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ちっちと一緒に

線維肉腫と闘ったちっちとの大切な時間
ぼーちゃんとの出会いと別れ。珠ちゃんとの愛しい日々のこと。

局所、再発・・・・・・

2010-01-22 | ちっちの闘病記
局所再発。


今日、ちっちの背中、まだ毛も生えていないところに、
直径2ミリほどのしこりを見つけて、
すぐに病院に行ってきました。

やはり、局所再発の可能性が高い、とのことでした・・・・。

まずは報告だけ。



ちっちは今、いつものちっちソファーでうとうとしています。

わたしは、わたしにできることを、さがします。

まよい

2010-01-08 | ちっちの闘病記
迷っていることがあります。
考えても考えても
答えはでなくて

こんなとき、
それでもご飯をきちんと食べて、
しっかり眠って、
肌の調子を整えて、

仕事と家の往復だけれど、

帰り道の朝焼けに
心をうばわれたり、
胸が透きとおるような
綺麗な音楽に触れたりしていると、

それだけで、
なんだか大丈夫かもしれない、
と思う。

抱えきれない不安を
いっとき忘れることで、
ぎすぎすになった部分を
滑らかにして、

悩みが手のひらに乗るくらいの大きさになったときに、

もう一度
大事に考えよう。

それまでは
なにもしない。











肛門のう炎 その後

2010-01-07 | ちっちの闘病記
ちっちの肛門のう炎、
すっかりよくなりました☆

今回はブラックホールもあかず、
大事にいたらず、順調に傷口がふさがって
いったように思います。

この肛門のう炎は、どうやら
一度やると、わりと繰り返してしまうようなのです。
分泌液がたまりやすいコというのが
いるようなのです。

よーし、次はもっともっと早期発見。
ぐいっと絞り出しまっせー!!

それから、
カラーをつけていた間、
ひとつ思いがけないことがありました。
それは、
前足の痙攣の回数がとても減っていたこと。

 カラー中のちっち

ちっちの前足の痙攣がもっとも頻発するのは、
前足をつっぱらせて、伸び、をした後。

カラーをしていると
必然的に運動量は減ります。
伸びなども、思い切りはできなくなるのです。
そのために、一時的にせよ、痙攣が減ったのならば、

やはりその原因は筋肉の問題なのかもしれません。
腫瘍の転移、ではなく。
そうだとしたら、本当にうれしいです。

今はもうカラーをはずしているので、
やっぱり時々痙攣は起こっています。
元にもどらないと、
ううう~~~
とうなっています。

でも、寝起きの伸びは、
確実に小さくなりました。

猫がよくやるような、ぐぐっと
肩をいれて、背中を弓なりにそらせた伸び。

あんな大きな伸びをすることは、
もうほとんどありません。

座った姿勢で、両前足を突っ張らせたまま、
上に小さく伸びるか、
(今度写真を撮ってみよう・・・)
片足ずつ、小さく、伸ばします。

ちっち、わかってるんです。

とってもとってもいい子です。

 カラーをつけているときは、カラーを枕がわり。
  

とってもとってもいい子です。








少しのあいだ

2009-12-25 | ちっちの闘病記


カラーをつけている間は、
背中を舐めることもないので

少しのあいだだけ、
お洋服もとることにしました。

ちっちは、お洋服を嫌がるそぶりは
ほとんどないけれど、

きっと、できることなら、
自然なままがいいものね。



腫瘍ができる前は、
こんなふうに全身見事な
茶トラ模様だったちっちだけれど、
放射腺治療の影響で、毛がはえなくなって、
まだようやくこのくらいです。




腫瘍があった患部、
最も放射線をしっかりあてた
背中の中心から少し右側は、
まだ毛がほとんどはえないまま、
ピンク色の皮膚が見えています。

ここを舐めると、すぐ傷になってしまうので、
まだ普段は洋服を脱がすわけにはいかないのです。

毛の色が変わってしまっていることや、
生えそろわず、皮膚が剥き出しになっているのを
見るのは、悲しいけれど、

それは、それだけ放射線をしっかり照射したのだという
証明でもあります。

どうかどうか癌細胞が、
すべてなくなっていますように。。。。!!!

それに、よく見ると、背中の左側は
白い毛の中に混じって
だいぶ茶色の毛がはえてきたのが
わかってもらえますでしょうか。



まいにち、確認しています。
腫瘍の再発がないかどうかを。

病院で先生が触診するのを
真似て、後ろから、ゆっくりと
指でちっちの身体をなぞって。

筋肉や、骨の感触以外で
どきりとするような何かを指先に感じたときには、
いつも以上に神経を集中させて、
左右を同時に確かめます。

それが左右にあるものならば、
とりあえずは一安心。

大好きなちっち。

がんばろうね。



水色カラー

2009-12-25 | ちっちの闘病記
ちっち君
ちっち君、
具合はどうですか?



にゅ~カラーは、
こないだ動物病院に行ったとき、
動物看護士のお姉さんが、

ちっち君は水色が似合うもんね~

と言ってくれたのをもとに、
水色ベースで作ってみたよ。

急ごしらえだから
丁寧さには欠けるけど、
動きの自由を妨げない、
かつ、傷口はガードできる、
程よい強度を目指しました。



それとこないだ、
早期発見はむずかしいと言ったけれど、

後で考えてみたら、
わたし、一個、思い当たるふしが
あったのでした。
ささやかなちっちの変化、
もしかしたら、次はちゃんと気づけるかも
しれません。

 

ごめんね、ちっち。
とんだクリスマスになっちゃったけど、
早く良くなろうね。


あはは、部屋がとっちらかってる。
 
ま、いいか♪





仕事帰りに見た、朝焼け。

冬になると、
風景の写真を撮るのが、好きになります。
ちょっとだけ。

なめちっち!

2009-12-24 | ちっちの闘病記
肛門のう炎。
傷も順調にふさがって♪
今回は最小の被害ですみそう♪

布製カラーも好評で、

ご飯もすいすい食べれるし


つめとぎだって、ばっちりできる★

じゅんちょー♪じゅんちょー♪

このままちゃんとお薬飲んでいけば、
ブラックホールがあくことなく、
しっかり治るわ~♪

と、思っていたら。。。。!!!!


カラーが折れ曲がって、お尻なめなめしてるーーー!!!
傷がひらいて、血とか、なんかほかのも(膿)でてるーー!!!

あ~~~
このカラー、ちょっとだめだあ
やわらかすぎるみたい。。。。

布と綿じゃあ、やわらかすぎたから、
次は、梱包用のシートではどうだろうか。。。。???



いま、いま、急ごしらえで、製作中です!
布なんか足りないから、つぎはぎで(笑)

それまで、ちょっとの間、コレで我慢してね!




肛門のう炎

2009-12-21 | ちっちの闘病記
今日の朝、おはようのあいさつをしようと
ちっちを抱き上げたとたん、

うにゃにゃにゃにゃ~~~!!

あわてて腹部や腕の関節あたりをチェックしみてたけれど、
特に問題ない様子。

もう一度ゆっくり抱き上げて、
お尻のほうに手を置いてみると、

うにゃにゃにゃにゃ~~~!!
(やめんか、コルァー

これは、、、

『肛門のう炎』の兆し、、、、

ちっち、線維肉腫と診断される前に、
何度かやってるんです。
この炎症。

肛門の左右には肛門のう、という
肛門腺でつくられた分泌液が
ためられている場所があるのですが、

そこにためられた分泌液は、
通常は排便時や、猫がおどろいたとき、興奮したときなどに
自然に排出されるのだけど、

『肛門のう炎』とは、
何らかの原因でこの排出がうまくいかずに、
細菌感染したりして
炎症をおこしている状態です。

原因はいろいろで、
通常排便の際に一緒に出るはずの分泌液が、
下痢や軟便によって出ないため、とか、
肛門括約筋が機能しない、とか
肛門のうの排出管がつまっている、
などが考えられるのだそうだけど、
体質とかも、あるみたいで、
ちっちは時々なってしまうのです。
下痢でも軟便でもないのに。

わたしも気をつけて、チェックしてる
つもりだったのだけど、
今回は気づけませんでした

 
改めて尻尾をそっと上げて、
見てみると、
見た目には、まだわからない。
ちょっと安心。
ちっち、肛門のう炎だとしたら、
今回で4回目。

一番最初に発見したときは、
正直、しこりを発見したときよりも、
絶望的な気持ちになったのを憶えています。

何しろ見た目が尋常じゃないのです。
お尻の穴の横に、
本来あるべきでない黒い穴が、
ブラックホールみたいにばっくり開いていたのです

これは肛門のうにたまってしまった膿が
皮膚を破って出た状態で、

ちっち自体は、膿が出てしまえば、
痛みはもうないようで、
あとは消毒をしながら傷口がふさがるのを
待つだけなのですが、

本当に見た目はかなり衝撃的で、
おろおろしました。

今回は、表面上は大丈夫そうなので、
もしかしたら抗生物質で直せるかと
かすかな希望を抱いて
病院に駆け込んだのだけど、

だめでした。

もう、皮膚が壊死しはじめ、
ぶよぶよになっているから、
このまま皮膚が破けてしまうのを待つより、
ちょっと切って、膿を出してしまったほうが
治りがはやいです、
と先生に言われ、その場で処置。

表面の皮膚はもう壊死してるから、
痛みもないのだけど、
中にたまってしまった膿を搾り出すのは、、、、



ちっち、がんばりました。
もう、膿が出てしまえば、痛みもないので、
今は平気にしています。



傷口を舐めたりしないように、
カラーです。

手作りの布製のカラー。
動きを邪魔しないので、なかなか良さそうです♪

それにしても、昨日までは抱っこしても
全然平気そうだったのに、
早期発見は、むずかしいなあ。。。。

再診料¥600
処置料¥1500
内用薬(抗生物質クロロマイセチン)¥600

計¥2700-

前足の具合

2009-12-03 | ちっちの闘病記
ちっちの最近の前足の様子ですが、
ちょっと驚いています。

なんだか
なんだか、

ちっち、自分で
ビリビリならないように
加減してるみたいに見えるのです。。。!

寝起きの両前足の伸びが
以前より小さかったり、
片足ずつ伸ばしたり、

最初はたまたまかな、
なんて思っていたけど、

どうやら違うのではないかと。。。

ちっち、自分で工夫してるの。。。。?

すごい!!

ビリビリってなっちゃった時も、
自分でどうにか関節を回そうとしていたり、

なかなか治らないと
イライラした声で鳴いたりもします。

原因が筋肉の不具合と診断されてからは、

わたしが手をかして、
前足正しい位置に戻れるよう、
軽くアシストすることもあります。

その時、
カキッと関節が動く感触が
小さく感じられます。

関節がスムーズに動かないのだろうな。。。。
関節が正しく動かないから、
それが神経を刺激して
しびれが起きるのだろうな。。。。

その感じが伝わってきます。


調子の良い時は
階段をダーッっと駆け降りたり、
窓枠にヒョイッと上ったりもできます。

ちっち自身が自分の調子を
一番わかっているようで、
勢いよく動いているときに、
しびれが起きることは
めったにありません。

一時は閉めていた階段に通じるドアも
最近は開け放して
また自由に登り降りできるように
しています。

日常は少しずつ変化して
ちっちもわたしたちも、
少しずつ今の状態に
慣れていけるような
気がしています。

先生への感謝

2009-11-23 | ちっちの闘病記
今後の診療方針の確認

結果的に中断していた抗がん剤は、
ここでいったんやめましょう、
という話にはなりました。
(抗がん剤から抗がん剤までの間があきすぎてしまうと、
意味があまりなくなってしまうそうです)

積極的な治療をこれで
とりあえず終了するとして、
今後、経過観察に入ります。

具体的にすることといえば、
・3ヶ月に一回、転移がないか調べるため
レントゲン写真を撮ること
・毎日、局所再発がないかをみること

この2つだけです。

なによりも、ちっちの負担がなくなることが
とてもうれしい。。。

ここに至って、
わたしはちっちを診察してもらうことにおいて、
良い先生に出会えたことを
深く感謝しています。

大事な家族が病気になってしまったとき、
一番に大事なのは、
その子が回復に向かうこと
二番目に大事なのは、
その子をしっかり支えられるよう、
家族がしっかり成長していくことだと
思うのです。

その意味で、
わたしはほんとうに良い先生に
恵まれました。


良い悪いではないかもしれないし、
単に好みの問題なのかもしれないけど、

この間、大学病院に行ったとき、
先生にもやっぱり、
いろんなタイプがいるのだな。。
と実感したのです。

若くて精悍な神経科の先生は、

わたしたちが見過ごしていた些細なことに
敏感に目をつけ、
仮説と検証を展開し、

まるで数学の問題を解くみたいに
鮮やかに答えを導き出していました。

そこに口を挟むことは許されない、
とこちらが思うほど。

そしてこちらの質問に
うんざりしてるのを抑えて『懸命に』
対応してくれているのがわかるのです。
でもその目には
『これが結果なのに、なぜそのほかのことまで聞くんだ』
という表情がありありと表れているのです。

すごく頭のキレそうな先生だなー。。
と、素人目線だけど
もう直感的にそう感じます。

でも、あの先生がちっちの主治医だとしたら、
診察の度に
何かしっくりいかない気持ちを抱えて
帰ることになったのではないかと
思うのです。

治療に関して、わたしたちが口を挟む余地は
ありません。
そうではなくて、

そうではなくて、、、

えっと、、、

えっと、、、、

わからない(笑)

まぁ、それは、
この間の、あんな少しでなんでも決めつけるものではないとは
思うのですけどね。

それよりも
今は、感謝の気持ちを
言葉にしたい。

この間、大学病院に伺って、
一連の話が済んだ後、

わたしたちが診察室を出ようとした時、
腫瘍科のM先生が
とても申し訳なさそうに、とても残念そうに、

「ちっちちゃんの、足ね、ほんとに、すみません。。」
と言ったのです。

とっさのことで、
何も言えなかったけれど、
その言葉は、
先生の優しさだったと、思います。




手術の後遺症の可能性のことは、
ずっと前に説明を受けて、
知っていたことでした。

手術の前の説明の時には、筋肉だけでなく、
骨の一部を削るかもしれないとまで通告されていたのです。
そうしたら通常の歩行は
かなり困難になったことでしょう。

それでも、GOサインを出したのは、
まぎれもなく、わたしたちでした。
今ここで、手術をしなければ、
ちっちの命は長くないことが
わかっていたからです。
そして、今ここで手術をすれば、
助かる見込みがあったからです。


そして、筋肉はかなりとってしまったけれど、
結果的に骨を削ることまではなく、、
手足に不自由が残る様子が全く見えなかったので、
手術の後遺症はなかったのだと
思い込んでいたのでした。

ちっちの足の痙攣の原因が
どこにあるのか、
それを、自分たちに向けることはあっても、
先生たちに向ける気持ちがなかったのは、
たぶんその場に居合わせたわたしたちの
共通の感覚だったと思います。

それよりもむしろ、
その原因が腫瘍の再発や転移でないこと

そのことがわたしたちをほっとさせてくれました。

先生が手術でしっかりと腫瘍を取ってくれたおかげで、
ちっちは今、再発もなく、
生きているのです。

大事なのは
そのことなのです。

突然の電話に
2つ返事ですぐに診療予約を入れてくれ、

その受話器越しから聞こえる、
病院のスタッフとのやりとりにも、
その急な予約がそんなに容易ではないことは
伝わるのです。

良い先生。

良い先生にめぐりあえると、
病に侵された子を救ってくれると同時に、
その家族の心の痛みも、
ほんの少し、すくいあげてくれます。

病気を抱えてしまった子を持つ家族は、
病院にしなだれかかるのではなく、
一緒に治療をしていく、という気持ちが
大切だと思います。

それには、不安に陥りがちな家族の気持ちを支える、
適切で、心ある病院側の説明が必要です。
病気になってしまった子と、病院と、
そして自分たち。
この3つの連携で、
病気に立ち向かっていくのだという
気持ちが大切なのだと思うのです。

良い先生に巡り会えて、今があるのだと
ひしひしと感じます。

ほんとうにありがとうございます。

さて、と。。。

2009-11-17 | ちっちの闘病記
ちっちの前足の痙攣症状
少しのほっとする時間を過ぎたら

それでも
やっぱり
どうしたって
気になる

ちっちタワーに上手に登れない姿や
階段の途中で止まってしまったり
以前より慎重に動くようになったり

そんな姿を見てるから 腫瘍じゃないからって 安心してばかりも
いられない。

事実、腕を内側に丸めて静かに座っているちっちの
頭が小刻み震えていることが
あったりします。

腫瘍の可能性は低い
という診断をされたとはいえ、

そのような時、
やっぱりわたしたちは 息を呑んで
見守るしかないのです。

その後ちっちの様子に
異常がないことから、
背中の肩甲骨周辺の筋肉の痙攣が
頭を揺らしていたのだろうと判断して、
とりあえずは一息つきますが、

先生の診断結果だけで
全部の状態が明るみになったわけではなく、
わからないことは
まだまだ山のように、
あるのです。

ワクチン性線維肉腫は
比較的新しい病気で、
その分症例もまだ少ないようです。

でも、筋肉層にまで達する大きな手術後に起こる
後遺症的な症例自体は
探せば何かあるのではないかと
思います。

今とこれからの
ちっちのために、
まずは前例を探してみようと
思います。

ワクチン性線維肉腫に限定せず、
ちっちと同じような
痙攣の症例をご存知の方いらっしゃれば、

何でもかまいません
アドバイスお願い
いたします。

前足の痙攣 診断結果②

2009-11-14 | ちっちの闘病記
辛抱強く、答えてくれた先生に、
まずなによりも、感謝します。

ちっちの前足の痙攣の原因として、
考えられた、いくつかの可能性と、
それに対する先生の見解を、
なるべく正確に記しておこうと思います。

①全身麻酔や鎮静剤による脳へのダメージによる、とする考え

《回答》
全身麻酔や鎮静剤が脳へなんらかの
ダメージを引き起こした場合、
もっと早い段階、麻酔や鎮静剤がとけた後すぐに
起こることが多く、こんなに時間がたってから、
というのは考えにくい。

②抗がん剤カルボプラチンの副作用による、末梢神経障害ではないか、とする考え

《回答》
症状の出方が違う。
末梢神経障害が出ると、手足が立たなくなり、
それが後ろ足に出た場合などは、文字通り
「腰が抜けた状態」になる。

③脊髄などの中枢神経に腫瘍が転移したことによる異常ではないか、という考え

《回答》
脊髄などに異常がみられる場合は、
片方の下肢に異常がみられる場合が多い。
両方の足に、同じような症状がみられる、という
時点で、可能性としては薄い。

④脳に腫瘍が転移したことによる異常ではないか、という考え

《回答》
そもそも癌が転移するときには、
ある一定のパターンが存在しており、
それは100%確実ではないが、多くの場合
一致していることが多い。

肩甲骨周辺にできた線維肉腫の場合、
転移はまず肺に起こり、
その後全身広がる、という特徴がある。
レントゲン写真で見る限り、肺転移は起きておらず、

神経的にも、脳の異常による症状
(目が寄る、体が傾く、頭を痛そうにする等)
の症状はみられない。

また、痛みを伴わないことも、
腫瘍の可能性を低くしている。

もちろん本当に腫瘍の有無を調べるなら、
MRI検査やCT検査を
することになるが、

以上の根拠をもったうえで、
わざわざ全身麻酔の負担をかけてまで
そういった検査をする必要性はない。

これが
先生の見解でした。

================

ちっち、大丈夫みたいです。
脳腫瘍では、ないみたいです。


今、こうしてきちんと言葉にして、

ようやくほんとうに安心できたみたいです。。。。
涙がでてきました。。。


ほんとうによかった。。。。

よかった、ちっち。。。。






前足の痙攣 診断結果①

2009-11-14 | ちっちの闘病記
ちっちの前足の痙攣

腫瘍科のM先生と、
その日初めて会った神経科の先生は

『手術で筋肉を大幅に切除したことで、正しい腕の稼動が損なわれている状態』

と、結論づけました。

先生は、痙攣を起こした際、
ちっちが腕のを内側に寄せようとする動作に
着目し、

体を支える筋肉が足りないために、
本来動くべきでない範囲まで動いた腕が、
正しい位置に戻れなくて、
ひきつりを起こしているのではないか、と。

「事実、ちっちちゃんの腕の稼動域は、
通常の猫よりも
かなり広いんですよ」

そうか。。。
確かに、一番頻繁に痙攣が起きるのは、

・寝起きで、大きく伸びをした後
・きつい角度で後ろを向こうとしたり、動こうとしたとき

でした。

前者は筋肉の稼働域の問題、
後者は動作を支える筋肉の量の問題

そんな感じがします。

でも手術直後ならともかく、
手術から数か月もたった今になって
なぜそのような症状がでてくるのか?
と聞いてみると、


手術直後は、体が失った筋肉の分を
バランスをとろうとするために
問題は見られないが、
後になって不都合を起こすことは、
ある、
とのこと。


先生たちの結論は、いろいろな可能性を
消去法で消していった結果だったので、

絶対にこれだ!
と言い切れるものでは
ないものの、

『これ以外は、現状考えにくい』

というレベルまでは達しているようでした。

先生はレントゲン写真を指して、
・脊椎にもその他どこの骨にも異常は見られないこと、
・局部再発や内臓転移も、見受けられないこと
を、その理由として挙げました。

けれど、、、、
それだけでは、
まだまだ安心はできませんでした。
なぜなら、そこまでの先生の見解は、
『脳』については
まだ少しも触れていなかったからです。


先生たちの説明は、
易しい言葉で語られるけれど、
それだけに、その奥には多くの専門性が含まれていて、
その莫大な専門性の気配に、
わたしたちのような素人は
つい尻込みするのです。

だから示された結果だけを受け止めて、
よしとしてしまう。

けれど、いくつかの可能性の中から、
なぜその結論が導き出されたのか、

それがわからなければ、
はっきりとは断定はできないその症状について、
現状を本当に把握したことにはならない。

すべての可能性について
見解を伺うまで、
うやむやに納得して帰るようなことは
絶対にしたくなかったのです。

困ったように苦笑いを浮かべ、
話を終わらせようとする先生と、
後ろに控えた研究生たちの視線を
びしびし感じながら、

わたし、
すんごく食いさがっちゃいました。
全部聞きました。
全部。


ああ。。。
わたしの人生において、
このくらいの粘り強さがかつて一度でも
発揮されたなら、

今頃、もうちょっとマシな感じに
なっていたことでしょう(笑)








大学病院に行ってきました。

2009-11-13 | ちっちの闘病記
大学病院、行ってきました。

まず、一番大事なこと。
それを伝えます。

『ちっち、大丈夫です。』

えっと、、

今回、いろんな人が心配してくれて、

早くちゃんと伝えようと思ったのだけど、

なんでかな、
頭がぼ~っとしてしまって、
文章がちっとも出てこないんです。

どんな原因が結論として考えられて、
今がどんな状態なのか。
忘れないうちに
正確に記さなきゃと思うのに、

頭の回線、うれしいも悲しいも怖いも楽しいも、全部まとめて
溶けちゃったみたいです。。。

ちょっとお待ちください。
只今回線工事中です。
睡眠が、必要のようです。冬眠中のクマのような、
牛の舌なめずりのような、
緩慢な眠りが、
必要のようです。

『ちっち、大丈夫です』
まずは
それだけ
伝えます。



セカンドオピニオン(続き)

2009-11-12 | ちっちの闘病記
先生はさらに、
この線維肉腫になってしまった
ペットを抱えた飼い主さんたちは、
(もちろんそのペット自身のつらさが
一番であると前置きしつつも)
本当に苦労されています。
と、ねぎらいの言葉をかけてくれました。

先生は以前、不活化ワクチンを使用していて、
線維肉腫が続発したために、
生ワクチンに切り替えたそうです。

もう何年も前のことらしいのですが、
その時病気を発症した子で、
今も生きているのはたったの一匹。


その子は手術をしてからの5年経過していて、
その内の2年もの間、
繰り返し抗がん剤を打ち続け、
やめたあと、結局今、
肺に転移が見つかっているのだそうです。。
飼い主の方ももう、
積極的な治療はしない選択をされたそうです。


その5年間の治療にかかった概算の費用を
先生は指で示してくれましたが、
わたしたちは言葉を失うしかありませんでした。

線維肉腫の悪性度の高さを改めて感じます。。


また、商業ベースの医療機関にかかると、
抗がん剤もそんなに打ち続けるのか、、と
正直怖くなりました。


ちっちのかかりつけのK先生も
大学病院のM先生も、
個体の内臓の負担を考えると、
最大半年くらいで抗がん剤は終了したほうが良い、
とおっしゃってましたから。。


お礼を言って病院を後にし、
すぐに大学病院のM先生に連絡をとってみました。

M先生はすぐに対応してくださり、
なんと明日の朝9時、一番の予約を確約してくれました。
今度は神経科の診療になるそうです。


その際、すぐにMRIやCTをとるのではなく、
まず診察をしていただいた上で
相談して決めたい、ということを念押ししました。



今日、かかりつけのK先生にも、
大学病院を受診する旨を伝えました。

K先生ははっきりとはおっしゃいませんでしたが、
たぶん、同じ考えだったのだと思います。

「大学病院のほうが、線維肉腫に対する症例も、
うちのような小さな病院よりもずっと持っているし、
神経のほうから原因をさぐることは、とてもいいと思う、
脳によるものか、神経によるものかになるとは思いますが。」


とのことでした。

明日9時。
明日11月12日はわたしの誕生日です。
忘れられない一日になりそうです。
神奈川県の麻布大学付属病院。
行ってきます。

ちょっと眠ります。。。。



【写真】
病気になる前のちっち
茶トラ模様がとても綺麗。。。。

くるくると回っているみたいです。

セカンドオピニオン

2009-11-12 | ちっちの闘病記
ちっちの前足の痙攣について
なにか打開策はないものかと

今までの治療の詳細と経緯を記録したものと
血液検査の結果を一揃え持参して
セカンドオピニオンを求めて
昨日、別の病院に行ってきました。


そこで、とても貴重な意見を頂くことができました。

まず、ちっちの痙攣症状に関して、
先生はきっぱりと
「これはもう、町医者の範疇を超えています。」
とおっしゃいました。

そして、
「大学病院の方に連絡をとって、看てもらったほうがいいです。」
とも。


このままいくら他の病院に意見を求めても、
それはあくまで可能性の羅列にすぎず、
いつまでたっても答えはでないだろう、
ということ。

しかし、わたしたちの考えとして、
大学病院に行くということは、
MRI検査やCT検査を受ける、
ということと捉えていること、

ちっちの今の症状の原因の一つに、
それらの検査を受ける際にも使用される
全身麻酔の悪影響が考えられるということ、

さらに仮にリスクを冒してそういった検査をし、
腫瘍の転移なり再発が見つかったとして、

それが手術なりで治療可能ならば、価値があるものの、
ちっちが侵されている線維肉腫は、
転移や再発があった場合、
治療の可能性は限りなく低く、
結局は終末医療である緩和療法しかないのが現状。

原因が明確になることの意義が、
わたしたちが今の不安な状態から
解放されるためにであってはならないこと、
そのためにいたずらにちっちに負担をかけるようなことは
もうしたくない
ということを話すと、

先生は深い理解を示しつつも、
原因が特定されることは
今後どのような方向を選択されるにしろ、
マイナスではない、

今後症状がどのように進行するかの
目安がわかることは、
緩和療法にしろ投薬にしろ、重要なことだ、
と説明してくれました。

「余命もね、、」

家人がそう呟いたとき、
わたしも頷きました。

わたしもそう思ったのです。

人は、思っていることを、
言葉にして記したり、
口に出したりして、
現実を直視していくのだと思います。
誠実に物事に向き合うために、
それは必要なのだと思います。

そしてもちろん、
希望を持つことも、
その中には含まれています。