『勤務地シンガポール』

残りの人生どう生きるか迷い続けてこのまま終わってしまいそうです

陰翳礼讃(いんえいらいさん)

2010年11月28日 | 心に響くことば


   『玉(ぎょく)のように半透明に曇った肌が、奥の方まで日の光りを吸い取って
    夢みる如きはの明るさを御んでいる感じ、あの色あいの深さ、複雑さは、西洋の
    菓子には絶対に見られない。クリームなどはあれに比べると何と云う浅はかさ、
    単純さであろう。だがその羊羹の色あいも、あれを塗り物の菓子器に入れて、
    肌の色が辛うじて見分けられる暗がりへ沈めると、ひとしお瞑想的になる。
    人はあの冷たく滑かなものを口中にふくむ時、あたかも室内の暗黒が一箇の甘い塊に
    なって舌の先で融けるのを感じ、ほんとうはそう旨くない羊羹でも、味に異様な深み
    が添わるように思う。』


                     谷崎潤一郎「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」

陰翳礼讃 (角川ソフィア文庫)
谷崎 潤一郎
KADOKAWA / 角川学芸出版



 ケーキやタルトといった西洋のお菓子も良いですが、やはり私は「和」のお菓子が好きです。

 夕食後、とてもリラックスした状態で頂く緑茶と羊羹は格別です。一服する度に脳の疲れが和らいでいくようです(笑)。

 今日の午後、やはり濃い目に淹れたお茶と羊羹を頂いているとき、家人が唐突に「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」って読んだことある?といって教えてくれたのが上記谷崎潤一郎の随筆「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」の「吸い物椀」の中の一文です。

 これは昭和8年の12月そして翌9年の1月「経済往来」に掲載された随筆だそうですが、読んでみると結構面白いです。

 さて今週は11月最後の週であり、12月の第一週でもあります。誠に早いもので今年もあと1ヶ月です。暴飲暴食を慎み、早寝早起きで最後の一ヶ月を過ごしたいと思います(笑)。



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