『勤務地シンガポール』

残りの人生どう生きるか迷い続けてこのまま終わってしまいそうです

人と違うことをやりたい

2008年01月21日 | 素晴らしき人たち

 昨日あのような記事を書きましたら、まさにそれを地で行くような方が今日うちに面接に来てくれました(笑)。

 Pさんはまだ20を超えたばかりのうら若き女性です。今はある大手の海運会社で運行管理の仕事をしています。

 「私はこれからもずっと海運業界で働いて行きたいのです。」

 と、とても歯切れが良いです(笑)。

 これまでの学歴も経歴も首尾一貫していて、海運学のディプロマを取得後、インターンでも大手海運会社、その後現在の会社に勤務しています。また、向学心も素晴らしく、今夜学に通いながら海運学の学位所得を目指しています。

 「ここまで貴女をひきつける海運業界の魅力はなんですか?」

 多分私ならずとも思わず聞きたくなるでしょう。ポリテク(日本で言うところの高等専門学校または短大)においても、海運学だけでなく他にも学科はあるだろうし、ましてや、最近のシンガポールにおいては金融系やビジネス・マネジメント系の学科が人気だと思いますので。「船や海が好きなのです」、と言う様な答えをあらかじめ想定して待っていると、なんと、

 「あまり人がやっていないことをやりたいと思いました。自分はみんなと同じことをやるのが苦手なのです。」

 と、いう答えが返って来ました。へえー、昨日のブログだこりゃあと一人関心していると(笑)、続けて、

 「海運業界が好きでその業界で働きたいからその学科を選択したのではありませんでした。ただ、みんなと違うことをしてみたいと最初は思っただけでした。海運学のクラスは女の子で履修している人は少なかったので“それだっ!”と思ったのです(笑)。でも実際勉強してみて、そしてインターンでも海運会社にお世話になり、その後現在に至るまで海運業界で働いていますが、今はこの業界が好きで、これからもずっとこの業界で働いて行きたいと思っています。」

 これだけ聞いただけでは、“好きこそ物の上手なれ”的なキャリア志向ですが、更に話を伺いましたら、そこに彼女なりの“戦略”が見えて来ました(笑)。

 シンガポールは、国の方向性がはっきりしています。進むべき方向、力を入れていくべき業界などなど、本当にはっきりしていると思います。そして、国がこれまでも、そして今後も継続して力を入れて行く業界のひとつが「海運業界」なのです。この業界は間違いない、人材も需要の方が供給より多い、いろいろと学ぶチャンスもある、と考えたと彼女は言います。

 でも楽しい事ばかりではありません。彼女の仕事、ほぼ24時間スタンバイなのです。オフィスの時間が終わっても、夜もそして土日も、彼女は休みであっても彼女が担当する船やタンカーは洋上にあります。何かあったら何時であっても対応しなければなりません。その事を聞くと、

 「もう慣れました(笑)。」

 と、明るい返事が返って来ました。

 さあ、これから私の出番です。なんとか良いご縁を創ってあげたいと思っています(笑)。


 写真、今日の昼時は快晴でした。前もお話しましたが、うちのビルの周辺は今開発ラッシュです。で、写真向かって左の小さなビルがセールスブリッジが入っているビルです(笑)。