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ちっちと一緒に

線維肉腫と闘ったちっちとの大切な時間
ぼーちゃんとの出会いと別れ。珠ちゃんとの愛しい日々のこと。

【追記】獣医師という存在

2011-02-22 | ワクチン性線維肉腫
昨日の記事。
なぜ今になって苦い過去を振り返ることにしたのか・・・。

それは、知人から、温熱療法が受けられる病院についての相談を受けたからでした。

越谷の病院についての思い。
今まで、言葉にするのを自分で抑え込んでいたわけではありません。

あまりに健気で、純粋だったちっちの存在。
その存在を失った時、わたしの中にあったのは、喪失感だけでした。
獣医師に対する怒りも、悲しみも、悔しさも、
病気に対する無念の思いすら、
ちっちを失った悲しみを前にすれば、遠い出来事でした。

でも、知人から温熱療法の相談を受けた時、
ある感情が、自分の中に強く存在していることに始めて気付きました。

『もう、あの病院にはまかせたくない』

そこにあったのは、怒りでも悔しさでもなく、
悲しさとやりきれなさでした。

はじめて越谷の病院に足を運んだとき、
きっとここは良い病院だと思いました。
暖かで穏やかな陽射しが差し込む広々とした清潔な待合室の中を
先生や動物看護士の方が忙しく動き回り、
大型犬を携えた飼い主さんたち、小型犬を抱っこする飼い主さんたち。
飼い主さんたちの先生方に向ける視線は、
信頼に満ちていました。

院長である獣医師も、診察室にこもっているわけではなく、
誰よりも快活に院内を動き回り、
病状のせいで待合室に入れず、病院の庭先で順番を待っている
寝たきりのワンちゃんのところへ足を運び、
看病に疲れた飼い主さんに声をかけているのを何度も見ました。
わたしに対してもそうでした。
わたしにとって、越谷の先生は、治療の方向を指し示してくれる先生でした。
少なくとも温熱療法を続けている間は。

ここでわたしが、病院名を名指しするのは簡単です。
でもそれをしないのは、
あの動物病院のあの獣医師を信頼し、治療に望みをかけている
多くの飼い主さんの存在を知っているからです。

誰かにとって最良の病院が、
わたしにとっても最良とは限らない。
その逆もまた然り。

そしてわたし自身が最初に感じたあの動物病院への信頼。
獣医師への信頼。
信頼したからこそ、ちっちをまかせました。
それらがすべて間違いだったと、自分自身に認めさせるのは
ちっちを失ったわたしには耐えられないことでした。

あの病院が、獣医師が、信頼出来ないとは
言えないし、言いたくないのです。

だからわたしはその感情を、自分の胸の中にしまいこんだのだと思います。



それでも、その知人から話を受けたとき、
一番に心の中にわき上がったのは、

『もう、あの病院にはまかせたくない』

という思いでした。
それはもう、仕方のないことでした。
どんなに認めたくなくても・・・・・。

「とても良い病院を知ってるよ。ちっちを助けることはできなかったけれど、
精一杯のことをしてくれた。わたしはとても感謝してるんだ」

そう言えたなら、どんなに幸せだったことか・・・。
けれど現実は、
「ちっちが温熱療法を受けた病院は、おすすめできない・・・・」
という言葉でした。
それはとても悲しいことでした・・・・。


飼い主は、獣医師を信頼したい。
信頼したいのです。
たとえ首をかしげたくなるようなことがあっても、
不信感を抱いたとしても、
この先生を信頼して、ついていきたい、と、
いつも願っているのです。
それしか、自分の大切な存在を守ることはできないのだから・・・・。




今、珠ちゃんとぼーちゃんが通っている病院は、
ちっちのかかりつけだったK病院ではありません。
でも、K病院は、K先生は、誠実な先生だと思っています。
なにかあれば、頼ろうと思っています。
K先生の良いこところは、出来ないことはできないとはっきり言ってくれるからです。
そしてきっと、どの子も平等に診てくれるからです。

今は、ちっちが貧血から呼吸困難の発作が出たある日曜日の午後、
休診の病院が多い中、
あいているところを必死になって探した時に、
快く受け入れて「すぐに連れてきてください」と言ってくれた
救急受付もしている病院に通っています。
幸い珠ちゃんもぼーちゃんも健康に過ごしているので、
頻繁に通う、というわけではありませんが・・・・。

ペットの闘病を経験した方なら、
誰もがさまざまな思いを、きっと今でも胸の内に抱いているのではないかと思います。
その中には、まだ言葉にすることすらできない、
辛く苦しい思いも・・・・。

今回、わたしがこのようにその思いを言葉にできたのは、
珠ちゃんとぼーちゃんの存在があったからです。
珠ちゃんとぼーちゃんが、わたしを悲しみの淵から救ってくれました。
だからわたしは、悲しみからは少し離れたところで、
静かに過去を振り返れたのだと思います。

ちっちにしてあげられなかったこと。
したくてもできなかったこと。
それを彼らにしてあげようと思います。



ちっちの存在は、永遠です。
珠ちゃんやぼーちゃんを大切に思えば思うほど、
その存在は強く、永遠になっていきます。

ちっちはもういないけれど、
珠ちゃんとぼーちゃんと過ごす時間の中に、
ちっちはいつまでも存在している。
そう信じています。

もし、これをお読みの方で、ペットを亡くした悲しみの淵にいる方がいたら、
わたしみたいなヘタレの泣き虫がいうのはおこがましいけれど、

失った悲しみは、その喪失感は、
愛情を傾ける相手を探しているかもしれない。


という言葉を置いてあげたい。

そして、その愛情を待っている子が、どこかにいるかもしれない。
恐れないで。信じて。

そう言ってあげたいです。


長くなりましたが、読んでいただいてありがとうございました。





そろそろ珠ちゃん・ぼーちゃんを
登場させよう!次こそは!
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獣医師という存在

2011-02-21 | ワクチン性線維肉腫

ちっちの闘病中のことを、続けて書こうと思います。


心の中にしまっていた思い。
こうして日記という形をとりながらも、
今まで表には出さずにいた、
飼い主の悲しみがあります。

長くなりますが、おつきあいください。



闘病を続ける動物とその飼い主にとって
獣医師という存在、彼らの発する言葉の重さ。
それはとても大きなものです。


ちっちは2010年の3月の半ばから、
越谷市にある病院で温熱療法を受けました。

ワクチン性線維肉腫の再発時の特性として、
『腫瘍の播種』というものがあります。
それはほうせんかの種がぱんっとはじけるように、
腫瘍の芽が再発部位あたり一帯に飛び散り、
たとえ今はひとつしか発見できなくとも、
一度再発がわかったなら、
すでにその芽はいくつもいくつも生まれている、というものです。

ちっちの場合もまさにそれでした。
再発発見時はたった2ミリだった腫瘍が、
これだけならば、と手術に踏み切ろうとしたその間際、
もっと小さな腫瘍の芽が、肩甲骨の間の深い深いところに2つ発見され、
結局手術は断念せざるをえなくなりました。

もし再発が見つかり、もういくつもいくつも発見されるのは
時間の問題・・・・・。
それがこの腫瘍の恐るべき特性のひとつです。

そして手術を断念し、
悩みに悩んだあげくたどり着いたのが、温熱療法でした。
この治療法を選択したのは、
この治療法で、同じワクチン性線維肉腫が改善した確かな症例を
知ることができたからです。
さらに、温熱療法は、他の放射線治療や抗がん剤などと違い、
ちっちの負担が少ない、ということも大きな理由でした。
もうこれ以上、ちっちに治療の負担をかけられない。
その思いは強かった。

ちっちが受けた温熱療法についてくわしいことは、こちらをご覧ください。
温熱療法①
温熱療法②

病院へ行くと、その獣医師は、ちっちの背中をみて、
すぐに
「やりましょう!」
と言いました。
若々しく、清潔感のある快活なやり手の獣医師だと感じました。






今でも、あの時温熱療法を選択したことを後悔していません。
温熱療法は、確かに効果を発揮したと思っています。
たとえ束の間でも、ちっちが心地よく過ごせる時間が増えたことは、
間違いありません。
でも、それ以上に、腫瘍の増殖スピードが速かった。

問題は、そこからでした。

腫瘍が一気に増殖をはじめ、ちっちの容体が悪化し、
温熱療法を中止せざるをえなくなってから。

獣医師の態度が、変化しました・・・・・。

あれだけ歯切れのよかった物言いは影をひそめ、
診療中も、わたしたちの質問にすらまともに応えてくれなくなりました。

そのころのことを日記にしています。→ちっちの変化



ちっちの容体があまりに急変し、わたしは血液検査を望みました。
ですが、越谷の病院までは車でも1時間半・・・。
その負担をちっちに強いることはできませんでした。


わたしは家から数分の、以前からちっちを看ていただいていた病院に
血液検査を頼みました。
そして、その結果をもって、越谷の先生に相談しようと思ったのです。

温熱療法の治療は、まだ途中でした。
越谷の先生の処置を待つのが正しいと思いました。

血液検査の結果をもって越谷の先生に話をしようとすると、
先生は、そっけなく、

「他で受けたんですか?それならそこで看てもらえばいいじゃないですか」

自分のところではなく、他所を頼ったことが気に食わなかったようでした。
わたしは絶句しました。
もちろん、今ちっちを動かすのは、
とても負担になってしまうことは説明していました。

でも、わたしはすがりました。
今でもはっきり覚えています。
「先生、そんなことを言わずに、ちっちを助けてください」
会社の誰もいない階段の踊り場で、携帯電話を握りしめて、
わたしはそんなふうにすがりました。

「こっちまで来るなら、看てもいいですよ」
その先生は、そう言いました。

大切なのは、ちっちです。
わたしの気持ちなんて、正直どうでもいいことでした。
ちっちさえ助けてもらえるなら、
その能力のある先生に頼りたかった。

ちっちの病状は悪化の一途をたどっていて、
もうどんな能力のある獣医師でも、治療は困難だったと思います。
それはわかります。
その時はわからなかったけれど、今はわかります。

それでも、そこに人と人、
そしてなによりも獣医師としての使命があるなら、
もっと違うやり方があったのではないでしょうか。

ちっちは、温熱療法の症例の失敗例ではないんです。
生きているんです。
生きていたんです。


たとえ温熱療法が効かなくても、
誠意をもって、治療すべきだったのではないでしょうか。


わたしのこの不審が、はっきりと形になったのは、
ちっちの病状が、本当の末期を迎えたころでした。

痙攣発作。

それをとめるには、抗けいれん薬が必要です。

その説明をその獣医師から最初に受けたとき、
獣医師は
「それは座薬だが、非常に強い薬なので、使ったらもう目が覚めないかもしれない。
だから、それは使いません」
と言いました。

ちっちの痙攣発作がひどくなり、
それはどんどん悪化していって、
わたしは先生に電話をしました。

獣医師はこう言いました。
「あれ?俺座薬出してなかったっけ?」

もういい。
と思いました。
そんなことはどうでもいい。
とにかく今ちっちを少しでも楽にしてあげたい。

そして次の日の朝いちばんで
母親に越谷の病院に薬を取りに行ってもらいました。
もうちっちは動かせる状態ではなかった。

その時のこと・・・・・。

なんて冷たい現実なんだろうと思いました。

愛しい愛しいわが子の瀕死の時でした。

母は、その、もし使ったらもう二度とちっちは目覚めないかもしれないほどの
強い座薬を、病院の受付で
「はい」
と、手渡されました。
なんの説明もなく。
いつももらっている胃薬や頭痛薬ををもらうみたいに。


獣医師が出てきて、
座薬の入れ方を説明するでもなく、
この薬の危険性を説明するでもなく。

母が
「ちょっと待ってください。先生に会わせてください」
と言わなければ、お会計をして、おしまい。

そんなことがあっていいんでしょうか・・・・。

結局この日がちっちの命日となり、
母が座薬をもってくるのを待たずに、ちっちは他界しました。


ひとつの命です。
なによりもかけがえのない命です。



動物病院には、毎日たくさんの動物が訪れています。
その中で、自分の子だけを大切に看てください、というのは、
無理なお願いです。
でも、
もっとやりようがあったんじゃないでしょうか。


愛しい愛しいわが子の瀕死のとき、
その飼い主に対して獣医師の示す態度は、

『しょせん多くの中の一匹』
『助かる見込みのない一匹』

という事実を突きつけることなのでしょうか。


もう、今となっては、どうでもいいことかもしれません。
その当時でさえ、
ちっちの治療に心を傾けてくれたたくさんの人たちを前に、
このことを言うことはできませんでした。

懸命に生きたちっちの眩しい命を前に、
わたしはこのやりきれなさを自分の中にしまいました。

ちっちの治療に関わった誰にとっても、
心の傷になってしまうと思ったからです。

獣医師の言葉。態度。
それはどうしたって大きなものなのです。


その獣医師に対する不審がつのる中でも、
ある時先生が、
「ちっち~がんばろうな。」
と言って、ちっちの頭をぐりぐりと撫でてくれました。
うれしくて涙が出ました。
たったそれだけのことでも、
藁をもすがる思いの飼い主にとっては、
ああ、この先生は自分の大事な子に心を傾けてくれる先生だと、
この先生を信じていこう。
と思ってしまうのです。

飼い主が信頼できる獣医師であること。
それはそんなに難しいことなのでしょうか?
飼い主の多くは、『出来ないことでも、やってくれ』とは思っていないはずです。
病気は受け入れざるをえない事実です。
だからこそ、そこに『誠意』が必要なのではないでしょうか。



がんばったちっち。
せめて手放しで、『よくがんばったね』と言ってあげたい。
獣医師の先生方にも、『ありがとうございました』と
心からお礼がいいたい。

病気を持ったペットの飼い主の想いは、
結局はそこに集約されていくのではないでしょうか。

どうか今一度見つめなおしてください。


長くなりました。
読んでいただいてありがとうございました。

今回載せた写真は、すべて病気を発症する前、
元気だったころのちっちです。
なくなったと思っていたファイルが見つかった。
とてもうれしい。



失う悲しみ。
誠意がそれをほんの少しでも癒してくれる。
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ワクチン性線維肉腫

2011-02-20 | ワクチン性線維肉腫
ちっちの命を奪った
ワクチン性線維肉腫
またこの病で、大切な命が消えてしまったことを知りました。

くやしくて悲しいです。

いったい全国にどれだけの数の猫たちが
この病に苦しめられているのか。
統計をとって、きちんとした対処をしてほしい。

発症の確立が1/1000~1/10000というのは、
何十年も前のアメリカの統計です。
そしてそのアメリカでは、ワクチン性線維肉腫の発症が問題となり、
今は生ワクチンが主流となっています。



ある飼い主さんが言っていました。

『この悪性腫瘍には、絶望感がある』

どんな思いで、飼い主さんがこの病気と向き合っているか、
動物を守る獣医療の現場がもっと真摯に受け止めてほしい。



どんなに手を尽くしても、
再発の恐怖におびえる日々。
それでも、今を精一杯生きよう、一緒に生きようとしてるんです。



闘って闘って、闘い尽くして散っていく命。
それは、飼い主がやみくもに治療に走る、という意味ではありません。
周囲がなにもせずとも、生き物は、どこまでも純粋に生きようとします。



どんなに辛くても、苦しくても
懸命に呼吸をし、立ち上がろうとします。
そして体に巣食った病と闘い続けます。
その闘いは、文字通り、命の限り続けられました・・・・。



それが生あるものの生き方。
それは真実かもしれません。

でも・・・・・

この病は、人間が外から手を加えたからこそ発症した病です。

ワクチンという、大切な愛しい命だからこそ必要と思って打ったその注射が、
このおそろく致死率の高い病を発症させてしまう。。。。。

その後悔に、飼い主たちは苦しめられています。



元気だったあの子を返してください。
元気だったちっちを返してください。

その叫びは、いつも心の中にくすぶっています。今でも。
もっともっとたくさんの時間が、一緒の時間が過ごせたはずでした。

元気だったちっちを返してください。





どうして、なぜ、あの時、安易にあのワクチンを打たせてしまったのか・・・・。
悪性腫瘍を発症させる可能性のある、不活化ワクチンを・・・・。

先生、なぜ、教えてくれなかったのですか?
これはワクチンの副作用です。
なぜ教えてくれなかったのですか?

心は叫んでいます。

わたしたちの手は、愛しいあの子たちを
ワクチンを打たせるために、診察台に乗せたその感触を、光景を
しっかりと覚えているのです。

信頼している動物病院の先生と談笑しながら、

「えらいね~。よくがんばったね~♪」

そんなふうに言ったことも。

それでも、
ペットに対する愛情と責任が強ければ強いほど、
病気の発症をすべて獣医師のせいにはできない・・・。

なぜあの時、安易にワクチンを打たせてしまったのか・・・・。

その叫びは、すべて自分にはねかえってきてしまう・・・・。


飼い主たちは後悔と苦悩を強いられます。




この病で苦しむ動物をこれ以上増やさないためには、
飼い主の自覚と、
そしてやはり獣医師の力が不可欠です。

ワクチン性線維肉腫の他にも、
病気は、数限りなく存在していて、
発症率の高いものもたくさんあると思います。

でも、この病は、獣医師の理解と知識があれば
未然に防ぐことができる病なのです。

獣医師さん、お願いです。


『この悪性腫瘍には、絶望感がある』

その言葉の意味をもっと深く知ってください。

ワクチン性線維肉腫



病で苦しむ子が少しでも減りますように。
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ワクチンについて

2010-12-29 | ワクチン性線維肉腫
里親の募集のサイトを見ていて
思うことがあります。

ワクチンの接種についてです。

わたしは専門家ではありません。
だから、データや文献を持ち出てあれこれ言うのではなく、
ごく一般的な、普通の飼い主の見解から、疑問に思うことを
書こうと思います。

ただ一つ、はっきりと言えることは、
ペットを守るのは、飼い主だということです。
獣医師は、その最大のサポートをしてくれる存在です。
まず、飼い主ありきであることを忘れてはいけないと思います。

獣医師の言うままに動くのは、簡単です。
責任転嫁もしやすいです。
でも、それだけでは、ペットを守ることはできません。
なぜなら獣医師には、良い獣医師と良くない獣医師が存在するからです。

良い獣医師は、日進月歩の医療を日々追いかけ、勉強し、
そして全ての動物に対する愛情と、医師としての責務を最大限まっとうしようとしてくれます。

悪い獣医師は、先生といわれる立場にあぐらをかき、
最新の情報に目を向けず、お金もうけのために病院を経営しています。

嫌な言い方ですが、極論すれば、そういうことです。

ほとんどの獣医師は、その中間をうろうろしているといっていいと思います。

だからこそ、飼い主だけは徹底して明確な立ち位置でいなくてはいけないのだと感じます。

それは
ペットを守るのは、飼い主
ということです。

子供を守るのが親の責務なように。

同じことです。

里親の契約要項には、必ずといっていいほど、
『ワクチンの毎年の接種』が義務付けられています。

多くの人にとって、
この
『ワクチンの毎年の接種』とは、
『ペットに対する愛情』と同義に
うつるのではないでしょうか。
もしくは、『飼い主としての責務』。。。。

でも。。。

でも。。。

それが同義ではないことは、
ちっちのことを見守っていてくれた方々であれば、
わかっていただけるのではないでしょうか。。。。

ワクチンは毎年打つべきではない!
不活化ワクチンはいけない!
と、専門家でもないわたしが断言することはできません。
するつもりもありません。

ただ、今一度、立ち止まり、考える習慣が必要ではないか、ということです。

専門家でなくとも、考えることはできます。
そして多くの場合、シンプルな疑問には真理が隠れています。

ワクチンに関して言えば、
医療は日々進化しています。
そしてなによりも、
今と昔とでは、状況が違います。

ワクチンの接種が推奨されるようになった頃は、
今のように完全室内飼いの猫は少なく、
猫は家の中と外を自由に出入りできる環境だったと思います。

その分だけ、病原菌に接触することも多かった。

獣医療において先進である欧米では、
不活化ワクチンよりも効果の高い生ワクチンの接種を
3年に1度、というのが主流です。
なぜなら、それは、
それで充分効果があることが証明されているからです。

動物病院が、毎年DMまでわざわざ作って
接種を推奨するそのワクチンについて、
飼い主はもっと知るべきです。

例えば、
室内飼いの猫にでも最低限必要とされているのは、
3種混合ワクチンです。
この3種とは、
◎猫ウイルス性鼻気管炎
◎猫カリシウイルス感染症
◎猫汎白血球減少症
を指しています。

簡単に言うと、上記の病気は
空気感染する風邪と胃腸炎で、ワクチンで防げるとされています。
空気感染には、飼い主が外でもらってきて、
室内飼いの子に感染する、ということも意味しています。
免疫力の低い子猫や老猫は特に注意が必要です。

一度感染すると、他の子にもうつりやすいので、
多頭飼いのお家も注意が必要だと思います。

ただしその感染の可能性は
その個体の免疫力にかかっている、ということを忘れてはいけないと思います。


わたしたちも毎年インフルエンザワクチンの接種を推奨されます。
(ちなみにインフルエンザワクチンは不活化ワクチンです)
でも、打たなかったからといって、誰もが感染するわけではないです。

風邪も同じですね。

免疫力がある人は、風邪っぴきがうじゃうじゃしているところでも
平気な顔で過ごしています。

猫も同じです。

個々の免疫力も、感染の可能性も、
自由に外を出入りする子と、
栄養の行き届いた食事を与えられ、
常に快適な室温の中で暮らす家猫さんと同じではないはずです。

それなのに、一律に毎年の接種。。。。

どう考えても不自然ではないでしょうか。

そして、人間の場合においてさえ、
インフルエンザワクチンの接種が毎年推奨されるのは、
それが季節性だからです。

子供のころはともかく、
健康な大人は、毎年風邪の予防接種などしません。

猫も同じです。

健康な成猫は、自分たちの免疫力を持っています。

毎年のワクチン接種が一生涯、本当に必要かどうか、
今一度考えてください。


ではなぜ、動物病院は毎年の予防接種を
頑なに推奨するのか。

それは動物病院の経営事情と関係しています。
ワクチンの一回の料金は、たいてい6000円~です。

重篤な疾患を患っていない限り、
通常の診察で診察料がこの金額になることはめったにありません。
町のお医者さんなら、なおさらのこと。
毎年のワクチン接種が、動物病院の経営の一端を支えているのを、
真っ向から否定できる獣医師がどのくらいいるのでしょうか。


その獣医師は、3年に一度で十分である
というデータに対し、どのような見解をもっているのでしょうか。

現に、
犬の狂犬病ワクチンの接種においては、
獣医師会に加入している獣医師のいる病院に、
均等にそのワクチン接種の機会がめぐってくるよう、
毎年地域ごとに割り振りをしているそうです。
(今年は、こことここの病院で、来年はこことここ、とったように)

ワクチンは、動物病院にとって大切な財源といってもいいと思います。

人間の医療の世界でも、
インフォームドコンセプトやセカンドオピニオンを求めるのは
当たり前になっています。
患者側が、よりよい治療を求めて、能動的に動く時代です。

ちっちは、人間の癌治療に行うものとまったく変わらないだけの
高度な治療を受けました。
放射線治療だけではありません。重粒子線など、まだ一般に浸透していないものまで、
すすめられました。
獣医療の世界も人間の医療とまったく変わらない、高度なものになっています。
そしてその高度な治療を行う現場では、
やはりインフォームドコンセプトやセカンドオピニオンは当然のものとして
存在していました。

獣医療の常識の中で迷ったときは
わたしは人間の世界と比べてみることにしています。

人間は他の動物よりも、人間を大事に扱います。
何度も推敲し、その中のベストを貪欲に探します。
失敗は是正しようとします。

獣医療の現場では平気で受け入れられていることでも
人間の医療の現場で起こったら許されないことはたくさんあると思います。

違和感を感じたら、
わたしたちの世界ではどうかな、と考えると
時にはっとする答えにたどり着くことがあります。

獣医療と人間の医療、
すべて同じようにならなくてはいけない、と
考えているわけではありません。
ただ、獣医療の現場で、何かしら違和感を感じたら、
そこには、動物相手だから、という感覚が
もうすっかり慣習となってひそんでいることがある、ということです。



少なくとも、治療を獣医師にまかせっきりにする時代は
終わったのではないでしょうか。

ワクチンひとつにしても、同じです。

ひとつひとつ確かめて、飼い主自らが動いてほしいと思います。



なぜなら、
ワクチンには、副作用があるからです。
それは時に、大切なペットの命を奪うほどの強い副作用です。

そして、今までも訴えてきましたが、

ワクチンは四肢に打つ

そして
同じ場所に繰り返し打たないこと。

それが生ワクチンであっても、不活化ワクチンであっても。
どうかこのことを忘れないでください。

失ってからでは遅いのです。







永遠の希望の星

2010-10-19 | ワクチン性線維肉腫
10月4日
また一つ、
小さな命が、旅立ちました。

ちっちと同じ病気と闘ってた
アメリカンショートヘアの
めいちゃんが亡くなりました。

ワクチン性線維肉腫を発症して2年10ヵ月でした。



めいちゃんは大きな存在でした。


めいちゃんの闘病はちっちの発病よりも
1年以上前からすでに始まっていました。
文字通り、ちっちの治療は、
めいちゃんの後を追うことでした。

治癒が非常に困難とされる
この病気を
術後半年検診
一年検診
そして二年検診と
次々にパスしていくめいちゃん。

めいちゃんは
ちっちやわたしだけでなく、
同じ病気と闘う多くの子や飼い主たちの、
まぎれもない希望の星でした。


めいちゃんと同じ箇所、
肩甲骨の間に、
同じ病気を発症したちっちでしたが、

幸運が重なり、
めいちゃんを手術した同じ大学病院の
同じ先生に看てもらうことができました。

先を行くめいちゃんの姿は、
いつもちっちの未来を明るく照らしてくれました。


ちっちは術後1年にも満たず再発し、
その半年後に亡くなってしまった後も、

わたしにとってめいちゃんが
希望の星であることは
変わりませんでした。

わたしと同じように、
きっと誰もがそうだと思うのです。
この病気に一匹でも多くの命が
打ち勝ってほしい
もうこれ以上こんな悲しい思いをする人をなくしてほしい。。。
そう心から願っているのです。



めいちゃんの腫瘍の再発を告げる記事を読んだとき、
息をのみました。


ちっちがお空に旅立って
まだ間もない頃でした。
わたしはまだ悲しみの渦中にいて、
暗闇の中を手探りで歩いているような時でした。

それでも、
めいちゃんのその記事を読んだ瞬間は、

ただ、めいちゃんのことだけが
頭の中をかけめぐりました。

そして、運命の厳しさを
痛切に感じました。
ちっちの時には感じたことのなかった、
怒り、と表現してもいいような感情でした。


あと、少し。。。
あと少しなのに。。。!!



一般的な線維肉腫であれば、
『寛解』までは術後一年。
けれどちっちやめいちゃんが患ったワクチン性線維肉腫は、
『寛解』と呼ばれるまで、
術後三年の月日が必要とされるのです。
それがこの悪性腫瘍の悪性度の高さを
如実に示しているといっても過言ではありません。

その長い月日、
猫にとっては
12年にも相当する長い月日、
めいちゃんは『寛解』まで、
あと半年、というところまできていました。

どうかこのまま。。。

そう願っていました。
ちっちには果たせなかった願いを、
めいちゃんに。

どうかお願い。

どうか。

そう心から願っていました。



癌の再発だけでなく、
乳び胸という病気も併発してしまっためいちゃんは、
もう治療という治療を受けられる体ではありませんでした。

それでも、
飼い主であるたーたんさんの選んだ道は、
少しでもめいちゃんが楽に、
心地よく暮らすことのできる時間を増やすことでした。

それからの日々、
奇跡のような日々。

重い病気を患って
ごはんやお水を飲み込むことも難しい状態にもかかわらず、

針治療中に、めいちゃんは気持ち良さそうにうとうとと眠り、
新鮮なお魚を前に、
うずうず我慢できず、手をのばし、





病気が進行しても、
最後までふっくら食いしん坊めいちゃんのまま。

めいちゃんは最後までめいちゃんのまま。。。



この姿が、
どれだけご家族の心を癒したか。。。

飼い主であるたーたんさんは
めいちゃんの再発が発覚したあと、
こうおっしゃっていました。

『最初に線維肉腫になったとき、希望を持って治療をしていなかったら
今、めいちんはここにはいませんでした。
あの時希望を持って積極的に治療したからこそ、
穏やかな2年半を過ごすことが出来たのだと思っています。
この穏やかな2年半の日々に感謝して。

残りの時間を大切に過ごします。』


本当にそう。。。

わたしは治療をし、
ちっちに最後まで病院通いを
強いてしまったことを、
ちっちが亡くなってからも
ことあるごとに苦しみました。

でも、あの最初のしこりが見つかった時
そのままなにもせずにいたら、
ちっちの命はきっともっと早くに、
そしてわたしの中には
なにもしなくて、それで本当によかったのか、
という絶えることのない悔いが
残ったのではないかと思います。

治療は楽なものではありませんでした。
それでも家族の大きな協力のもと、
治療をしたからこそ得られた一年という月日には、

暖かい日射しを浴びて
薫る風を感じて、
やわらかな眠りの中を漂った
多くの時間があったのです。


治療をしたからこそ得られた
穏やかな時間があったのです。



めいちゃんとご家族が過ごした時間と
同じように。

そしてそれは、
わたしがこれ以上ないというほど、
ちっちと触れあうことのできた
尊い時間でした。

そのみちしるべとなってくれたのが、
たーたんさんとめいちゃんでした。


めいちゃんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。


**********

めいちゃん、
ほんとうによく頑張ったね。
これからは、たーたんさんを、
そしてたくさんの仲間たちを
お空から見守っていてあげてね。

めいちゃん、ほんとうにありがとう。

たくさんの勇気をありがとう。

命の輝き1

2010-08-03 | ワクチン性線維肉腫
闘病している時、
きっと誰もが一度は感じる恐れ。

その病気が末期を迎えたとき。
闘病が最後の段階に至ったと感じるとき。

そのときにわたしに起こった
心の流れを書き留めておこうと思います。

もうとっくにご承知かと思いますが、
わたしは相当のヘタレです。
でもそんなわたしでも、
闘病の折、その不安に完全に押し潰されることは
ありませんでした。

貴重なアドバイスの数々が、
そしてなによりも、
懸命に生きるちっちの姿が
わたしを奮い立たせてくれました。


愛する存在の死が迫っていることに
言葉にならない恐れを感じてしまう方たちの
胸が張り裂けそうな不安が
少しでも楽になりますように。

これまで通り、
出来る限り正確に、
事実だけを記そうと思います。





ちっちの闘病をはじめた頃、
わたしのまわりには、初めて耳にする情報ばかりが
あふれかえっていました。

その多くは、
癌治療や、緩和ケアについてでした。

どうしようもないほど、
情報を求めていました。

情報を集めれば集めるほど、
プリントアウトする用紙が増えれば増えるほど、
病気に対するメモが増えれば増えるほど、
ちっちは助かるのだと言わんばかりに。

けれど、
その中で、わたしの胸に
もっとも重く深くのしかったのは、
『安楽死』についての情報でした。

愛するペットが、根治の困難な病にかかってしまった時、
この問題は避けては通れないものだと思います。

安楽死を行う場合に使われるのは
一般的には『ペントバルビタール』という注射麻酔薬。
静脈内にゆっくりと投与されていき、
麻酔量が投与されると、動物の痛覚や意識は完全に失われて、
深い眠りに落ちる。
さらに投与を続けると
静かに呼吸が止まり、
そして心臓が停止する。

もしも

もしものとき。


ちっちは苦しまないのだと、
そうわかったことは、
悪いことではありませんでした。

母親にもそう伝えました。

けれど、その後、わたしのほうから、
そのことを口にだすことは
ありませんでした。

記憶の中に蓋をして、
その蓋は決してあけることがないようにと、
強く祈って、
眼をそむけました。

その頃読んだ本に、
安楽死を選択した猫ちゃんの飼い主さんの記述がありました。
猫ちゃんは脳腫瘍でした。




愛情に満ちた言葉で綴られたその記録を
考えられる限りの感謝の気持ちで読まねばならないのに、
その時わたしが感じたのは、
『恐怖』という言葉で表現されるものに
他なりませんでした。

脳腫瘍の猫ちゃんの末期の様子。。。。

激しい痙攣発作の様子
下半身の麻痺、嘔吐、痙攣、幻覚、奇声、、、、、
苦しむ姿・・・・・

衝撃でした。

愛する存在を失うかもしれない不安を抱える者にとって、
あまりに厳しすぎる現実がそこにはありました。

愛しいわが子に
安楽死を選択せざるを得なかった飼い主さんたちの
苦悩は、
経験した方にしかわからない苦しさだと思います。

それを誠実な文章で綴ってくれたことに敬意を払うべきだと
頭ではわかっていましたが、

その時わたしは
抗いようもなく『恐怖』を感じていました。

正直に告白すれば、

どんなことがあっても、
なにがあっても、
どうかちっちはそうなりませんように。
脳腫瘍。
どうかそれだけは避けてくださいと、
わたしはずっと本気で願っていました。




けれど、

運命は残酷でした。


ちっちの背中にできた腫瘍は、
下部には広がらず、
徐々に頭部へと侵攻してきました。









過去にしてはいけないこと。

2010-07-26 | ワクチン性線維肉腫
愛しい愛しいちっちの写真を眺める日々。



水の中にもぐって
そこから外を眺めているような、
頭もからだも涙でうるんだ日々も
少しやわらいできた今日この頃。

帰ったときに、ちっちのいないさみしさに
言葉にならないつらさを感じることも

ちっちと過ごしたこの家で
ちっちの面影を感じて立ち尽くしてしまうことも
やっぱりあるけれど、

生活の芯が、
小さく細く、でも少しずつ
自分の中に積み木を重ねるみたいに
積まれていくのを
感じる日々。

あんなに色濃かった
悲しさの芯も
寂しさの芯も、
忘れていくのかな。。。。。

自分の日記を、
ちっちの闘病の記録を読み返す余裕も
でてきました。

今、改めて感じることがあります。

それを少しずつ、まとめていこうと思います。




『ワクチン性線維肉腫』

ちっちの命を奪った病気の名前です。

まだ12歳になったばかりでした。

度重なる全身麻酔や鎮静剤の使用、
放射線や抗がん剤・・・・・
あれだけの治療をしたにも関わらず、
血液検査においては最後まで腎臓にも肝臓にも
その他の臓器こまかな数値においても
なんの異常もみられないほど、
体自体は、本当に丈夫な子でした。

体もしっかりとしていて、
骨も太く、
いつまでも無邪気で愛らしくて。

この悪性肉腫がなければ、
この先どれだけの健やかな日々約束されていたことか。。。。


一緒に過ごした
あの幸せな時間は、
もう二度と戻ってこない。。。。

ちっちの命を奪った、この病気について、
今一度見つめなおしてみようと思います。


ちっちの闘病中、しばしば、
「ちっちがもしこの病気じゃなかったら、、、、」
という問いが自分の中に起こりました。

もし、先天性の異常か何か、
何らかの事故によるものとか、
何か、原因のわからない、
たとえば、運命、としかいいようのない
ものだったとしたら、、、、、


でも、結論は、

どれも同じ。どれも違いはない。

どんな形であれ、
大切なペットを失う悲しみは
くらべることはできない。

それが結論でした。

その死がたとえ、
長く暮らした末での、大往生であっても、
突然の事故であっても、
長い闘病の末であっても。

その喪失感は、
ほんとうに、なによりも、つらい。。。。。

けれど、その上で、
ワクチンが誘発してしまった癌で、
ペットを失ってしまった飼い主の心の痛みを
あえて掘り下げて言うならば、

この病が、

ワクチンに対する正しい知識があれば、
避けることができたかもしれない病気


であるということです。

ワクチン性線維肉腫、とはいっても、
『ワクチンが原因』とは、
誰もはっきり明言できません。
まだ、この病気自体、原因究明が完全ではないからです。

腫瘍の発症部位から判断し、
「おそらくワクチン接種が原因と思われる、線維肉腫」

ほとんどの場合、診断はそのように若干曖昧なニュアンスを含んでいます。
それはこの病気の発症に

・個体差あり
・潜伏期間あり
・猫特有の体質にも起因

という要因があるからです。

でもその曖昧な原因とは裏腹に、
ワクチン性線維肉腫の悪性度は、
限りなく高いということははっきりとしているのです。

それは、多くの症例が
そう示しているからに他なりません。

ちっちは、人間の医療の現場においても
最高水準といえる治療をしました。
それでも、この小さな体に巣食った腫瘍を
抑えることはできませんでした。

表面のみの手術の場合、再発までの期間は1ヶ月。
深層部にいたる手術の場合、その期間は1年。
これがこの病気の再発までの平均期間です。

ちっちは、深層部に到る手術のあと、
放射線治療・抗がん剤治療をし、
懸命に再発を防ごうとしましたが、
ちょうど1年で再発してしまいました。

そして、この病気の悪性度の高さとともに、
治療を困難にしているのが、

その治療にかかる費用が大変高額であることと、
ペットの高度医療を受けられる場所が
全国でも限られているということです。

この病気は、
未然に防ぐことがなによりも大切なのです。


生ワクチン・不活化ワクチン・アジュバンド(ト)・1/10000~1/100000の確率。。。。

この病気について自ら知ろうとすれば、
誰もが行き着くキーワードです。

この病気で愛猫を失った多くの人は、
この病気についてよく知っています。

そして、

『もしワクチンを接種していなかったら、おそらく発症しなかった』

ということも。。。。

わたしはワクチン接種を否定しているのではありません。
ワクチンによって救われることが多いのも事実だと思います。

ただ、、、
1年に一度、
動物病院のほうから送られてくる
『今月はあなたの猫(ワン)ちゃんの、ワクチン接種月です』
というDMを持って、
すぐさま動物病院に駆け込む前に、
今一度、ワクチンについて考えてみてほしいのです。

ほんとうにそのワクチンが必要ですか?

動物病院は、
その子の生活環境まで考えてDMを送っているわけではありません。

完全室内飼いの子と、
お外に頻繁に遊びにいく子と、
一頭飼いと多頭飼いと
それぞれによって、必要なワクチンの種類は変わってきます。

さらに、
1年に一度必ず必要な子もいれば、
3年に一度で充分な子もいるし、
全く必要でない子もいるのです。

ワクチンには副作用があります。


どうかお願いです。

ワクチンを受ける前に、
飼い主のほうから、求めてください。


ワクチンに対する正しい知識と
その副作用に対する獣医師の説明を


そして少しでも多くの獣医師が、
この病気の恐ろしさに目を向けてくれる
ことを、切に願います。

※わたしの知りうる限り、ここ数年で少なくとも4つの病院が、
不活化ワクチンの取り扱いを中止しました。
その理由は、
・自分の飼っている猫(犬)にワクチン性線維肉腫ができた
・自分の病院でみている動物が、ワクチン性線維肉腫を発症した

この二つです。

身近で起これば、わかるのです。

でも、起こってからでは、遅いのです。














不活化ワクチンとワクチン性線維肉腫③

2009-12-17 | ワクチン性線維肉腫
平成13年度の農林水産省の議事録には、
「不活化ワクチンが線維肉腫と関係するということは明らかであること」
「獣医師にもっと積極的に情報を開示すべきであること」
「製品に、この(副作用についての)事実を添付すること」
について討論がなされた記載があります。

そして現在、不活化ワクチンの添付書には、
このことがはっきりと記載されています。
これは、製薬会社もまた、不活化ワクチンと
線維肉腫の関連性を認めていることを意味しています。


また平成14年の議事録には
「1/1000から1/10000の確率で、3ヶ月以降2年くらいの
間に発生したという報告がある。」ということを記載すれば、ワクチンを
扱う獣医師は意味がわかる。」

とあります。

それなのに、

ちっちが生まれてから2006年まで
ワクチン接種をうけたある病院では、

この恐ろしい癌発生の可能性のある副作用についての説明だけでなく、
一般的な副作用(発熱・下痢・倦怠)や、
アナフィラキシーなどの命にかかわる副作用についても
一切の説明もなかったのです。

少しでも信頼性の高い情報を集めようと、
農林水産省の議事録のほかにも、
動物病院のホームページや、獣医師のブログなどで
ワクチン性線維肉腫のことを調べました。

さまざまなところで、

「猫において、不活化ワクチンを同一部位に反復注射することにより、
線維肉腫の発生率が高まること」
「万一発生した場合に、完全に切除すれば生存率が高まるので、後肢に
接種するのが望ましいこと」

が記されていました。


それらを調べるのは決して難しいことでは
ありませんでした。
わたしのような素人でも、
インターネットにいくつかのキーワードを打ち込めば、
簡単にそういった知識は得られるのです。

それなのに、ちっちを担当したその獣医師は、
常に同じ部位、それも肩甲骨の間に、ワクチン接種を
していたのです。
肩甲骨の間に発生した腫瘍は、
場所柄、完全に除去するのがとても難しく、
そのため再発・転移率が非常に高まってしまうのです。
(かといって、断脚もまた、飼い主にとって、
最大級の苦渋の決断であることにかわりはありません。。。。。)


副作用についてなんの説明もしない獣医師と、
その危険性に気づくことなく、
ワクチン接種を半ば当たり前のように、
受けさせていたわたしたち、
そして、ただじっと我慢していたちっち。



くやしさと悲しさで
泣きながら資料を読みました。

こんなことを調べて、何かしたい
わけではありません。

以前から、不活化ワクチンの危険性や
ワクチンの副作用に対する獣医の説明義務などについて
問題点が指摘されているのは、知っていました。

けれど、わたしは、
動物の病を治してくれる動物病院で
そのようなことが起こるはずがない
動物が好きだから獣医になったに違いない人たちが
動物を苦しめて、平気なはずがない、
と、そうどこかで信じていたのです。

だから、ちっちは運が悪かったのだと。
かかる可能性のとても低い病気に、
運悪く、かかってしまったのだと、
そう思っていたのです。

その考えが甘かったのだと気づかされたのは、
ちっちのセカンドオピニオンを求めて
動物病院を探していたときでした。

わたしの、
「不活化ワクチンを使用する理由には、どういった
ものがあるのですか」
という問い。
それに対する獣医師たちの回答に抱いた不信感は
消えることがありません。


『病院が不活化ワクチンを使用する理由②』で、
そのことを記そうと思います。

読みにくい文章を
長々と読んでくださって、ありがとうございました。

  







不活化ワクチンとワクチン性線維肉腫②(追記)

2009-12-15 | ワクチン性線維肉腫
ちっちは不活化ワクチンの接種によって、
ワクチン性線維肉腫という病気になってしまいました。
ワクチン性線維肉腫は、
致死率の非常に高い、悪性の癌です。

発症の確率は1/1000とも1/10000とも言われています。
数値だけみれば、その確率は非常に低いと思われますが、
このデータは2001年くらいのアメリカのデータであると言われており、
その後の現在に至るまでの間に、その確率がどのように
変化したか、その統計結果はでていないのです。


医薬品で何か副作用・副反応が起こった場合
獣医師の農林水産省への報告が義務づけられたのは、
平成15年のこと。
それ以前は、報告さえもあやふやであり、

潜伏期間が3ヶ月から2年と長いこの悪性肉腫を、
いったいどれだけの数の個体が、発症しているのか、
正確な数字はとれていないのが現状なのです。
それで本当に発症の確率が1/1000や1/10000などと
言えるのでしょうか。。。。

発症の確率の低さ、この数字を隠れ蓑に、
不活化ワクチンとワクチン性線維肉腫の関連性は認められつつも、
不活化ワクチンは使用され続けています。

その多くは副作用の可能性を語られずに。

アメリカではすでに問題の不活化ワクチンは
使用を制限する動きもでており、使用されなくなった不活化ワクチンが
大量に日本に流出しているという話すらあります。
アメリカで禁止されつつあるワクチンが
日本では堂々と、むしろ獣医師の義務として
使用されているのです。

獣医療について日本より数段先をいくアメリカでは
通用しないことが、
日本の虚弱な法律では、網の目をくぐるように
さらさらと流れてきてしまうのです。

これは、ワクチンだけに限ったことでは
ないと思います。
獣医療のしくみそのものや、
ペットフードの成分にいたるまで、
日本の法律はアメリカに大きく遅れをとっています。

話を戻します。
そして、この肉腫は一度発症したなら、
転移や再発の可能性も高く、
何度も手術を繰り返したにもかかわらず、
全身に癌がまわって死んでしまう子がどんなに多いことか。。。。

良かれと思ってしたワクチンによって
致死的な病気を発生させてしまった
飼い主の無念さを、
言葉にするのは難しいです。

今は幸運にも、穏やかな時間を過ごしているちっちも、
例外ではありません。。。。

わたしたちは、ちっちの病気が
ワクチン性線維肉腫であると診断された時に、
獣医師からはっきりと、今後の治療は、
完治を目指すものではなく、
延命治療でしかないと、宣告されています。

二度もの大きな手術、そのうちの一つは、前足に不自由が残るほど、
筋肉層を深くえぐるものでした。
その後の放射線治療、抗がん剤投与、
小さな体にわたしたちが強いた負担は、
果たして正しかったのかどうか、
今はまだそのことを本当の意味で答えることもまた、
とても難しいです。。。。。

ちっちは手術の後遺症で、
今となっては確かめようもありませんが、
おそらく麻酔の際に喉に通したチューブが
声帯を傷つけ、かすれ声しか出せなくなり、

筋肉を深く切除したことによって、
前足にしびれや痙攣を起こしています。

この線維肉腫を発症している限り、
今ちっちに起こっていることを
本当に知ることは困難です。

しびれや痙攣の症状についても、
筋肉が失われたために稼動域が通常よりも拡大し、
何らかの動きのはずみで神経を
刺激しているのではないか、という
一応の診断をいただいていますが、

その結論は、
「原因は不明である」とほぼ同義です。
腫瘍の播種によって、周囲にとんだ
腫瘍の種が神経に付着し、
しびれや痙攣を起こしているのではないか、
という可能性は捨てきれないのです。

これだけの犠牲を払ってもなお、
日々、再発や転移の恐怖はぬぐいきれないのが現実なのです。







不活化ワクチンとワクチン性線維肉腫①

2009-12-13 | ワクチン性線維肉腫
『病院が不活化ワクチンを使用する理由①』をここに書いてから、
少し時間が経ってしまいました。

その理由は、わたしが考えたことに対する
自分自身への信憑性にありました。

このブログは、公開してるとはいえ、
個人的なものであるし、
なによりも
ちっちと同じ病気や、
また別の困難を抱えているペットの飼い主さんたち、
ちっちのことを気にかけてくださっている人たち、
友人、親、兄弟たちとの間で
ひっそりとこじんまり続けさせてもらってる、
ちいさなちいさな日記です。

ちっちと過ごす、
平凡な日々を記すこと以外に、
なんの目的もありません。だから、感じたことを
素直に記してきました。


けれど、
そんなささやかな日記であっても
何かに対する非難めいたことを記さなくてはならない時には、
本当にそれを言って良いのかどうか、
今一度真実を確かめるべきなのではないかと
続きを書くのをためらっていました。

わたしが個人的に感じたことや、
正しいものも間違っているものも入り乱れた、
インターネットから集めた情報だけでは

それは所詮素人の
片寄った思い込みの域を脱しないからです。


先日、それを確かめる機会を得ることができました。
友人の紹介で
ある獣医さんとお話をする機会を得ることができたのです。

どんなに親切な獣医師さんでも、
お話だけで一人に2時間以上もの
時間を割いてくれることは
めったにないと思います。


その時に伺った、初めて耳にする日本の獣医療の現状。
一度に書ききれる内容ではないので、
その時々で
記していければ、と思っています。

ここではまず、獣医さんから伺ったお話をする前に、
ちっちの現状を改めて記しておこうと思います。

長くなってしまいますが、よろしくお願いします。











病院が不活化ワクチンを使用する理由①

2009-11-10 | ワクチン性線維肉腫
わたしが電話をした30件中、
ほとんどの病院の説明の中にあったのは、

生ワクチン→効果が持続するが、(なにしろ菌が生きている為)
直後の副反応(下痢・嘔吐・発熱等)がでやすい
不活化ワクチン→直後の副反応はでにくく、その後の抗体もできやすいが、
長くもたないので、一年に1回くらいは接種が必要

といった内容でした。

病院側は、このことを基準に
ワクチンを選択しているといっていいと思います。
不活化ワクチンを選択するということは、
副反応によって動物に負担をかけないため、
という配慮があると同時に、

一年に1回の接種が必要となり、
病院の利益につながる、という事実も見逃せません。
事実、大学病院などの研究機関でもない限り、
よほど善良な病院でない限り、
病院を運営するために
商業と切り離せないのは事実かもしれません。

一年に1回、動物病院から、
『□月は、○○ちゃんのワクチン接種の月です』
というお知らせの葉書をもらったことのある
飼い主さんはたくさんいると思います。


わたしの
「生ワクチンと不活化ワクチンのどちらかを選ぶ基準の
ようなものはあるのですか?」
という質問に対して、


1件の病院をのぞき、
生ワクチン、不活化ワクチンどちらを使用していても、
話を聴く事ができた病院全部に対して受けた印象を
一言で表現するなら、
『言葉を濁している』
ということでした。

生ワクチンを選択している病院は、
これに付け加えて、
「ただし、ごく『稀』ですが、不活化ワクチンが重篤な
副作用を起こすこともあります」(具体的には言明せず)
ということが多かったです。

「それはどういった。。。?」
と突っ込んで聞いてみても、
『アジュバンド』という名は出ても、
『腫瘍』や『癌』『肉腫』といった
単語を出す病院はありませんでした。



話したくない・話す必要がない・説明するほどの理念はない、等々。。。。

その理由はわたしにはわかりませんが、

『言葉を濁している』
その印象はぬぐいきれませんでした。




誰かを批判するような内容を
文章にするのは、とてもとても嫌なものですね。。。。
一度で書き終えてしまおうと思ったのに、
思いがけず長くなってしまいました。。。。

読んでくださる方も、
嫌だろうと思います。
ごめんなさい。。。。

でも、
あの時不活化ワクチンを打ちさえしなければ、
ちっちは今元気でいたのです。
少なくとも、ワクチンによって引き起こされる
癌にはなっていなかった。。。。
ワクチンを打つ前に、
「このワクチンの中には、発がん物質が含まれていて、
癌を誘発することがあります」
という説明を受けていれば、
そのワクチンを選択することは
なかったはずです。。。。

ワクチンの問題に関しては、
わたしはどうしてもこだわらなくては
いけません。

『病院が不活化ワクチンを使用する理由②』で、
わたしが病院から受けた言葉を、
記そうと思います。

【写真】
ちっちの写真でこの項目を飾るのに抵抗が
あるので、こんな写真。。。

近辺の動物病院に電話したときの
資料とメモ書きです。