ちっちと一緒に

線維肉腫と闘ったちっちとの大切な時間
ぼーちゃんとの出会いと別れ。珠ちゃんとの愛しい日々のこと。

ジャパニーズちっち

2009-11-28 | 日々のこと
これは大げさでもなんでもなく、

ちっちは

いつもこんなふうに
ご飯をちょっとだけ
残します。

ひと粒だけ。

2人以上で食事をしたとき、
お互いに遠慮しあって
お皿に最後の一つ(ひとかけら)が残る、

というアレです。

生粋の日本猫。

日本では茶トラ。

外国では赤毛猫。

と呼ばれているようです。

来年は(茶)トラ年ですね、、!!!
ふっふっふ☆

あ、
ちっちのお隣は、
友だちがずっと前に
グアム(だっけ?サイパン?)土産くれた、
茶トラ猫のぬいぐるみです。

このぬいぐるみ、
いつだってわたしの旅のお供です♪


高感度カメラ携帯。。

2009-11-25 | 日々のこと
わたしの携帯は、
今どき

テレビも観れないし、
音楽も無理。

パケット定額制も使えない、

もちろんもう製造停止されてる、

あ、当然海外とかは使用不可です。

そんなふるーい、かわい子ちゃんです。

友達の携帯カメラで撮影した写真と
わたしの携帯で撮影した写真を見比べて、
その画像の鮮明さの違いに
おののく今日この頃。

でも、そんな私の携帯にも
一つだけ他の高機能携帯より優れているところが。。

それは、、
シャッタースピード(笑)
今の携帯カメラは、高性能だから、
たいていオートフォーカスがついていて、

ピピッ
カシャッ

までに少し時間がかかる。

わたしのカメラは、
オートフォーカスがないから、
シャッタースピード、めちゃ速いです。

とりたい瞬間を
すぐ撮れる。
粗い画像なれども。

ちっちのあくびマニアとしては、
それだけをとっても
この携帯、手放し難い。。。
愛着もあるし、さ。。。

でも今日、
ご機嫌でちっちのあくびを狙っていたところ、

せっかく撮れても
この画像の粗さですよ。。。
暗いし。。

と、しょんぼりしちゃいました。

なんでも、もうすぐドコモから
高速オートフォーカス機能の付いた
機種が発売されるとのこと。。

まままま迷います!!!

ちっちにデコピン

2009-11-24 | 日々のこと
今日、ちっちが、いつもは行かない
部屋の隅を
なんかごそごそしてる。

ごそごそしてるなー??とは思ってたけど
わたし、寝坊したゆえ、バタバタ自分の用意に忙しく、
ちっちをあんまり気にしてなかった。

そして着替えも終わり、さてさて
ちょっくらお化粧でも。。。
と思ったら、、、

〓〓〓〓〓〓
ドゥオーーー
こ・これは、、???

わたしの化粧ポーチの中に
ちっちのゲーが。。。


たまに急いで食べ過ぎて、
ゲーしちゃうのです。

心配するような
感じではないのです。

ほ~
よかった。。。

そっかぁ
ごそごその意味は
これだったのかぁ
なるほど~☆

って、いやいやいやいや、、!!〓
そうでなくて、、!!

はぁ。。。。
でも、
まぁ、
仕方ない。

今日はお化粧、
省略しよ、、。

【写真】
ちっちにデコピン(笑)

もちろん嘘です。

先生への感謝

2009-11-23 | ちっちの闘病記
今後の診療方針の確認

結果的に中断していた抗がん剤は、
ここでいったんやめましょう、
という話にはなりました。
(抗がん剤から抗がん剤までの間があきすぎてしまうと、
意味があまりなくなってしまうそうです)

積極的な治療をこれで
とりあえず終了するとして、
今後、経過観察に入ります。

具体的にすることといえば、
・3ヶ月に一回、転移がないか調べるため
レントゲン写真を撮ること
・毎日、局所再発がないかをみること

この2つだけです。

なによりも、ちっちの負担がなくなることが
とてもうれしい。。。

ここに至って、
わたしはちっちを診察してもらうことにおいて、
良い先生に出会えたことを
深く感謝しています。

大事な家族が病気になってしまったとき、
一番に大事なのは、
その子が回復に向かうこと
二番目に大事なのは、
その子をしっかり支えられるよう、
家族がしっかり成長していくことだと
思うのです。

その意味で、
わたしはほんとうに良い先生に
恵まれました。


良い悪いではないかもしれないし、
単に好みの問題なのかもしれないけど、

この間、大学病院に行ったとき、
先生にもやっぱり、
いろんなタイプがいるのだな。。
と実感したのです。

若くて精悍な神経科の先生は、

わたしたちが見過ごしていた些細なことに
敏感に目をつけ、
仮説と検証を展開し、

まるで数学の問題を解くみたいに
鮮やかに答えを導き出していました。

そこに口を挟むことは許されない、
とこちらが思うほど。

そしてこちらの質問に
うんざりしてるのを抑えて『懸命に』
対応してくれているのがわかるのです。
でもその目には
『これが結果なのに、なぜそのほかのことまで聞くんだ』
という表情がありありと表れているのです。

すごく頭のキレそうな先生だなー。。
と、素人目線だけど
もう直感的にそう感じます。

でも、あの先生がちっちの主治医だとしたら、
診察の度に
何かしっくりいかない気持ちを抱えて
帰ることになったのではないかと
思うのです。

治療に関して、わたしたちが口を挟む余地は
ありません。
そうではなくて、

そうではなくて、、、

えっと、、、

えっと、、、、

わからない(笑)

まぁ、それは、
この間の、あんな少しでなんでも決めつけるものではないとは
思うのですけどね。

それよりも
今は、感謝の気持ちを
言葉にしたい。

この間、大学病院に伺って、
一連の話が済んだ後、

わたしたちが診察室を出ようとした時、
腫瘍科のM先生が
とても申し訳なさそうに、とても残念そうに、

「ちっちちゃんの、足ね、ほんとに、すみません。。」
と言ったのです。

とっさのことで、
何も言えなかったけれど、
その言葉は、
先生の優しさだったと、思います。




手術の後遺症の可能性のことは、
ずっと前に説明を受けて、
知っていたことでした。

手術の前の説明の時には、筋肉だけでなく、
骨の一部を削るかもしれないとまで通告されていたのです。
そうしたら通常の歩行は
かなり困難になったことでしょう。

それでも、GOサインを出したのは、
まぎれもなく、わたしたちでした。
今ここで、手術をしなければ、
ちっちの命は長くないことが
わかっていたからです。
そして、今ここで手術をすれば、
助かる見込みがあったからです。


そして、筋肉はかなりとってしまったけれど、
結果的に骨を削ることまではなく、、
手足に不自由が残る様子が全く見えなかったので、
手術の後遺症はなかったのだと
思い込んでいたのでした。

ちっちの足の痙攣の原因が
どこにあるのか、
それを、自分たちに向けることはあっても、
先生たちに向ける気持ちがなかったのは、
たぶんその場に居合わせたわたしたちの
共通の感覚だったと思います。

それよりもむしろ、
その原因が腫瘍の再発や転移でないこと

そのことがわたしたちをほっとさせてくれました。

先生が手術でしっかりと腫瘍を取ってくれたおかげで、
ちっちは今、再発もなく、
生きているのです。

大事なのは
そのことなのです。

突然の電話に
2つ返事ですぐに診療予約を入れてくれ、

その受話器越しから聞こえる、
病院のスタッフとのやりとりにも、
その急な予約がそんなに容易ではないことは
伝わるのです。

良い先生。

良い先生にめぐりあえると、
病に侵された子を救ってくれると同時に、
その家族の心の痛みも、
ほんの少し、すくいあげてくれます。

病気を抱えてしまった子を持つ家族は、
病院にしなだれかかるのではなく、
一緒に治療をしていく、という気持ちが
大切だと思います。

それには、不安に陥りがちな家族の気持ちを支える、
適切で、心ある病院側の説明が必要です。
病気になってしまった子と、病院と、
そして自分たち。
この3つの連携で、
病気に立ち向かっていくのだという
気持ちが大切なのだと思うのです。

良い先生に巡り会えて、今があるのだと
ひしひしと感じます。

ほんとうにありがとうございます。

ふみふみちっち

2009-11-21 | 日々のこと
すっかりお気に入りになった
ちっちクッション。

ふかふかのクッションに乗る前に、
ちっちは必ず
前足でふみふみ足慣らしをします。
早くも喉をゴロゴロ鳴らしながら。

前足ふみふみは、
うれしくって仕方ない時の
しぐさです。

母親から母乳をもらうとき、
お乳の出をよくするために、
お母さんのお乳のあたりを
前足でふみふみする動作の名残とかで、
甘えてるしぐさとも言えます。

でもそれって、
裏をかえせば、
ちっちももう、自分が
子猫じゃないことを
直観的によく知っている
ということなのだと思うのです。

それで時々、
母猫みたいにふわふわあったかいものを
見つけると、
なつかしくって
うれしくって、
つい、ふみふみしてしまう。。。。

大人になること
成長することは、
前向きで、まっとうで好きだけれど、

ずっと昔、
遊び疲れてふと振り返った
夕暮れの校庭に広がっていた、
自分を取り巻く世界の大きさに
ただただ心を奪われて立ち尽していた頃のような

子供の頃を懐かしむことは
やっぱりある。

分別をもって
自分を抑えて
生きる。

そうやって
潔く生きる大人には
憧れる。

けれど、

言葉にならなかったことが
言葉にできて、

足りなかったものが
満たされて、

それでも足りなかった頃のことを
懐かしく思うのは

そこに、
もう2度と体験することのできない
数々の『最初』の体験が
あったからだと思う。

あの頃、
楽しいことも
悲しいことも
つらいことも
感動することも

指先の
まつげの
ぷっくりした唇の
すぐ先に全部存在していて

その世界のひとつひとつを
贅沢すぎるくらいに
確かに感じていた。



ふみふみしてるちっちを
眺めながら、

今全身でその感覚に身を投じている
ちっちを
なんだか少し
うらやましく思ったよ。

窓の外を眺める

2009-11-20 | 日々のこと
ちっちと一緒に窓の外を眺めるのを
毎日の習慣にしています。


少し前までは
特に意識せずとも
ちっちはひとりで勝手に
そこらをウロウロ、探検に
余念がない子でしたが、

さすがにお年を召してきたのか(笑)
あまり動かなくなってきました。
最近では足を気にしてか、
今まで飛び乗っていた高い場所にも、
登らなくなって
さらに輪をかけて、
冬です。
ねくぬくお布団が恋しい寒い季節です。

下手すると
1日の行動パターンが
お布団→ご飯→トイレ→ご飯→ちっちクッション→ご飯→お布団

みたいな感じになりかねない。
全然動いてないのに、
ご飯のおねだりだけはすごいから、
体重増加も気になります!


少し気をまぎらわせるためにも、
ご飯とご飯の合間に、
窓の外を眺めたりする時間は
とても大切です。

それは、
お日様の光を浴びたり、
風を感じたり、
一日の中で、時間の移ろいを感じたりする
ことでもあるからです。

そういうのがなくなると
心や体のバランスがどこか
崩れてしまうのは、
人間も動物も同じだと思います。

家の中だけで動物を飼っている場合は、
その子は自然な季節の変化や
日の移ろいを感じることが
難しくなることがあると思うのです。
それは、
飼い主が気をつけてあげないと、
いけないと思うのです。

ほんの10分とか、
その程度だけれど、
冷たい外気を感じながら、
ちっちと一緒に窓の外を眺めます。

家の前の道路を、
学校帰りの子供たちが
元気よく駆けていく声や足音、

新聞配達のバイクがとおり過ぎる音、

風が庭木を揺らして、
さっきまで降っていた雨の雫が
さらさらと落ちる音

ちっちはしっぽをぶんぶん揺らしながら、
それでも一心に窓の外を
見つめています。

飽きてしまうまでの
ほんの数分でもかまわないのです。

ちっちと過ごす、
大切な時間の一幕です。






さて、と。。。

2009-11-17 | ちっちの闘病記
ちっちの前足の痙攣症状
少しのほっとする時間を過ぎたら

それでも
やっぱり
どうしたって
気になる

ちっちタワーに上手に登れない姿や
階段の途中で止まってしまったり
以前より慎重に動くようになったり

そんな姿を見てるから 腫瘍じゃないからって 安心してばかりも
いられない。

事実、腕を内側に丸めて静かに座っているちっちの
頭が小刻み震えていることが
あったりします。

腫瘍の可能性は低い
という診断をされたとはいえ、

そのような時、
やっぱりわたしたちは 息を呑んで
見守るしかないのです。

その後ちっちの様子に
異常がないことから、
背中の肩甲骨周辺の筋肉の痙攣が
頭を揺らしていたのだろうと判断して、
とりあえずは一息つきますが、

先生の診断結果だけで
全部の状態が明るみになったわけではなく、
わからないことは
まだまだ山のように、
あるのです。

ワクチン性線維肉腫は
比較的新しい病気で、
その分症例もまだ少ないようです。

でも、筋肉層にまで達する大きな手術後に起こる
後遺症的な症例自体は
探せば何かあるのではないかと
思います。

今とこれからの
ちっちのために、
まずは前例を探してみようと
思います。

ワクチン性線維肉腫に限定せず、
ちっちと同じような
痙攣の症例をご存知の方いらっしゃれば、

何でもかまいません
アドバイスお願い
いたします。

誕生日の日のこと

2009-11-15 | 日々のこと
11月12日、
ちっちを病院から連れて帰ってきて、
わたしがまずしなければならなかったことは、

眠ることでした。

深夜時間帯の仕事の勤務のために、
少しでも眠っておかなければ、
ちょっとエラいことになるのは
目に見えていたのです。

けれど、
眠りたくないのです。

いつまでも
ちっちを見つめていたいのです。

ここ2週間ほどの間、
ちっちが前足をひきつらせるたび、
胸がつぶれそうでした。

口では
「ありゃりゃ、ちっち、だいじょうぶ?」
「がんばれ、がんばれ」
って、なるべく気軽に言いながら、

いつも不安で不安で
たまらなかったのです。

ちっちはその日も
時折足を痙攣させていました。

けれど、それはちょっとした
筋肉の不具合なのです。

もしそれが、
何の病気ももっていない、
健康そのものの子に起きたら、

それはそれでとてもショックなことでしょう。

けれど、

痛みもない
腫瘍によるものでもない

それだけでも、
充分感謝しなければならないことなのです。


睡眠サイクルの狂いからか、
身体の内側と外側のバランスが崩れて

ビシバシと金縛りに襲われながら、

「あ~~♪いいさ、いいさ。固まればいいさ」

と薄ら笑いを浮かべる
3□歳、誕生日当日のことで、ありました。



エゴコロ、って何のことですか?

前足の痙攣 診断結果②

2009-11-14 | ちっちの闘病記
辛抱強く、答えてくれた先生に、
まずなによりも、感謝します。

ちっちの前足の痙攣の原因として、
考えられた、いくつかの可能性と、
それに対する先生の見解を、
なるべく正確に記しておこうと思います。

①全身麻酔や鎮静剤による脳へのダメージによる、とする考え

《回答》
全身麻酔や鎮静剤が脳へなんらかの
ダメージを引き起こした場合、
もっと早い段階、麻酔や鎮静剤がとけた後すぐに
起こることが多く、こんなに時間がたってから、
というのは考えにくい。

②抗がん剤カルボプラチンの副作用による、末梢神経障害ではないか、とする考え

《回答》
症状の出方が違う。
末梢神経障害が出ると、手足が立たなくなり、
それが後ろ足に出た場合などは、文字通り
「腰が抜けた状態」になる。

③脊髄などの中枢神経に腫瘍が転移したことによる異常ではないか、という考え

《回答》
脊髄などに異常がみられる場合は、
片方の下肢に異常がみられる場合が多い。
両方の足に、同じような症状がみられる、という
時点で、可能性としては薄い。

④脳に腫瘍が転移したことによる異常ではないか、という考え

《回答》
そもそも癌が転移するときには、
ある一定のパターンが存在しており、
それは100%確実ではないが、多くの場合
一致していることが多い。

肩甲骨周辺にできた線維肉腫の場合、
転移はまず肺に起こり、
その後全身広がる、という特徴がある。
レントゲン写真で見る限り、肺転移は起きておらず、

神経的にも、脳の異常による症状
(目が寄る、体が傾く、頭を痛そうにする等)
の症状はみられない。

また、痛みを伴わないことも、
腫瘍の可能性を低くしている。

もちろん本当に腫瘍の有無を調べるなら、
MRI検査やCT検査を
することになるが、

以上の根拠をもったうえで、
わざわざ全身麻酔の負担をかけてまで
そういった検査をする必要性はない。

これが
先生の見解でした。

================

ちっち、大丈夫みたいです。
脳腫瘍では、ないみたいです。


今、こうしてきちんと言葉にして、

ようやくほんとうに安心できたみたいです。。。。
涙がでてきました。。。


ほんとうによかった。。。。

よかった、ちっち。。。。






前足の痙攣 診断結果①

2009-11-14 | ちっちの闘病記
ちっちの前足の痙攣

腫瘍科のM先生と、
その日初めて会った神経科の先生は

『手術で筋肉を大幅に切除したことで、正しい腕の稼動が損なわれている状態』

と、結論づけました。

先生は、痙攣を起こした際、
ちっちが腕のを内側に寄せようとする動作に
着目し、

体を支える筋肉が足りないために、
本来動くべきでない範囲まで動いた腕が、
正しい位置に戻れなくて、
ひきつりを起こしているのではないか、と。

「事実、ちっちちゃんの腕の稼動域は、
通常の猫よりも
かなり広いんですよ」

そうか。。。
確かに、一番頻繁に痙攣が起きるのは、

・寝起きで、大きく伸びをした後
・きつい角度で後ろを向こうとしたり、動こうとしたとき

でした。

前者は筋肉の稼働域の問題、
後者は動作を支える筋肉の量の問題

そんな感じがします。

でも手術直後ならともかく、
手術から数か月もたった今になって
なぜそのような症状がでてくるのか?
と聞いてみると、


手術直後は、体が失った筋肉の分を
バランスをとろうとするために
問題は見られないが、
後になって不都合を起こすことは、
ある、
とのこと。


先生たちの結論は、いろいろな可能性を
消去法で消していった結果だったので、

絶対にこれだ!
と言い切れるものでは
ないものの、

『これ以外は、現状考えにくい』

というレベルまでは達しているようでした。

先生はレントゲン写真を指して、
・脊椎にもその他どこの骨にも異常は見られないこと、
・局部再発や内臓転移も、見受けられないこと
を、その理由として挙げました。

けれど、、、、
それだけでは、
まだまだ安心はできませんでした。
なぜなら、そこまでの先生の見解は、
『脳』については
まだ少しも触れていなかったからです。


先生たちの説明は、
易しい言葉で語られるけれど、
それだけに、その奥には多くの専門性が含まれていて、
その莫大な専門性の気配に、
わたしたちのような素人は
つい尻込みするのです。

だから示された結果だけを受け止めて、
よしとしてしまう。

けれど、いくつかの可能性の中から、
なぜその結論が導き出されたのか、

それがわからなければ、
はっきりとは断定はできないその症状について、
現状を本当に把握したことにはならない。

すべての可能性について
見解を伺うまで、
うやむやに納得して帰るようなことは
絶対にしたくなかったのです。

困ったように苦笑いを浮かべ、
話を終わらせようとする先生と、
後ろに控えた研究生たちの視線を
びしびし感じながら、

わたし、
すんごく食いさがっちゃいました。
全部聞きました。
全部。


ああ。。。
わたしの人生において、
このくらいの粘り強さがかつて一度でも
発揮されたなら、

今頃、もうちょっとマシな感じに
なっていたことでしょう(笑)








大学病院に行ってきました。

2009-11-13 | ちっちの闘病記
大学病院、行ってきました。

まず、一番大事なこと。
それを伝えます。

『ちっち、大丈夫です。』

えっと、、

今回、いろんな人が心配してくれて、

早くちゃんと伝えようと思ったのだけど、

なんでかな、
頭がぼ~っとしてしまって、
文章がちっとも出てこないんです。

どんな原因が結論として考えられて、
今がどんな状態なのか。
忘れないうちに
正確に記さなきゃと思うのに、

頭の回線、うれしいも悲しいも怖いも楽しいも、全部まとめて
溶けちゃったみたいです。。。

ちょっとお待ちください。
只今回線工事中です。
睡眠が、必要のようです。冬眠中のクマのような、
牛の舌なめずりのような、
緩慢な眠りが、
必要のようです。

『ちっち、大丈夫です』
まずは
それだけ
伝えます。



セカンドオピニオン(続き)

2009-11-12 | ちっちの闘病記
先生はさらに、
この線維肉腫になってしまった
ペットを抱えた飼い主さんたちは、
(もちろんそのペット自身のつらさが
一番であると前置きしつつも)
本当に苦労されています。
と、ねぎらいの言葉をかけてくれました。

先生は以前、不活化ワクチンを使用していて、
線維肉腫が続発したために、
生ワクチンに切り替えたそうです。

もう何年も前のことらしいのですが、
その時病気を発症した子で、
今も生きているのはたったの一匹。


その子は手術をしてからの5年経過していて、
その内の2年もの間、
繰り返し抗がん剤を打ち続け、
やめたあと、結局今、
肺に転移が見つかっているのだそうです。。
飼い主の方ももう、
積極的な治療はしない選択をされたそうです。


その5年間の治療にかかった概算の費用を
先生は指で示してくれましたが、
わたしたちは言葉を失うしかありませんでした。

線維肉腫の悪性度の高さを改めて感じます。。


また、商業ベースの医療機関にかかると、
抗がん剤もそんなに打ち続けるのか、、と
正直怖くなりました。


ちっちのかかりつけのK先生も
大学病院のM先生も、
個体の内臓の負担を考えると、
最大半年くらいで抗がん剤は終了したほうが良い、
とおっしゃってましたから。。


お礼を言って病院を後にし、
すぐに大学病院のM先生に連絡をとってみました。

M先生はすぐに対応してくださり、
なんと明日の朝9時、一番の予約を確約してくれました。
今度は神経科の診療になるそうです。


その際、すぐにMRIやCTをとるのではなく、
まず診察をしていただいた上で
相談して決めたい、ということを念押ししました。



今日、かかりつけのK先生にも、
大学病院を受診する旨を伝えました。

K先生ははっきりとはおっしゃいませんでしたが、
たぶん、同じ考えだったのだと思います。

「大学病院のほうが、線維肉腫に対する症例も、
うちのような小さな病院よりもずっと持っているし、
神経のほうから原因をさぐることは、とてもいいと思う、
脳によるものか、神経によるものかになるとは思いますが。」


とのことでした。

明日9時。
明日11月12日はわたしの誕生日です。
忘れられない一日になりそうです。
神奈川県の麻布大学付属病院。
行ってきます。

ちょっと眠ります。。。。



【写真】
病気になる前のちっち
茶トラ模様がとても綺麗。。。。

くるくると回っているみたいです。

セカンドオピニオン

2009-11-12 | ちっちの闘病記
ちっちの前足の痙攣について
なにか打開策はないものかと

今までの治療の詳細と経緯を記録したものと
血液検査の結果を一揃え持参して
セカンドオピニオンを求めて
昨日、別の病院に行ってきました。


そこで、とても貴重な意見を頂くことができました。

まず、ちっちの痙攣症状に関して、
先生はきっぱりと
「これはもう、町医者の範疇を超えています。」
とおっしゃいました。

そして、
「大学病院の方に連絡をとって、看てもらったほうがいいです。」
とも。


このままいくら他の病院に意見を求めても、
それはあくまで可能性の羅列にすぎず、
いつまでたっても答えはでないだろう、
ということ。

しかし、わたしたちの考えとして、
大学病院に行くということは、
MRI検査やCT検査を受ける、
ということと捉えていること、

ちっちの今の症状の原因の一つに、
それらの検査を受ける際にも使用される
全身麻酔の悪影響が考えられるということ、

さらに仮にリスクを冒してそういった検査をし、
腫瘍の転移なり再発が見つかったとして、

それが手術なりで治療可能ならば、価値があるものの、
ちっちが侵されている線維肉腫は、
転移や再発があった場合、
治療の可能性は限りなく低く、
結局は終末医療である緩和療法しかないのが現状。

原因が明確になることの意義が、
わたしたちが今の不安な状態から
解放されるためにであってはならないこと、
そのためにいたずらにちっちに負担をかけるようなことは
もうしたくない
ということを話すと、

先生は深い理解を示しつつも、
原因が特定されることは
今後どのような方向を選択されるにしろ、
マイナスではない、

今後症状がどのように進行するかの
目安がわかることは、
緩和療法にしろ投薬にしろ、重要なことだ、
と説明してくれました。

「余命もね、、」

家人がそう呟いたとき、
わたしも頷きました。

わたしもそう思ったのです。

人は、思っていることを、
言葉にして記したり、
口に出したりして、
現実を直視していくのだと思います。
誠実に物事に向き合うために、
それは必要なのだと思います。

そしてもちろん、
希望を持つことも、
その中には含まれています。

病院が不活化ワクチンを使用する理由①

2009-11-10 | ワクチン性線維肉腫
わたしが電話をした30件中、
ほとんどの病院の説明の中にあったのは、

生ワクチン→効果が持続するが、(なにしろ菌が生きている為)
直後の副反応(下痢・嘔吐・発熱等)がでやすい
不活化ワクチン→直後の副反応はでにくく、その後の抗体もできやすいが、
長くもたないので、一年に1回くらいは接種が必要

といった内容でした。

病院側は、このことを基準に
ワクチンを選択しているといっていいと思います。
不活化ワクチンを選択するということは、
副反応によって動物に負担をかけないため、
という配慮があると同時に、

一年に1回の接種が必要となり、
病院の利益につながる、という事実も見逃せません。
事実、大学病院などの研究機関でもない限り、
よほど善良な病院でない限り、
病院を運営するために
商業と切り離せないのは事実かもしれません。

一年に1回、動物病院から、
『□月は、○○ちゃんのワクチン接種の月です』
というお知らせの葉書をもらったことのある
飼い主さんはたくさんいると思います。


わたしの
「生ワクチンと不活化ワクチンのどちらかを選ぶ基準の
ようなものはあるのですか?」
という質問に対して、


1件の病院をのぞき、
生ワクチン、不活化ワクチンどちらを使用していても、
話を聴く事ができた病院全部に対して受けた印象を
一言で表現するなら、
『言葉を濁している』
ということでした。

生ワクチンを選択している病院は、
これに付け加えて、
「ただし、ごく『稀』ですが、不活化ワクチンが重篤な
副作用を起こすこともあります」(具体的には言明せず)
ということが多かったです。

「それはどういった。。。?」
と突っ込んで聞いてみても、
『アジュバンド』という名は出ても、
『腫瘍』や『癌』『肉腫』といった
単語を出す病院はありませんでした。



話したくない・話す必要がない・説明するほどの理念はない、等々。。。。

その理由はわたしにはわかりませんが、

『言葉を濁している』
その印象はぬぐいきれませんでした。




誰かを批判するような内容を
文章にするのは、とてもとても嫌なものですね。。。。
一度で書き終えてしまおうと思ったのに、
思いがけず長くなってしまいました。。。。

読んでくださる方も、
嫌だろうと思います。
ごめんなさい。。。。

でも、
あの時不活化ワクチンを打ちさえしなければ、
ちっちは今元気でいたのです。
少なくとも、ワクチンによって引き起こされる
癌にはなっていなかった。。。。
ワクチンを打つ前に、
「このワクチンの中には、発がん物質が含まれていて、
癌を誘発することがあります」
という説明を受けていれば、
そのワクチンを選択することは
なかったはずです。。。。

ワクチンの問題に関しては、
わたしはどうしてもこだわらなくては
いけません。

『病院が不活化ワクチンを使用する理由②』で、
わたしが病院から受けた言葉を、
記そうと思います。

【写真】
ちっちの写真でこの項目を飾るのに抵抗が
あるので、こんな写真。。。

近辺の動物病院に電話したときの
資料とメモ書きです。


信頼できる獣医さん、探しています。

2009-11-10 | ちっちの闘病記
少しずつ頻度が増しているようにみえる、
ちっちの前足の痙攣。。

最近では、痙攣を起こしている時に、
自分の体に起きている違和感に
イライラするのか、
か細く鳴くような時も
でてきました。

痛みは今のところ
ないようです。

手足のしびれ
手足の痙攣
に関してインターネットで情報を集めていると、
ある動物病院のHPが犬や猫の
「てんかん」について、
多くのページをさいていました。

それを読んでいると、
家人が、
「こういう専門分野みたいなのがある病院に、一度看てもらうのもいいね」
と一言。

そうか。。
セカンドオピニオン。
それを求めてみてもいい状況かもしれない。。


残念ながら、その動物病院は静岡で遠すぎるので諦めて、

昨日のうちに、
家の周辺の動物病院を30件ほど調べました。

その際、まず参考までに、
・HPの有無
・口コミの有無
をインターネットで調べました。

同じHPでも、
シンプルに診療時間や
アクセス方法だけが載っているものより、
診療理念や医師の顔が載っているところのほうが、
安心できる気がしました。
また、開業年数、病院の規模なども
参考になりました。

特にどんな診療に力を入れているのかを
明記しているのは、
HPを開設していた動物病院12件のうち、
1件だけで、それは皮膚科でした。


口コミは本当に軽い目安にしようと思っただけなのですが、
ほとんど載っていませんでした。

そして次は、何よりも何よりも大事なこと、

それは、その病院が、
生ワクチンを使っているか、
不活化ワクチンを使っているか。

それを一件一件動物病院に直接電話をして、
聞いてみたのです。

やはり、
不活化ワクチンを使っている病院には、
絶対に間違っても連れて行きたくない、
という気持ちがあります。

病院に尋ねる内容は
・生ワクチン、不活化ワクチンどちらを使っているのか
・生ワクチンと不活化ワクチンを選ぶ基準や理由


あくまでわたしの個人的感情を抜きにして、
その病院のワクチンに対する考え方を聞きたかったので、
あえてちっちのことは伏せて、
猫のワクチン接種を希望しているのですが、、
という形で聞きました。

ずるいやり方とは思いましたが、
わたしはもう、ワクチンに関しては、
病院をむやみに信用することはできないのです。


30件全てに電話しましたが、
思いがけず、というか、
わたしが甘かったのか、
とてもショックを受ける結果となりました。。。

30件のうち、ほとんどの病院が
丁寧な対応をしてくれましたが、
不活化ワクチンの中に含まれる
アジュバンドという物質が
線維肉腫の原因になってしまう可能性に言及し、
病院として生ワクチンを選択している、
と明言した病院は、
たったの1件でした。

その病院に、近いうちに
ちっちを連れて、
行ってみようと思います。

そして悲しいこと。
不活化ワクチンを使用している動物病院から
得られた意見。。。。。


それはまた近いうちに
改めて記そうと思います。
疲労感がいっぱいです。
ショックでした。。。。