櫻井語録

惑わされずに 寄り添っていて。

毎日思うこと。

白夜行を見ての考察。

2006年09月08日 | 日々思う(ブログ版)

『天使の卵』という本を借りて読んだり、『白夜行』をDVDで借りて見てみたりしました。

そこから何かがまとまってわかりそうだったんだけど、結局考えはうまくまとまらなくて、大きなことが書けなそうな気がしています。
見ている時はいろいろと感想が浮かんでくるんだけどね。

最近の小説っていうのはどうしても人が死ぬよね。それがちょっと嫌だなぁと思っています。
日常生活のレベルでは人の死っていうのはやっぱりでかいことだけど、なんか、最近の小説は簡単に人が死ぬから、ちょっと嫌悪感に近い感情を持ってしまう。

で、印象に強かったのは白夜行。
なんか重いテーマを扱う小説を読んでいて、いつも考えることは、「どうしてこんな状況になってしまったんだろう?」って自分で考えて、結局「そうだよなぁ」と思うようなことが多々あること。
人間ってやっぱりどうしようもないように思えることが重なっていくものなんだよなぁ。
そのときのズレはほんの少しだけだったんだけど、結果として辿り着く先は随分ズレたものになっていたりすることがよくある。
物理でもあるもんね。光とか。

なんでこんな風になってしまっただろう?に対して、ある程度納得できる答えが用意されているような話が、よくできた話なのかなぁと思いました。
まぁすべてが説明される必要なんてないと思うけれど。
物語についての考察。