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「孤立」はたばこと同じくらい体に悪い?

2021-01-08 15:37:47 | 日記

下記は日経グッディからの借用(コピー)です

ある日、やせこけた50代の男性が病院に運ばれてきた。診察をすると弁膜症という病にかかっていることが分かり、心臓の手術をして一命を取りとめ退院した。しかしその後、彼は通院しなければならないにも関わらず、病院に足を運ばなくなってしまった。しばらく経ってから、担当した医師が地方紙の訃報欄で彼の名前を見つけ、がっくりと肩を落としたという。
 男性は、なぜ通院しなくなったのか。彼は諸般の事情で、妻や親族の多くからは縁を切られていたという。経済的な理由や健康意識の低さなど、さまざまな要因が考えられる。「自業自得じゃないか」と切り捨ててしまいそうだが、果たしてそうだろうか。「そうさせてしまった社会」にも原因があるとは考えられないだろうか。
 東京大学大学院医学系研究科准教授の近藤尚己氏が専門とする「社会疫学」は、健康において「本人にはどうしようもない、社会的な要因」を研究する学問だ。病気やストレスは、どのようにして生じるのか。生きづらい社会の中で、健康に生活するためのヒントを聞いた。
人との繋がりがない人は、ある人よりも寿命が短い
近藤さんのご専門である「社会疫学」とは、どういった学問なのでしょうか。
近藤 社会疫学とは、病気のリスクの中にある社会的な要因を明らかにする学問です。
病気のリスクの中にある“社会的な要因”を明らかにする学問が「社会疫学」です。
 例えば、たばこをたくさん吸うと肺がんになりやすくなることは皆さんご存じかと思いますが、これを検証するためには、たばこを吸う人、吸わない人を大勢集めて、追跡調査をしなければなりません。このような集団のデータを比べることで、病気の原因や成り立ちを明らかにすることができます。
 病気のリスクを高める典型的な社会要因の1つが「貧困」です。統計から見ると、所得の低い人、教育水準の低い人ほど寿命が短く、病気になりやすいというデータは、世界中で得られています。そういったことも明らかにしていきます。
 今回のテーマは「男のストレス事情」ということですから、男性が仕事で抱えやすいストレスについてもお話ししたいと思います。仕事のストレスを抱えやすい職場とそうでない職場を分析し、どこに原因があるのか、健康にはどんな影響が表れるのかを研究することにも、社会疫学の方法論が役立つのです。
冒頭で触れた、心臓の手術をしたのに通院しなくなってしまった男性のエピソードは、近藤さんが研修医時代に実際に目の当たりにしたことだそうですね。
近藤 そうです。 彼の事例だけでなく、せっかく病気を見つけ、治療を始めても、数カ月経つと病院に来なくなってしまい、病気を十分に治せない人を大勢診ました。病院で治療するだけでは、健康になれない。患者さんの生活を整えなければならないと感じました。
なぜ、通院しなくなってしまう患者さんがいるのでしょうか。経済的な理由や健康に対する意識の低さなどもあるかもしれませんが、将来に対する期待感が低いとか、希望が持てないことも影響しそうです。「どうせ長生きしてもしょうがないし」というような。そういったところから変えていくようなアプローチをすることもあるのでしょうか?
近藤 ありますね。一つは政策の話になりますが、誰でも希望が持てるようにする仕組みとして、社会保障があります。「失敗したら次がないんじゃないか」と思うと、なかなか皆さんチャレンジできないですよね。チャレンジできない人生は面白くありません。
 そこで、例えば病気になっても治療費を何割か負担してもらえるとか、失業しても一定期間の収入が保障されるといった制度を、社会に導入するのです。そういった制度が充実している社会ほど、チャレンジしやすくなり、将来への希望を持ちやすくなると思います。
 もう一つは、自分の「社会の中での役割」を意識できるようにすること。これができないと、「自分は世の中で役に立たない人間だ」と思ってしまって、生きていてもしょうがないと感じてしまうことに繋がりますよね。
 自分一人だけのために生きられる人というのは、世の中にはいません。人間は社会的な動物ですから、人に認められるとか、人のために生きるとか、そういったところが、奥底では健康を保つモチベーションになっていたりすると思います。実際、社会疫学の研究では、繋がりのない人は、そうでない人に比べて寿命が短いという論文がたくさんあります。
2010年に、人との繋がりと健康リスクとの関連を調べた数々の研究をまとめ上げるような研究が発表されたのですが、それによると、「孤立」はたばこに匹敵するくらいの健康リスクがあると見積もられたのです。
 孤立は、生活や生きがい、ストレスなどのプロセスの中で、最終的に健康、命に大きく関わってくることがだいぶ分かってきています。
運動は独りよりもみんなでする方がいい
孤立は健康面から見ると危険なのですね。
近藤 「生きていてもしょうがない」という人の理由は様々で、僕の想像力や経験が足らず、分からないところもあります。ただ、孤立している人、家や仕事がなくて社会での役割が感じられない人ほど不健康になりやすいということを示す研究はたくさんあります。
健康づくりにおいて、孤立を防いだり、社会での役割を意識してもらうための対策はあるのですか?
近藤 話を進める前に、まず断っておきたいことがあります。「繋がりが大切」という研究があるからといって、僕は「健康のために」繋がりましょう、とお勧めすることは余りしたくありません。健康は大切ですが、健康づくりが人生の目的みたいに考えない方がいいと思いますので。
「健康のために」繋がりましょう、とはお勧めしたくありません。健康は大切ですが、健康づくりが人生の目的のようには考えない方がいいと思います。
 一人ひとりが意識して「繋がりづくり」を進めなさい、というのでは、医療費を上げないように健康でいなさい、というような自己責任論的な話と同じになってしまいます。僕たち社会疫学者のメッセージは、主に、どういった社会や職場が望ましいのかを考えて、政策を作ったり、環境をデザインする立場にある人たちへのものです。
 そのことを踏まえていただいたうえで、興味深い研究結果を伝えます。一例として、スポーツが挙げられます。運動疫学という分野は、どんな運動に健康効果があるのか、どれくらいの運動量が適切かといったことを研究する学問です。運動疫学の専門家である東京医科大学の金森悟さんが、興味深い研究をしました。
 スポーツをやる時、スポーツの会に属している人とそうでない人がいますよね。そこで、(1)スポーツの会に入ってしっかり運動をしている人、(2)スポーツの会に入らないで独り黙々と運動している人、(3)スポーツの会に入っているけど、あまり運動しない人、(4)何もしていない人─という4タイプの高齢者の集団を追跡調査したのです。
 一番元気だったのは、(1)の、スポーツの会に入ってしっかり運動をしている人でした。そして一番不健康だったのは、(4)の何もしていない人。興味深いのはここからです。(2)のスポーツの会に入らないで独りで運動している人と、(3)のスポーツの会に入っているけどあまり運動しない人、どちらが健康で長生きしていると思いますか?
やはり、しっかり運動をしている(2)の人たちでしょうか。
近藤 いいえ。実は(3)なのです。一つの研究だけで結論を出すことはできませんので、解釈には十分注意が必要ですが、スポーツの会には、運動を増やすという役割以外にも、人と繋がる機会になるという役割によって健康に良い影響をもたらす可能性があることを示す面白い研究です。もちろん、適度な運動が長生きにつながることは多くの研究が示していますので運動自体も大切な要素です。しかし、コミュニティーに属して、人と出会って繋がりが生まれ、楽しみや役割が生じる。そういったことが、やりがいや生きがいに繋がっていって、元気で生活できるということも考えられます。
 個人的な感想ですが、独りで黙々と運動する人は、おそらくは他の目的があり、その手段として運動を続けているのではないかと思います。例えば、家族と過ごすために健康でいたいとか、半年後にマラソン大会に出場したいとか、仕事を精力的にこなすためにストレスを発散したり基礎体力をつけたいとか。そういった理由があるから運動をしているのであって、日々黙々と運動することが目的化している人は、あまりいないのではないでしょうか。
 一方、人と繋がることや社会の役に立つことは、それ自体が目的となったり、生きがいになり得ると思います。
        ◇        ◇        ◇
 健康のために運動をすることはとても大切なことだが、コミュニティーを持つことの方が健康に大きな影響を及ぼすかもしれない、とは実に驚きだ。ただ、この「人との繋がり」をつくる力には、男女の間で違いがあるという。次回は、ストレスにおける男女差について語っていただこう。
(聞き手:森脇早絵=フリーライター、写真=秋元忍)
近藤 尚己(こんどう・なおき)さん
社会疫学者、医師、医学博士 東京大学大学院医学系研究科准教授


隋便/高齢者の入浴を襲う「ヒートショック」の対策法&乗用車ブランド通称名別順位

2021-01-08 14:30:48 | 日記
下記の記事は東洋経済オンラインから借用(コピー)です

本格的な冬の訪れで気を付けたいのが、高齢者の入浴中の事故だ。消費者庁は、冬に多発する高齢者の入浴中の事故について、注意を呼びかけている。
高齢者の「不慮の溺死及び溺水」による死亡者数は、年間に7000人程度発生している。「不慮の溺死及び溺水」のうち、家や居住施設の浴槽での死亡者数、つまり入浴中の急死者数が7割を占めており、2011年(平成23年)以降、交通事故による死亡者数を上回っている
出典:消費者庁の注意喚起のリリースより転載
発生月がわかっている高齢者の入浴中の急死者数を見ると、11月から4月が多い。12月と1月が最も多い時期なので、特に注意が必要だ。
出典:消費者庁の注意喚起のリリースより転載
高齢者の入浴事故を予防するために、消費者庁では、次の6点を呼びかけている。
(1)入浴前に脱衣室や浴室を暖めましょう。
(2)湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安にしましょう。
(3)浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう。
(4)食後すぐの入浴、またアルコールが抜けていない状態の入浴は控えましょう。
(5)精神安定剤、睡眠薬などの服用後の入浴は危険ですので注意しましょう。
(6)入浴する前に同居者に一声かけて、見回ってもらいましょう。
主な原因はヒートショック、同居家族の見守りも
入浴中の事故死が気温の低い冬場に急増する主な原因は「ヒートショック」だ。ヒートショックとは、温度の急激な変化が身体に与えるショックのこと。急激な寒暖差で血圧が乱高下することによって、脳出血や失神などの症状が発症しやすくなるといわれている。
特に冬の入浴時には、暖房をしていない脱衣室や浴室は室温が低く、そこで衣服を脱いで全身を露出すると、急速に体表面から体温が奪われて血管が収縮し、血圧が急激に上がる。温かい湯船につかると今度は血管が拡張して、急上昇した血圧が一気に下がり、失神を起こして浴槽で溺れて亡くなるということが起こる。
なかでも高齢者は、血圧の変動が大きくなる一方で、寒さを感じにくい傾向があり、入浴前に浴室や脱衣室を暖めることが推奨されるという。
高齢者と同居している家族は、浴室や脱衣室の室温が寒くないか確認したり、入浴時間が長いと感じたら声をかけたりなど、手助けをすることをおススメする。日本気象協会の「ヒートショック予報」をチェックして、注意を促すというのも1つの方法だ。
他方、東京ガス都市生活研究所 の「都市生活レポート」によると、高齢者の住まいの7割が持ち家一戸建てで、そのうち半分(平成25年住宅・土地統計調査)が1980年以前に建築された、断熱性の現行基準を満たさない住宅だという。
住宅の断熱性は、浴室と脱衣室の室温にも影響する。断熱性が低いほど、浴室や脱衣室が外の気温の影響を受けて、室温が低くなると考えられる。都市生活研究所の調査では、築年数が経過している住宅ほど、浴室や脱衣室を寒いと感じている人が多い。加えて、築年数が経過している住宅ほど、浴室に暖房器具が設置されていない場合が多い。
出典:東京ガス都市生活研究所「都市生活レポート “暖かい”入浴のすすめ」より転載
 東京ガス都市生活研究所の調査では、浴室の室温が低いと浴槽の湯の温度を高くする傾向があるという。浴室の室温と湯温の温度差が大きいほど、ヒートショックのリスクは高まる。やはり住まいの断熱性の向上は、入浴中の事故予防の根本的な解決策となるだろう。
家全体の断熱リフォームをすることが最も効果的だが、予算的に難しいという場合は、浴室に暖房設備を設置するなど、支払える予算で可能なリフォームは何があるか検討してほしい。
断熱リフォームには、減税や補助金の優遇制度が利用できる場合がある。あらかじめ利用できる制度がないかを調べておくのがよいだろう。
まだまだある、危険な高齢者の冬の事故
高齢者にとって冬に危険なことは、入浴中だけではない。
消費者庁では、3大事故として、次の3つを挙げている。
・転倒や転落
・誤嚥等の不慮の窒息
・不慮の溺死や溺水
家庭内の転倒や転落の予防は、住まいの段差などをなくしてバリアフリーにすることが基本だ。しかし、冬は、こたつやホットカーペットを出す高齢者も多い。電源コードに足をかけたり、端の部分につまずいたりすることも多いので、注意が必要だ。
また、正月になると餅を食べる機会が増える。餅をのどに詰まらせる窒息事故も多くなるので、餅を小さく切って調理したり、食べるときには先に汁物を飲むように勧めたりして、正月を楽しく過ごすようにしたいものだ。

 
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