今度は私を介して今日面接させてもらった候補者さんへ伝わったことを願うばかります。丁度今、この時間に別のひとり企業面接に行っています。彼にオファーが出ることを祈っています。

 さて、「就労ビザの申請(その2)」ということで、昨日の続きを書きます。

 仕事のオファーがあると、次の段階として就労ビザを申請します。昨日も話ましたが、これがないとシンガポールでは働けません。就労ビザの申請には、所定の申請用紙がありますので、まずはそれを入手します。その申請用紙(アプリケーション・フォーム)はシンガポールの労働省(MOM: Ministry of Manpower)のウェブサイトからダウンロードできます。(→こちらが申請用紙のダウンロードサイト

 その申請用紙に必要事項を記入します。あと、ところによっては採用企業が記入するところもありますので、それはご担当の方にお願いしましょう。そして所定のところにサインをして、また企業側からもサインを頂いてこの申請用紙は完了です。

 次にその申請用紙と一緒に提出を求められている書類がありますが、下に列挙します。

 (1)卒業証明書(英文)-----  これは卒業した学校の事務局にお願いすると、費用は掛かりますが、英文のものを発行してくれます。
 (2)過去の就業先からのTestimonials(英文)----- これは直訳すると「推薦状」または「証明書」ということですが、日本では「在職証明書」となっていると思います。英文とありますので、英文で提出ですが、大企業や外資系企業は分かりませんが、日本の多くの企業では英文で在職証明書は出してくれないといいますか、出せないと思いますので、多くの場合は、自分で(または翻訳サービスを使って)英文のものを作成(または翻訳)して、それに会社からサインを頂くということになるかと思います。
 (3)3ヶ月以内に撮影したパスポートサイズの写真1枚 ----- ここでは一枚のみ求められていますが、何かの際に必要になるかもしれませんので、複数枚用意しておきましょう。
 (4)パスポートのコピー ----- 個人の情報が記載されているページのコピーです。

 以上がビザの申請に必要な書類ですが、そのほかに、特に提出を求められているわけではないのですが、私が企業さんや候補者さんに提出を勧めている書類があります。それは以下の二つです。

 (A)候補者ご本人による「なぜシンガポールなのか?」という理由書
 これはこちらがビザを発給するかどうかを決める担当官の立場になって考えればよく分かることなのですが、シンガポールのような小さな国は人材が全てですので、「なぜシンガポールは自分にビザを出した方が得なのか?」ということを、「自分がシンガポールに貢献できること」というポイントから自己をアピールするものがあると良いと思います。
自分はシンガポール人が持っていない〇〇のスキル、経験を持っているというのはとてもよく響きます。当然そのスキルや経験がシンガポールでも必要とされ求められているというのが前提ですが。こうしたことは、紙面の制約もあるため、上記の申請書類の所定の欄には書ききれません。と、言うことで私はオファーを頂いてこれからビザを申請される候補者の方々には、(もしアドバイスを求められたら、)お勧めしています。

 (B)採用企業による「なぜ当社はこの人でなければならないのか?」という理由書。
 これも重要ですね。国としてはやはり自国民に職を優先的に与えたいと思っていると思いますので、あえて外国人(日本人)でなくともよいとオフィサーが判断する場合は取得が難しくなります。企業には、なぜそのポジションに日本人が必要なのかという理由は必ずありますから、(それがあっての仕事のオファーですから、)それを上記の申請用紙とは別に会社のレターヘッドを使って作成し、上記の提出書類と共に提出されることを企業さんにはお勧めしています。よく、申請が却下されたあとの「アピール(担当官に再考をお願いする機会)」の際にこれを作成される企業さんがおりますが、そうであるならば、本当にその候補者を採用したいとお考えであるならば、はじめから、「どうしてもこの候補者でなければならないのだ!」という強いアピールをされることをお勧めしたいです。

 今日はこんな感じですが如何でしたでしょうか。

 ビザの種類について、そしてシンガポールでは、よくビザの申請の際に「学歴」のことが持ち出されますので、それについて次回は書きたいと思います。


 今日の写真は、夕暮れの交差点です。うちのオフィスからそれほど遠くないところですが、正面の建物はホワイトハウスという名前のはずです。昔は交通警察署だったような。。。


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