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さくら鳥

鳥の写真とともに鳥との生活を紹介します。

ヒヨ2度目の巣立ち。

2009-06-28 12:43:20 | 保護した野鳥たち
私の仕事は、バイクの日は1日80km、車の日は1日150kmくらい
走行距離がでます。田舎の山道ばかりなので・・・。
毎日毎日、バードウオッチングと雛落下パトロールのついでに
配達の仕事をして、給料がもらえるおいしい仕事。

・・・と、暑いとき、寒いとき、雨のとき、雪のとき、忙しいとき、上司に叱られたとき
呪文のように自分に言い聞かせながら働いています。


という感じで、今回我が家にやってきた「ヒヨヒヨ」

ヒヨドリを保護するのは初めて。
仕事から帰ったのも21時近かったので、ありあわせ?のご飯しかあげられない。
とりあえず、「スズメのアユちゃん」のときに残っていた、
「すり餌」と「フォーミュラー」と「ネクトン」を適当に配合して2羽にあげる。

マズイ・・!!

・・・という、顔してますね・・・。
落ち着いて、インターネットでヒヨドリのことを調べてみると、
ヒヨドリの巣立ちは生後10日前後で、他の鳥と比べても早く、
まだ飛べない状態でも少しづつ「木」をつたって安全な場所へ親鳥に誘導される。
・・・と、ありました。


ひえ~~!この「ちんちくりん」でも巣立ち雛かよ~!!


次の日、朝から雨・・・・。
自然の鳥に、雨なんて関係ないんだろうけど・・・。
「今日の巣立ちは雨で中止ね!」
・・・な~んて、お母さんが言ったりするだろうか?
とりあえず、ヒナヒナをつれて、お母ちゃん探しに出かけてみた。

車の窓を開けて止めてみる。
お母ちゃん来ないね~。
足が滑るので、簾を掛けてあげる。
ウトウト・・・。20分鳴いたけど、疲れて眠る。

鳴いたり、眠ったり、「マズイさし餌」を食べたりしながら、待つこと1時間以上・・・。
雨も止んでチャンスなのになあ~~。

そこに・・・・!!

「キィィィィ~~!」
ついに母ちゃん登場!!

ここからは、私は車の中にひっそり隠れていたので、写真はありませんが、
ウトウト、眠っていた彼らは急に活発に動き出し、
車の窓から山の壁面に飛び移り、小さな枝にしがみつき、
20cmずつ飛ぶというより、ジャンプしながら、
山の上へ上へと、親鳥に導かれながら、消えていきました。


毎度のことながら、親子の愛に感動です。
元気に育つんだよ!ヒヨヒヨ~ず!!

ヒヨヒヨ~ず。

2009-06-25 21:52:16 | 保護した野鳥たち
その日は夜間の配達の仕事でとにかく急いでいました。
18:30を過ぎて、天気も悪かったせいか、もう薄暗くなっていました。
2車線ある、道路の真ん中に・・・・。


・・・ん?ムクドリ?・・・いや、ヒヨドリやわ~~!!

「あんた!そんなとこ居たら引かれますぜ!」
慌てて車を止めて、拾いあげ辺りを見回す。
耳を澄ませば、もう1羽の声が聞こえる。
草むらにもう1羽・・・。
そして、その草むらの雛の先には・・・・。

腰を低くして、「ロックオン!」の状態で身構える猫!
近くに避難できる高い木も無いし・・・。
とにかく!私は急いで届けないといけない仕事があるのだ!!
も~~うう!!!

本当に今年は、「私が歩けば鳥に当たる・・!」状態です。
明日は幸い休みなので、明日親探しをしよう!ということでとりあえず
我が家にやってきた「ヒヨヒヨ~ず。」でした。


3泊4日アユの旅

2009-06-22 13:40:30 | 保護した野鳥たち
アユちゃんの話の続きです・・・。
今年の初アユちゃんは、私が職場から帰った、夜落ちました。
夜勤の人に、必ず帰る前に「スズメチェック」してもらっているので・・・。

「スズメ落ちてるよ!!」と、電話。
(初日のアユちゃん)

…夜、落ちると困ります。私以外、脚立に登って巣に返せませんし。
(指で箸のようにスズメをつまめる人はいません)


とりあえず、我が家に来ちゃった、アユちゃん。
しかし、問題は私が明日から、3日間仕事が休みなこと。
今までの傾向と対策から、1度落ちた雛は必ず、再び落ちる。
同僚に仕事中、数時間置きにチェックしてもらうだけでも
申し訳なく思うのに、落ちているたびに連絡をもらうのは
さすがに気が引ける・・・。

(すぐに口を開けるアユちゃん)

3日間、休みということで、30分置きにさし餌。保温にビタミン・・・。
完璧に育てあげて、本家(本巣?)の兄弟に成長が遅れないように!!
とにかく頑張ることにした。
何としても、兄弟と同時に巣立ちを迎えさせるのだ!!


そして、3日後・・・。

思ったより、成長が遅いが・・・。本家(本巣)の兄弟もまだ巣立っていない・・。
ホッとひと安心。
6月7日に落ちたアユちゃんは、6月10日にいつもの儀式「脚立に箸つかみ」によって巣に帰って
行きました。(親鳥はいつものように餌をくわえて側で見守る)

世間で言われる、人間の匂いが着くとダメ・・・という噂。それを払拭するかのように
我が職場の親鳥は全く気にしません。
「あら?1羽増えた?」
というような顔を一瞬したように見えましたが・・・。



その後、やはり「初アユちゃん」はお昼に1度落ちました・・・。
ちゃんとご飯をもらえているのか心配だったので糞をチェック。
明らかに、すり餌ではない虫を食べている糞を1つしました。
よし!もう1度頑張れ!!と、景気づけにすり餌を食べさせ
(慣れたすり餌の食べっぷりだったので、間違いなく初アユちゃんでした。)
「脚立に箸つかみ」で巣にリリース!!


それが最後の初アユちゃん落下となり、6月14日兄弟アユちゃんと
一緒に無事巣立っていきました。
頑張れ!!アユたち!!また、遊びに来るんだよ!!

セグロ一家の悲劇。(終編)

2009-06-02 14:31:19 | 保護した野鳥たち
後編のつづき・・・。


朝、5時に起床。兄弟はまだ頭を背中に閉まって眠っていました。
2羽とも、固形の良い糞をしていて、ひと安心。
元気なほうの雛ちゃんは、目に力も出てきて、いい感じ。
膝丈くらいなら飛びあがれます。


それとは対照的に、弱い雛ちゃんは、相変わらず固形物は喉を通りにくそう・・・で、
目も力がない。体温も低い。

この子はダメかもしれない・・・。元気な雛は周りをキョロキョロ見渡し始めたが、
彼はまた、首を背中にしまって眠ってしまいました。
私は仕事があったので、この子の最後を見ることができませんでした。
代わりに休みだった、旦那が世話をしていてくれたのですが、
朝、10時頃亡くなったそうです。


仕事から帰って、約束通り(1羽は死んでしまったけど)親鳥の元へ。
念のため知り合いから借りてきた、竹かごに入れて待ってみる。


5分と待たない間に、親鳥登場!!!

籠の中でものすごく暴れていたので、怪我をしてはいけないと思い、リリースを決意。

親鳥は、少しづつ餌を与えながら、木のある茂みのほうへ雛ちゃんを誘導して
私の前から消えていきました。


奇跡の生還だと思った4羽の雛ちゃんは、結局1羽になってしまいました。
私のできる限りのことをしましたが、どの判断も正しかったかはわかりません。
・・・それでも、最後に残ったこの雛ちゃんは何て強いのだろう!!
と、驚かさせられました。
頑張れ雛ちゃん!!また元気な姿が見れますように・・・。

終わり。

セグロ一家の悲劇。(後編)

2009-06-02 13:47:45 | 保護した野鳥たち
中編のつづき・・・。


日暮れ前に、気になってもう一度行ってみる。
もう、いないかなあ??・・・と、車を降りてみると、
嫌というほど聞かされた、親鳥の出す警戒音ですぐに
雛たちの居場所はわかりました。
何故、親鳥が騒いでいるかというと、2羽の雛は避難させた安全な場所を
離れて、人通りの多い、車も通る道の真ん中にいたからです。


何とか安全な方向へ誘導しようと親鳥も道路に降り、
親子共々車にぶつかりそうにになっていました。
これまた要らぬお世話だろうが、見ていられなくなり
雛2羽を再び保護。1羽は結構走って逃げたが、1羽はすんなり捕まった。
すんなり捕まったほうの雛は、握力がなく、体重も軽く、体温も低く感じられました。
安全な木に止めてみようと試みましたが、無理でした。


暗くなり始めていたので、
「お母ちゃん、2羽とも1晩預かりますね。明日返しに来ます。」
と、挨拶をして連れて帰ることにしました。

連れて帰るかどうか迷いましたが、高い所にも止まれず、
人間にすんなり捕まる2羽を
地面に置いたまま、放って帰ることができませんでした。


弱いほうの雛は「糞」も水っぽく、小さいものでした。…あまり食べていなようです。
保温をした後、すり餌を強制給餌。


48時間以上食べていないせいか?食道が細くなっているのでしょうか?
飲み込みづらそうです・・・。


窒息しちゃう??焦って、ビタミン入り水を飲ませて流しこむ・・・。

ホッ・・・。飲みました。その繰り返しで3クチ食べました。

元気なほうの雛は・・パクパク!!8クチも食べました。
・・・でも、顔が怒っています???


・・・・長くなったので、さらに続く。

セグロ一家の悲劇。(中編)

2009-06-02 09:12:09 | 保護した野鳥たち
前編のつづき・・・。


その日は、日曜日でサッカーの試合をしていました。
「謎の乗り物」を元の位置に戻してもらいましたが
4羽とも足もとが「フラフラ」の状態で、握力がなく
巣に戻してもフワフワ~っと、地面に降りてきます。
このまま、サッカーの芝にヨロヨロ入り込んだら、選手に踏まれる・・・。


親鳥は、倉庫のドアを開ける時点で、私たちの5Mくらいのところまで来ていて、
物凄い警戒音で鳴いています。


とりあえず、警戒する親鳥もついでに引き連れて、競技場を出て、
安全な場所に。親鳥はちゃんと付いて来てくれる。


2羽は比較的元気だが、2羽はしゃがみこんでしまう。

親鳥は凄い!!
最低でも、48時間は餌をやる行為をストップさせていた状態なのに、
無事わが子を発見すると、すぐにスイッチを切り替え、えさ探しに出掛けた。

予定の巣立ちより2~3日早い状態で、
やむを得ず巣立ちさせられた彼ら・・・。

しかも、48時間の絶食というハンディーキャップ。

2羽の親鳥は今までの遅れを取り戻すように、餌を運んでくる。
要らぬお世話だろうが、その間私は、猫やカラスの外敵が来ないように
見張り役を買って出た。


少し離れて車で観察していたが(きっと、不審者・・・。)
比較的元気な2羽ばかり餌をもらっているのが気になって、
親鳥がいない隙に様子を見に行く。



・・・・。弱い2羽は寄り添うように息絶えていました。

もっと、早く気づいてあげられていたら・・・。
保護すべきだっただろうか?そう思いながら、
そっと2羽を取り出し、埋めてあげました。


私も、いいかげん(家の布団も干しているし・・・)
不審者を続けるわけにはいかなくなりひとまず退散。
順調に残りの2羽は餌をもらっている様子だったので・・・。


「夕方、また来ますね!!」と、親鳥に挨拶し(要らぬお世話?)
その場を後にしたのです。・・・後半に続く。


セグロ一家の悲劇。(前編)

2009-06-01 23:15:23 | 保護した野鳥たち
私の通う、陸上競技場に2週間くらい前から
セグロセキレイが巣をしていて、餌を運んでいました。
この筒状の中は空洞で、雨も風も入らない絶好の場所です。


この、謎な乗り物は2~3年はここに置いてあり、
使っている形跡もないのでセグロセキレイも安心して子育てをしていました。


5月31日、そろそろ巣立ったかなあ??と、練習がてら覗いてみると・・・。
ない!!!(写真は、後日元の場所に戻してもらって撮ったもの)
慌てて、管理事務所に走り
「あの!あの!変な乗り物!どこにしまったんですか!!」
と、駆け寄る私。何を言い出すのかと、事務所の注目の的に・・・・。

「あ~あれなら、2日前に倉庫にしまいました。」

「すみません!!倉庫開けてもらってもいいですか!?
鳥の巣があったんです!!」

・・・・。と言っても最低48時間は絶食状態・・・・。生きているはずがない。
緊張の瞬間・・・。ドアを開ける。

生きてた!!
 
奇跡だ・・・。4羽のヒナはドア越しに親鳥の声を聞き、
謎の乗物から飛び降り、空腹の中、呼び合っていたのです。

・・・しかし、喜んだのは束の間でした。中編に続く。

悲しいお話。

2009-05-16 21:01:42 | 保護した野鳥たち
以前にも紹介したことがありますが、私の職場にはツバメの巣とスズメの巣が
3mの距離で隣接しています。

こういう場合、一般的にはスズメのほうが気が強く、ツバメを追いかけ回すらしいのですが、
うちの場合は逆でいつも勇ましい「ツバメパパ」がスズメたちを縄張りから
追い回しています。それでも、仲良く?毎年ここから両方の雛たちは巣立っていきます。

3月20日に「ツバメパパ」は今年もやって来ました。
彼はいつも職場の車に糞を落とし、同僚には「も~~うッ!!」といつも怒られていますが、
それでも「仕方ないあ~。」と車を洗いながら、
「期間限定」の彼らを受け入れてもらっていました。

その「ツバメパパ」が今日、亡くなりました。

出勤したら、足もとにたくさんの羽毛が散らばっていました。
すぐにツバメの羽根だとわかりました。すぐに異常だとわかりました。
慌てて、ツバメの巣を見ると、「ツバメママ」が一人で巣を守っていました。
そして、雄のツバメも現れました。
「よかった。パパじゃない・・・。」と、思った瞬間・・・・。

そのオスはすごい剣幕でママを追い出し、巣の中の雛を咥えて落としたのです。

私は慌ててその雛を拾いましたが、巣を守るだけで精いっぱいだったママには
ご飯ももらえていなかったのでしょう。すでに冷たくなっていました。

私が慌てている間に、もう1羽の雛も落とされました。
その子はまだ生きていました・・・・。が冷たい。

慌てて湯沸かしポットの蓋の上に置いて、温めてみる。
でも5分ほどで息絶えてしまいました。

ここからは私の推測ですが、昨日の夕方か今朝早くに「ツバメパパ」は
この辺でよく姿を現す、カラスかチョウゲンボウに食べられたのです。
散らばった羽毛は、パパが食べられた痕跡。
縄張りを守っていたパパがいなくなった途端、別のオスが縄張りを
占領し、自分の子でない雛を殺して自分の卵を産ませにきた・・・・。


悲しいですが、自然の摂理なのですね・・・。
そっと、三脚で巣を覗いてみると、雛は元々2羽しかいなかったようで
空っぽでした。


いつも帰り際に、巣に入って雛を暖めるママと、それに寄り添うパパの
姿・・・。「おやすみ。また明日ね」と声をかける相手は、今夜はいませんでした。


散らばっていたパパの羽根

これを、スズメがくわえていきました。巣材として使うのでしょう・・・。
何だか、すごく切ない・・・。

そんな1日でした。


カワラヒワちゃんその後。

2009-04-12 22:11:36 | 保護した野鳥たち
カワラヒワちゃん・・・。お星になりました。
今朝起きた時は、ガッチリ保温で我に返ったのか?
少し目を開けて元気に見えましたが・・・。潰れていた左目は
ボッコリ腫れていたのも気になります。


昨日の昼12時頃から、ビタミン&ペレットを水で溶いたものしか
飲んでいなかったので強制的に雛専用のスポイトでペレットのすり餌を
あげようとしたのですが・・・、喉がスズメより細い!!
スポイトが奥まで入らず、結局首を振ってほとんど
食べられませんでした。


地面にまいたインコの餌も、自家栽培の青菜も全く食べず・・・。
結局両目を閉じて動かなくなりました。無理に食べさせて窒息しても困るし。
野鳥は雛なら警戒心がないので比較的、ご飯も無理やりあげれば飲み込みますが、
親鳥になってしまうと難しいです。
自力で食べて欲しいので明るくすると、箱の中で「出せ!」と暴れる。
暗くしておけばじっとしているけど、自分でご飯が食べられない・・・。
本当に野鳥の保護は難しいです。

ごめんね。カワラヒワくん。私にもっと力があれば・・・。安らかに眠ってね。

カワラヒワ

2009-04-11 21:44:40 | 保護した野鳥たち
また、悲しい事件です。
仕事中に同僚から連絡があって、駆け付けたところ・・・。
 交通事故のカワラヒワさん。
 羽根も足も折れていませんが・・・。
 左目が潰れています。
 ビタミン水は少し飲みましたが・・・ご飯は喉を通りません。
 たぶん今晩が山です・・・。
車の運転はスピード控えめに・・・・。改めて心に誓っちゃいます。