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ちっちと一緒に

線維肉腫と闘ったちっちとの大切な時間
ぼーちゃんとの出会いと別れ。珠ちゃんとの愛しい日々のこと。

・・・・・不可解な病院のこと1

2010-02-20 | ちっちの闘病記
温熱療法を検討していたときに、
いくつかの病院をあたりました。

その中のひとつに、
とても不可解な病院がありました・・・・・。

それは町の小さな動物病院でした。
電話で問い合わせると、
なんでも、県内の大きな動物病院と提携していて、
そこで温熱療法ができる、とのこと。

温熱療法ならば、はじめからそちらの大きな病院のほうに
診察を受けたほうが良いので、
日程調整をし、折り返しお電話します、
とのことだったので、電話を待っていました。

一週間たっても何の連絡もないので、
こちらからかけてみると、
今担当者がいないので、4日後にまたお電話いただけますか、
と言われました。

一週間待って、さらに4日後!?

「温熱療法を希望しているうちの猫は、
進行性の癌です。時間がたてばたつほど、症状は悪化していきます。
なかなか日程がつかないのであれば、他の病院をさがしますので・・・」

ほんとうにそう思ったので、素直に言うと、
「すぐに折り返します」
と言って、なぜか電話を切られました。

それから2日後、突然、“非通知設定”で、
わたしの携帯に着信がいくつも入りました。
不可解に思ったのですが、まさか、と思って出てみると、
その小さな病院の先生とおっしゃる方で、

いつでもいいので、一度いらしてください、
とおっしゃいます。
大きな病院でなくて良いのですか?
と聞くと、症状を見るだけなら、こちらでも大丈夫です。
とのこと。

なら、なぜはじめからそうしなかったのだろう・・・・?

始めに問い合わせてから、もう一週間以上たっていました。

でもとにかく連れていきました。
その病院は家からとても近かったので、
もしここで温熱療法ができるなら、とても幸運だと思っていたのです。

20代半ばくらいの、とても若い、女の先生でした。
まあ、本音を言えば、飼い主は誰もが
できればベテランの先生に診てもらいたいと思うでしょうが、
それはぐっと押さえ、これまでのちっちの治療の経緯をざっと説明しました。

ちっちを触っているときに、一瞬触れた
手の冷たさに、ドキリとしました。
先生、というより、知り合いの学生さんのように見えました。

その先生から語られた温熱治療については、
とてもちっちをまかせられるものではありませんでした。

提携先の大きな病院のほうに、
その治療法の権威とされている鳥取大学の先生が、
時折来るため温熱治療を取り入れたが、
導入してからはまだ数ヶ月しかたっておらず、
扱った症例もほとんどない、とのこのこと。
一例だけ癌を扱ったが、その飼い主さんは効果が表れる前に
治療の来なくなったので、経過はわからずじまいであったこと。

それでも、その鳥取大学の先生に直接治療をしてもらえるなら、
と思ったのですが、それも無理でした。
その先生は半年に一度程度の、ごくたまーーーーーにしか来ないのだそうです。

しかも

この病院にお世話になる場合、
午前中にちっちをあずけて、先生が提携先の病院までちっちを連れて行き、
治療をする、というのです。
提携先の病院は、二つあり、
温熱療法の器械は一つしかないので、
その日に器械のある病院に出向かなければならないというのです。

ちっちはとても臆病な子なので、
わたしたちが直接病院に連れていく、というのでは
いけないのでしょうか?
と聞くと、

治療できるのが何時になるかわからないので、
飼い主さんには自宅待機でお願いしています。

とのこと。

治療中、わたしたちがそれを見ることはできますか、
という質問に対しては

それはできません。

と即答でした。


ああ、、、、早く帰りたいな。
そう思いました。

この病院は、なんだか信用できない・・・・。

そう思わざる得ませんでした。

================


長くなってしまったので、ここでいったん切らせて
いただきます。
このまま2をアップしようと思います。















明日へ向かう前に

2010-02-11 | ちっちの闘病記
ちっちの背中の腫瘍の再発がわかって、
毎日今後の方向を模索して、迷ったり悩んだり、
そんな日々を重ねてるほんの合間に、

とても素敵な音楽を聴きました。すごく感動しました。

感動することに出会うと、
その波が静かにこみあげて、
心がゆさぶられます。

そういう時って、
奇跡みたいに心がはだかになってるのを感じます。

いつの間にか体の中の外にも
べたべたはりついた、
いろんなもの

いつもは大事に思ってるようなことでも、
心がはだかになると
それらは急に全てムダなものに見えるから不思議です。

一番大事なもの
一番大事なことが
その瞬間、わかる。
否応なしに。
だって、そのことしか心に残ってない。


ちっちの治療のために集めた情報のあれこれ
悩み
迷い
覚悟
勇気
静観
忍耐
・・・・・・


バラバラバラバラあっけなく落ちていって、

ちっちの腫瘍の再発が
かなしくて
かなしくて。。。。

自分が悲しみの中にいることを、初めてのように
突きつけられる。


ちっちの手足がしびれて、
腫瘍の脳転移が疑われると宣告された時、
もうわたし、一番初めの時のように
取り乱さなかった。

だから、再発の可能性が非常に高いことを言われた時も、

静かに先生の話を聞いて、
今後どうすればいいかを相談できた。
頭の中にはすでに予備知識が詰まっていて
先生の話はそれをおさらいしているかのようだった。
(実際はその後、もっと他に手はないかと模索し始めるのだけど)

わたし、だいじょうぶだ。。。。

そう思って、ちっちを大事に抱えて診察室を出た。
頭の中では、家族の人がショックを受けないように、
どうやって説明しようかと考えてた。

それなのに、

病院の待ち合い室で
お会計を待ってる時、

いつもなら怯えて小さく震えてるちっちが、
キャリーバッグの中から、
不思議そうな顔をして、
じっとわたしを見てた。


おねえちゃん、どうしたの?

そう言ってるように見えた。
ばかかもしれないけど、そう感じた。


ちっちのことを気にかけてくれる人たちが、時々、
「ちっちは全部わかってると思うよ」
と言ってくれます。

本当のこと言うと、
わたしその意味があまりわからなかった。

だから、ちっちは何にもわからないのに、
いろいろ嫌な治療させられて、
ごめん。。。。
って気持ちがいつもあった。

でもそうじゃないんだ、
ってわかった。
ちっちがわかってるのは、
わたしの気持ち。
わたしの思い。

そういうことなんだね。。。。

だってね、病院に行くためのキャリーバッグを準備すると、
ちっち、ほんの少ししか抵抗しない。
ちっちは動物だ。
本気を出して抵抗したら、咬み傷やひっかき傷の一つや二つ、
こっちは覚悟しなくちゃいけない。

でも、爪ひとつ出すことはない。
「ちっち、ほら、がんばろう」
そう説得するように言いながら促すと、
ほとんど自分でキャリーバッグの中におさまる。

その緊張した
小さな背中。

その光景を見るたび、
胸がズキンと痛む。
たぶん、他のいろんなうれしい楽しい思い出と一緒に、
その光景も忘れることなく
わたしの胸に刻みついていると思う。


その時病院の待ち合い室で
ちっちの澄んだ瞳が、
わたしに語りかけてた。


おねえちゃん、どうしたの?

わたし泣いてないし、
取り乱してもいないし、

でもちっちはわたしの膝越しに
ちゃんと何かを感じて、
じっとわたしを見てた。
気遣うように。


ちっちがもし物心のついた子だったら、
そんなとこでわたしが泣いたら絶対にだめだろう。
でも、
わたし勝手だから、
やっぱ泣いてしまった。
一瞬泣いて、そして慌ててその気持ちにフタをした。

今泣いてる時じゃない。

そうしてその気持ちをフタしたまま、
また迷う日々が始まった。


素晴らしい音楽を聴いて、
心がゆさぶられた時、
そこにあるのは、いつもは隠してたわたしの本心でした。

かなしい
かなしい
かなしい


弱々しくて、まったく嫌になる。
だけど、それに向き合うことは、やっぱり必要だと思う。

かなしみの大きさの分だけ、
ちっちが愛しい。

それをしっかり自覚して、
日々はやっぱり楽しく〓
ちっちと過ごすかけがえのない時間を大切に、
いっぱいいっぱい触れあっていこうと思います〓

助言してくれる方々
応援してくれる方々
励ましてくれる方々
支えてくれる方々、
いつも本当にありがとうございます。

ちっちの毎日は、
ここにしっかりとあります。


少しずつ進む

2010-02-10 | ちっちの闘病記
温熱療法を受けてみる方向で、
少しずつ話が進んでいます。

少しずつなのは、まだ踏み切れないでいるから。
以前、手術や放射線治療を決めたときとは、
やっぱり全く違う。

でも、とにかく一歩前進。

一歩進んでみないと、見えてこないこともあるから。

今、温熱療法をやっている病院と日程調整の段階です。

金額を聞いたら、

血液検査
抗がん剤(局部のみ)
サーモライザー(温熱療法の機器)
全身麻酔か局部麻酔

で、だいたい一度に4万円くらいだそうです。
受ける頻度は、腫瘍の大きさや数、発症部位などによって様々
なのだそうですが、
やはり始めは一週間に一度、それがいつまでかわからないけれど、
その後は経過によって二週間に一度、一ヶ月に一度、、、、
となっていくようです。

場所のこと、お金のことを含め、
家族でもまだ話し合いの最中です。



ちっちがどうしたいと思っているか。。。。

その声を聞き逃さないように。。。

わたしたちの思いは、

それが治療であろうと、病気の症状であろうと、
ちっちが痛い思いをすることをできるだけ避ける

それだけなのです。

ちっちは毎日しっかり食べ、
トイレも完璧(笑)

ところで、、、、、
わたし、ちっちの転院とかでごたごたしてる時に、
転職成功いたしました
昼間の仕事にとらば~ゆ♪

今までの仕事はとても好きだったのだけど、
夜勤が体力的にハードで、
金銭面で考えてもう少し働きたいな、と思っても、
拘束時間や体力面からみても、
ちょっと難しかったのでした。

その転職活動が軌道に乗ってきた時期と、
ちっちの腫瘍の再発が重なってしまったものだから、、、、

・・・・あの時期は、
夜勤明け2,3時間仮眠とって、ちっちの病院に行き、
その後面接に行き、転職活動、そして夜勤の仕事に行って。。。。

食べる時間も寝る時間もなかったな。

ふ~(遠い目)

めまぐるしすぎて、風邪もひきませんでした(笑)
自分のこと、超人かと思いました。
でも本当のことをいうと、ちっちのことで頭がいっぱいで、
あとは全部流されるようにやってました(笑)


徹夜で面接。。。。。(笑)
目の下にクマ、意識朦朧、仮眠で髪の毛くしゃくしゃ、
(良い印象になるよう、ちゃんと美容院に行ったのに!
美容師さん、ごめんなさい!)
青白いわたしを採用してくれた会社。
ありがたや~。。。。。
綺麗なオフィスで、素敵な会社です。
真面目に働いてがんばります!


でも、ほんと不思議。
夜サイクルになるのは少し時間がかかるけれど、
昼サイクルに戻るのは、本当にあっという間でした。

人間のからだが、そうなってるんですね。

そんなわけで、わたしの生活が規則正しいと、
ちっちの毎日の変化も、よくわかります。

もっともっと一緒にいたいけれど、
おねえちゃんがいない時はおにいちゃんがいてくれるし、
その逆も、もちろん。

困ったときはママも来てくれるって、
言ってくれてるし。

ちっちがさびしくないよう、
いつも考えてるよ。
こういっちゃあ、なんだけど、

めっちゃ愛してますから!!(笑)
 あ!写真間違えた!!


なにはともあれ、ほら、おにいちゃん、おねえちゃん、
働かにゃあね!!!


 
あ!珍しくはみでてる!!(笑)

ぐっすり~♪♪








ちっちの望むこと

2010-02-06 | ちっちの闘病記
そうだ。。。。
ちっちが何を望んでいるか、
それを一番はじめに考えてあげなくちゃ
いけなかった。

それを考えないから、
いつまでも自分だけで
悩み続けるんだ。

言葉は通じないけど、心は通じてる。

ちっちが何を望んでいるか

それをわかってあげられるのは、
わたしたちしかいない。

そうか。。。。。
そうだよね。

いつも一緒にいる。
離れてるときもかたときも忘れない。
誰よりも、何よりも、大好きなちっち。

ちっちの望んでること。
その判断なら、わたしは絶対に間違えたりしない。


やっと、気づいたよ。
遅くてごめん。






それでも、、の、それでも。

2010-02-04 | ちっちの闘病記
それでも、、、、
次第にはっきりと形を成してきた
ちっちの背中の腫瘍を見ると、、、、

この腫瘍だけでも、取ってしまおうか、、、、

という思いがよぎります。

何度も何度も。

でも、K先生から教わった、ちっちの肩甲骨のくぼみには、
確かにポツンと小さな何かがあるのです。
これが腫瘍だとしたら、、、、


それでも、これが腫瘍かどうか、まだわからない。
けれど、皮膚の下の腫瘍は、大きくなってしまって
からでは、もう手遅れになってしまう。。。。

何度も何度も考えます。

手術後の痛々しい姿も浮かびます。

今こうして、元気でいられることのほうが
大事なのではないかとも思います。


でも考えているうちに、時間だけは過ぎていって、
もう何もできなくなってしまうかもしれない。。。。

とても大事なことなのに、
とてもとても大事なことなのに、

時間の経過に結果をゆだねようとしている今に、
愕然としています。


免疫療法についての資料を集めました。
準備を整えています。
免疫療法で腫瘍が消えた、という例もあるそうです。
希望は捨てていません。

ただ、今すべき判断を、誤りたくないのです。
最善を尽くす、そのことを誤りたくないのです。
時間にゆだねてしまいたくないのです。

でも(でも、が、いっぱい。)

何よりも大事なのは、

ちっちが、少しでも快適に、幸せに暮らすこと

わかっているはずなのに、
いなくなってしまうことの怖さ。
それが頭をもたげます。


しっかりしなくちゃ。
しっかりしなくちゃ。

ちっちが心配しちゃう。


だいじょうぶ。
今日も一緒にぬくぬく寝るよー♪









手術の中止。それでも・・・・・

2010-02-02 | ちっちの闘病記
ちっち、手術、延期になりました。
まさかの展開でした。。。。。

昨日、K先生のところに伺って、再度丁寧に触診して
いただいた時、
皮膚の下にできた腫瘍のほかにも、
再発の疑いのあるものが発見されました。
二つも。。。。。。

一つは肩甲骨の上にこびりつくように
もう一つは肩甲骨の間のくぼみのとても深い部分の筋肉の上に、
ゴマ粒くらいのおでき、のようなものが、わたしの指先にも感じられました。

先生と話し合って、手術を延期することを、決めました。。。。

もし、再発が、同じように皮膚の下にできていたなら、
今回の手術で取り去ってしまうことも考えられたのですが、

骨や筋肉についた腫瘍は、手術で取り去ることは難しく、
たとえ取ったとしても、また再発する可能性が高いのだそうです。
もちろん、まだ腫瘍だと断定できる大きさではないのですが、、、、

それでも、明らかに大きくなっていて、ほとんど腫瘍だと
断定していい、今ある皮膚の腫瘍だけでも取る、という選択肢もあったのですが、

骨や筋肉に付着した腫瘍は、皮膚にできたものよりも
浸潤性が高く、転移や痛みが起きやすい、という特徴があるようです。
したがって、それがもし腫瘍だとすると、
手術の痛みと、腫瘍の痛み、そのどちらも味あわせてしまうことになる。。。

以前、M先生との話の中でも、腫瘍の再発が一つではなく、
複数で取りきれない場合は、手術はしない方向で、ということでしたので、
今回、手術は延期し、様子をみることにしました。。。。。

ほんとうに、まさかに展開でした。。


血液検査と、レントゲンだけはとり、
そのどちらも異常はなく(肺転移もなしでした)
わたしとちっちはそのまま帰りました。

頭がぼ~っとしていました。

けれど、、、どこかほっとしている自分もいたのです。

他にも再発の疑いがあるものが見つかり、
手術ができなかったことは、確かにショックでした。。。

でも、今ここで、ちっちに痛い思いや怖い思いをさせず、
一緒に帰れる。
ちっちもほっとしたと思います。

家に帰ってから、
(昨日の10時から絶食だったので)ご飯をがっついている姿や、
そのあと、ぬくぬくお布団で寝ている姿を見ていると、
これはこれでよかったのではないかな、、、、
という気がしました。

手術をした後の姿は、もう2度も見ています。
包帯を巻かれて、麻酔が覚めやらずふらふらとしている姿。
傷口が気になるのか、壁にやたらと身体をこすりつけ、
出血している姿。。。。。

展望は明るくないかもしれないけれど、、、

それでも、、、、



わたしの家の周囲には、野良ちゃんや、
放し飼いの猫ちゃんがいます。お寺には、兄弟と思われる
猫ちゃん集団がいます。

時々野良ちゃんで、足をひきずっている子なんかを目にしますが、
普通に歩いている猫ちゃんを見ている限り、
彼らは特にどこか悪いようには見えません。

けれど、それはわからないですよね。。。。

彼らを病院に連れて行き、
事細かに検査すれば、何かしら見つかるのではないかと思います。
でも、彼らは、一見健康そうに、
ゆったりと歩いています。

そして、いつの間にか、いなくなっています。。。。

ちっちのように、探って探って腫瘍を発見し、
痛い思いをしながら治療を受けなくても、
彼らは自分の運命を静かに受け入れていくのだと思います。
たとえ治療しないことで、命が短くても、
それは決して不幸なことではない。。。。。

彼らを遠くから眺めながら、そう思いました。

そして、そう思えるようになったのも、
やはり、やれるだけの手は尽くしたからなのだと、思います。

これからは、いかにちっちが楽しく毎日を過ごせるか、

そのことに重点を置いていこうと思っています。

外では、昨日降った雪が溶けて、
ぽたぽたぽつぽつとととととと。。。。と、不思議な音がしています。

わたしは昨日、駅で転びました(笑)


おまけの素人希望的観測

2010-01-31 | ちっちの闘病記
なにはともあれ、ここ数日の間に
わたしは3人の獣医師さんと直接お話することができました。

3人ともほぼ内容は変わらなかったのですが、
それぞれの経験談においては、微妙な違いがありました。

O先生のところにうかがったとき、わたしは
以前から頭ではわかっているつもりだった線維肉腫の腫瘍の悪質さを
改めて知ることになりました。

ちっちの背中にできた腫瘍は、
最初の2センチのものも、今の5ミリ程度のものも、
わりとぶよぶよして、わたしたちが触ることは禁止されていますが、
先生たちはそれをつまんだりします。
触ると動いてしまいそうなくらいに見えます。

ですが、O先生の知る線維肉腫は、背中の筋肉に、
『がっちり』と食い込んでいて(それが「根がはる」という表現に結びつくのです)
腫瘍そのものをつまむこともできないそうです。
指が腫瘍の根元に届かないのだそうです。
「それこそ、ブロッコリーみたいなものです」
とO先生は言っていました。根(ではないですけど、形状的に、、、)が
太く、腫瘍自体、まったく動かないそうです。
だから、手術しても、根が深く、取りきれないため、
再発が多く起こるのです。

その点、ちっちの腫瘍は2センチと比較的小さかったため、
根が成長する前に切除することができたのかもしれません。
それはもちろん、今の5ミリ程度の腫瘍にも言えることです。

それから、わたしはちっちは2度目の手術で筋肉層を
深くえぐっているので、もう広い面積をとる手術はできないのだろうと
思い込んでいたのですが、それは違う、とのことでした。

確かに、筋肉はかなり切除しているけれど、まわりの皮膚は
ほとんど取っていないのだそうです。
「つまり、内側をとって、表面の皮膚はそのままつなぎ合わせた、
という感じですね。
こんなにつまめますよ。深さは無理ですが、横幅は、マージン充分です。」
O先生はおっしゃいました。

大学病院のM先生は、今のちっちの背中のしこりをみて、
「もともと2センチ程度の腫瘍を、手術であれだけ深くとって、
抗がん剤を終了してこんなに早く再発する、というのは、腫瘍が相当
悪質なのかもしれません。。。。」

とおっしゃっていました。

が!!

わたし思ったのです。

今のちっちの腫瘍は、最初の腫瘍が、
皮膚の側に残っていた分なのではないか、と!

意味わからないですよね、、、、(汗)

えーと、つまり、2度目の手術で、もともと腫瘍自体がまだ未成長であった分、
根自体はかなり取りきったのではないかと。
事あるごとに、M先生は
「手術であれだけ深くえぐった」
という表現を、これまでも何度もされていました。
よく耳に残っているフレーズです。
先生がそうおっしゃるということは、きっと、本当に
そうとう取ったのだと思います。
(ちっちの背中は、完全に高さが違いますし。右側の肩甲骨が浮き上がっています。
そこだけ、ものすごく痩せているようです。)
ただし、皮膚のマージンはほとんどとらなかったため、
その部分に若干残った腫瘍の種が育った、ということではないかと、、、

根の部分を取り去ってしまっていれば、浸潤は防げるような気がします。
明日の手術で、皮膚のマージンを少し広めにとれば、
腫瘍の種を取り去ることができるのではないか、と!!

明日、K先生に、相談してみようと思います。
素人判断ではありますが、言わないよりは、マシのような気がします!



今日はひなたぼっこ日和でした♪

明日、3度目の手術

2010-01-31 | ちっちの闘病記
明日、3度目の手術です。
K先生のところで、午前中の診療中に預けて、
たぶん、午後の診療の(4時)には、引き取りに
いくことになると思います。

手術に際して、
血液検査と、これはわたしが提案したのですが、
レントゲンを撮ろうと思います。
もともと、抗がん剤を終了したあと、2~3ヶ月に1回は
レントゲン検査をする予定だったので。
その検査をして、内臓(主に肺)に転移があるか
否かを確かめるつもりです。
もし肺に転移があった場合は、今後の治療方針も
だいぶ変わってくることと思います。

もし、万が一、肺におかしな影が見えた場合、
手術自体をどうするか、ということは、M先生とも相談済みです。
皮膚にできた腫瘍が一つであるなら、手術はしたほうが良い。
取り切れないようならば、しないほうが良い。

ちっちの現状を見る限り、肺転移の兆候は全くないので、
たぶん問題ないとは思いますが、、、、、

あす、ちっち、がんばります!!
応援お願いいたします!!









これまでのこと これからのこと

2010-01-29 | ちっちの闘病記
ずっと前から思っていたことがあります。


ちっちの病気が発覚して、
ショックに息をのんで、なにもわからないまま、押し流されるように受けた最初の手術。

それまで、わたしは猫が癌になる、なんていう知識すら、なかったのです。

それに続く、2度目の手術と、放射線治療、抗がん剤治療、、、

そのたびごとに、自分なりに情報をかき集め、先生方の話を聞いて、
家族で話し合って、最良と思える治療法を選択して、決めてきました。

  
   けれど、本当は、気づいていたのです。


わたしたちは、、、、自分たちのために、より強い治療へ、より高度な治療へと、
選択を繰り返していたのです。


ちっちが死んでしまうことが、
わたしたちの前からいなくなってしまうことが、
恐ろしかったからです。
怖かったのです。

怖くて怖くてたまらなくて、
わたしたちは、ちっちに闘病生活を強いたのでした。

どんなにつらかったでしょう。
度重なる手術。
その痛みは、痛み止めに麻薬を使わなければならないほどでした。
今だに毛も生えないほど、皮膚の組織が変化するほどの、強い放射線治療。
人間でも耐えるのが大変な、抗がん剤治療。。。。



けれど、
あの時のわたしたちに、
『見守り』を選択する勇気は、 ありませんでした。。。。
その選択肢を、口に出す勇気すら、ありませんでした。。。。






ちっちの背中に最初の腫瘍を見つけたのは、
忘れもしない、去年の東京マラソンの日でした。
朝9時すぎ、友達の走る姿を見ようと、テレビをつけながら、
ふと、横でご飯を食べてるちっちの背中に、奇妙な、かたまりを見つけたのです。
1年が巡って、もうすぐ、その日が、やってきます。


治療を続けた、この1年という歳月。
けれど、ちっちが治療に耐えてくれた月日が、
少しずつ、わたしを変えてくれました。



ペットは、癌などの重篤な病気でなくても、
必ず飼い主よりも先に死にます。
飼い主が先に死んで、ペットが残されてしまうほうが、ずっと不幸です。
飼い主はペットの最期を、看取らなくてはいけません。
ペットを飼うということは、その子の生命を預かることなのです。

そうであるならば、
どんなにつらくとも、
どんなことがこの先待っていても、
わたしは全て受けとめようと思います。
最後の一瞬まで、
目をそらさずに、
全部を受けとめようと思います。

その「覚悟」を決めることが、
どんな治療を選択するよりも、何よりも、先決です。

ちっちが、その勇気をくれました。




今回の、3度目となる手術。。。。

「わたしは、また、わたしのために、ちっちに手術を受けさせようとしてるんでしょうか、、、、、」

思わず口からこぼれた言葉に、M先生はこう教えてくれました。


 「猫は自殺しません。少しでも長く生きれる選択肢があるとすれば、そちらを選びます」



迷わず進みます。
最後の一瞬まで、希望を捨てず、絶対に目をそらさずに。


わたしにできるのは、それだけです。

これからのこと、決めました。

2010-01-29 | ちっちの闘病記
大学病院に行ってきました。

M先生の診断は、
手術と放置と、半々。。。。。

それはどういうことかというと、

手術、に価値を置いた場合、はっきりいって
それはあまり意味がないだろう、ということ。
腫瘍の一つを切除しても、次々に表れる可能性が高いため、
結局はとりきれなくなるし、ちっちの負担も大きくなるため。

けれど、放置せず、
この腫瘍を切除すること、に価値を置いた場合。
その手段は手術、となるけども、

今表れた腫瘍に関してだけいえば、
(5ミリくらいになって、すぐにわかるようになっています。)
運良く、まだ皮膚のすぐ下にできていて、
背中にくっついておらず、根をはっていない。
指先でつまめる。
「言葉はおかしいですが、”取り時”です」
と先生はおっしゃいました。(外科の先生っぽいな、と思いました。)
そしてまだ小さいため、傷口も小さくすみ、
ちっちの負担もさほどではない。

腫瘍が、根をはってしまってからでは、
切れたとしても、同一部位の再発まであっという間。。。
それではあまりに意味がなさすぎます。
この腫瘍に関してすら、手術する価値もないといえるでしょう。
今月の22日に発見したとき2ミリだったものが、たった6日で5ミリ近くに
なっていることを考えると、
腫瘍の成長スピードは、ほんとうに驚くべきものがあると思います。

やはり、手術することにしました。
そして、切除した細胞を病理検査にだし,調べてもらうことにします。




さて、転院の件ですが、、、、、

M先生の結論は、
「K先生にお世話になるので、十分だと思います」
でした。

ほっとしました。

わたしは、より腫瘍に詳しい獣医さんにお世話になることで、
通常の治療以上の処置をしていただけるのなら、転院を。。。
と考えていたのですが、

この腫瘍は、この腫瘍が直接身体に悪さをする種類のもの
(癌が、他の部位に影響を及ぼすような、特殊な場合は、やはり腫瘍について
詳しい獣医のほうが望ましい、ということだと思います。)
なので、それに対しての対症療法しかないのだそうです。

それでしたら、丁寧な処置をしていただけるK病院で、
なんの不安もありません。
M先生に正直におうかがいして、よかったです。
これで迷わず治療に向かえます。

手術も小さいものですので、K先生のところでやってもらうのが
良いでしょう、とのことでした。

さっそく、K病院に電話を入れ、日程の調整をします。
決まったのなら、一日も早いほうが良いのは明らかです。

今後は、ちっちの免疫力をあげていくことに
治療の重点を置こうと思います。
どれだけ効くかわかりませんが、免疫療法について、
調べてみるつもりです。
(ありちんのコメントで、玄米菜食で腫瘍が消えた、というのも、
きっと、免疫療法の一環のような感じがします)



あともうひとつ、今日はラッキーがありました。

今日はだんなさんの仕事の調整があわず、
わたし一人で行くことになっていたのですが、、、

わたし、免許はあるのだけど、、、
一人で往復4時間も運転、、、で き な い。。。


わたしのばか。。。。。。。

でも今日は特に夜勤明けで徹夜だったし、
どちらにしても自力での運転は、無理だったかな、、、
なんて、、、、、いい訳です。。。。ハイ。
徹夜明けでも睡眠時間10時間でも、
怖いーーーーー(泣)

家からタクシーで相模原の大学病院まで行くと、
25000円くらいは覚悟しないといけないのですが、
ふと思いついて、運送代行の業者さんに頼んでみたら、
なんと12600円で済んだのです!やったー☆

その業者さんは、ついこの間も、わたしと同じように
猫ちゃんと飼い主さんを運んだんですよ、と言ってました。
飲酒した時の代行だけではないんですねぇ。。。。。

車の運転、ひとりでできるよう、
絶対に練習します!!!
 かわいい背中だぁ。。。。♪
いろいろ連れまわしちゃって、
ちっち、疲れたよね。
ごめんね。

でもだいじょうぶ、一緒にがんばるよ。
絶対に。




転院について2

2010-01-26 | ちっちの闘病記
病気は、結局はお医者さんを信頼して
頼るしかないのだと思います。


でも、人間の病気でも、それが治療目的だとしても
終末医療だとしても、病院選びは、最も大切なことの
一つだと思います。

なぜ神の手、と呼ばれるようなドクターが取りざたされるのか、
なぜ医者や病院と患者とのトラブルが
発生するのか。。。

わたしが迷っているのは、外科手術以降の、ケアにおいてです。。。

ちっちと同じ病気は、最近は増えてきているといっても、
まだまだ症例は少ないのが現実です。

その中で、その症例に対してどれだけ経験があるか、
今後どんな治療をすると苦痛はどの程度予想されるのか、
治療結果や、どのくらい延命が期待できるか、
飼い主の看護がどれくらい必要になるか、
経済的にどれくらいの負担になるか、
その治療をしないと、また他の治療法を選ぶとどうなるか、

さらにその病院の立地条件なども含め、
こういったことを細かに情報提供してくれ、飼い主と一緒に
じっくりと向き合って相談にのってくれる病院に
看てもらいたい、という思いは、決して贅沢ではないのでは
ないと思うのです。。。。

すべて、ちっちの痛みを減らすためです。。。

わたしたちにできるのは、そのくらいしかないのです。。。

本音を言えば、
わたしはK病院にお願いしたい。
場所の近さは、今後とても大切になってくると思うし、
今までの経緯をすべて分かっているのは、K先生です。


でも、どこかしらに不安を感じているのも、やはり事実。。。

わたしが感じる不安を、同じように、とまではいかないにしろ、
確かに。。。と、納得してくれるだんなさんは
「病院を一番行き来して、一番わかってるのはゆうだから、
ゆうの感じるように決めていいと思う」
と、言ってくれるのですが、、、、

わたし、自分のフィーリングなんて、いっちばん信用できない!!!!(キャー!)

だからこそ、全てわかるわけないのに、
わたしは今わたしが知れるだけの、「事実」が知りたい。
その「事実」を並べて、最終的に決断したい。
わたしのフィーリングなんて、、、、(わなわな。。。)
恐ろしすぎて、そんなものに頼ろうと思ったことすらないわー(笑)
自分のことならまだしも、こんな、
ラブちっちのことに。。。。

「わたしのフィーリング。。。」
その嘘くさい響きに一番に浮かぶ言葉

て き と う ♪

もしくは、、、、

思 い つ き ♪

ギャーーーー!!!

はあはあ。。。(息も絶え絶え)
あぶない。あぶなすぎる。。。。
さすがだんなさん、わたしの扱いを心得ていますな。。。
ちょっと元気が出てきた。

そう。わたしが知りたいのは、
客観的事実。

ここから先、同じ問題で悩まないために、
まっすぐ治療に向かっていくことができるように、
今めいいっぱい考えて、結論を出したいと思います。

せめて、もう少し、時間があったら、、、、、




はじめての電車

2010-01-26 | ちっちの闘病記
今日、となり町のO病院に行ってきました。
はじめての電車に、
ちっち、怖がっていたけど、
なんとかなりました!
(昨日は二駅、と書いたのですが、一駅でした!)

音に敏感に反応するちっちと一緒に
駅の構内やホームに立つと、
わたしまで音に敏感になり、
世の中の物音の大きさに驚かされました。
わたしの住む町は、都会ではないけど、
それでも「喧騒」、というのはこういうことなんだな、
と、改めて感じました。

O病院で、今までの経過と、わたしの気持ちを正直に説明しました。
転院、うんぬんについては特に触れず、
とりあえず診て見ましょう、ということになりました。

そのとき、改めて気づいたのですが、

 しこりが、大きくなっている気がする。。。

測ってみると、4ミリくらいにはなってる。。。。
皮の厚みをひいたとしても、もう2ミリではない。。。

結論として、O先生にはやはり手術で切除することを薦められました。

わたしたちとしては、基本的に
もう外科的治療は避けたいということ、
一つ切除しても、次々に再発してくる可能性が高いことは知っていること
最終的には取りきれなくなることを知っていること
を話しましたが、その上で、手術を薦める根拠として、
先生は2つ。
一つは
・腫瘍細胞がまだとても小さいこと
・腫瘍が皮膚のすぐ下にできていること
(線維肉腫の場合は、もっと筋肉の
中に深く根付いてできることが多いのだそうです。そうすると、
切除もむずかしくなるとのこと)

手術といっても、以前のような大掛かりな手術はもう
できないので、
傷口も10日くらいで抜糸も済むところまでいけます。
とのこと。

わたしとしては、本当は、このしこりを一度検査して、
腫瘍とわかった段階で手術をするなりを決めたかったのですが、
それは無理です、と言われてしまいました。
やはり小さすぎるのだそうです。
それだったら、切除してから病理検査に出すか、
もしくはもう一度大学病院にいって大掛かりな検査を頼むか、
とのことでした。
へたに検査のために腫瘍をつついて刺激して、活動が活発になったり、
移動してしまうということもあるのだそうです。。。。

大学病院は、、、、、
難しいです。。。。
費用がかかりすぎるのです。。。。

(そういえば、大学病院のM先生と先日お話したとき、
このしこりの部分だけを放射線治療するのはどうでしょうか、
と尋ねたら、
これ以上すると、皮膚の壊死がはじまってしまいます。
と言われたのを思い出しました。。。。
つまりメスを使わない、放射線治療も、もう難しい。。。)

家族で話し合った結果、このしこりが小さいうちに、
手術での傷口が小さくて済むうちに、
もう一度だけ手術しよう、という方向で
一応話はまとまっていましたので、
このまま手術、という選択肢にはなるかと思います。。。。

小さな手術で、ひどくなるのを防げるのなら。。。。

K先生もO先生も、外科手術のことは同じように言っていました。
あとは、、、

しこりが大きくなってしまったら、
もう手術の意味がなくなってしまう。。
決断は早く。
決断は早く。
悩んでいる時間はありません。



みなさまにお願いがあります。 転院について

2010-01-24 | ちっちの闘病記
読んでくださっている方に、お願いです。
転院について、悩んでいます。
どうかご意見をお聞かせください。

今お世話になっているK病院。
病院や先生に対して、不満があるわけでは全くありません。
誠実で、心ある先生であることは疑いありません。
技術的なことで不安を感じたこともありません。

ですが、、、、、

唯一、たったひとつだけ、いつも不安になることがあるのです。
それは、、「方向を導いてくれない」ということです。。。。

先生はいくつかの可能性を示唆してくれます。
けれど、多くの場合、それで終わってしまう。。。。
状況が困難で、判断が難しければ難しいほど、話はそこで終わってしまう。

「先生は、どう思われますか?どのような方法がベストだと思われますか?」
と聞くと、返答は、
「まあ、どう、考えるか、、、ですよね」
といった感じで、答えは宙に浮いてしまうのです。。。。

もちろん、決断を下す決定権は、飼い主にあるので、
先生はその決断を待ってくれているのはわかるのですが、、

なんていうか、
こうしましょう、この方がいいと思います、
という、専門家からの力強い提示が必要なときも
あるのではないかと思うのです。

実際、ちっちの前足の痙攣のときも、
先生は、脳腫瘍や、前足の神経への腫瘍の再発の可能性を示唆されました。
わたしたちは、これ以上の外科的治療を避けたい意向でした。
前足の痙攣は徐々にひどくなっていたので、
わたしは経過観察を続けながら、2度先生のところに相談に
伺いました。

けれど、やはり方向を示してくれることはないのです。
原因はわからないので、経過観察・・・・。

わたしたちは途方にくれ、セカンドオピニオンを求め、
そこで、大学病院での診療を薦められ、
ようやく決断を下すことができました。
(結果的に、外科的治療もすることなく、診察してもらえました)

今回もまた、もちろんいの一番にK先生のところに伺いましたが、
そこで示されたのは、予想通り、
このしこりは腫瘍の局所再発の可能性が高いです。
ということだけ。
どうすればよいでしょうか、、、?
と聞くと、
やはり外科手術で取るという方法です。
とのこと。

それだけでした。

わかりました。
家の者とよく相談します。

そう言って、帰り、麻布大学病院のM先生にも電話で報告
しました。
そこで、M先生と話してはじめて、それが本当に腫瘍だった場合、
それがどのように進行し、わたしたちは
どのようにそれに対応していかなければならないか、
そういった話をすることができました。。。。

もししこりが腫瘍だった場合、悲しい事実ですが、
わたしたちは終末医療に直面します。


可能性だけを並べられても、わたしたちだけでは
判断がつかない時が、
この先、あるかもしれません。
わたしたちとちっちが、
より厳しい局面に立たされたとき、

飼い主の意思を尊重するだけでなく、
飼い主が迷ったとき、獣医師としての観点から、
方向を指し示してくれる人が必要かもしれないと、
考え始めました。

転院を考えています。

ですが、今までの治療の経緯を全て把握しているのはK病院であり、
ちっちの治療に対して、責任をもって取り組んでくれているのは、
確かです。
単に治療だけでない、心を感じます。

ですが、やはり、、、頼りきれない不安があるのも、事実です。。。。
病院が扱った、線維肉腫の症例が少ないようなのも、気になります。。。。

こういったことをカバーしてもらえると思える病院が、
家から車で15分ほど、電車で2駅のところにあります。
(K病院は、歩いて5分のところにあります。)


今できているしこりの検査が、転院のタイミングではないかと
考えています。
とても迷っています。
どうかご意見、お聞かせください。
よろしくお願いします。

















今後の方向性について

2010-01-24 | ちっちの闘病記
ちっちの背中にできた、2ミリ程度の小さな小さなしこり。
色はなく、おできとは違い、皮膚の下にでき、
皮膚を膨らましています。

見つけてからすぐにかかりつけのK病院に行き(一分一秒でも早い早期発見が、
何よりも大事だとわかっていましたから。。。。)
注射器で組織の一部を吸引して調べようとしましたが、
角化した皮膚しか採取できず、
それが悪性の腫瘍の再発であるかどうかは、
まだわかっていない状態です。

今日、麻布大学のM先生に現状を説明し、対応策を相談しました。
しこりが腫瘍かどうかを調べるには二つ方法があり、
1つは前回と同じように、組織の一部を切り取り、細胞検査にだすこと。
もう1つは放置。放置して、そのしこりがどんどん大きくなれば、
発症部位からいっても、悪性の腫瘍に間違いないだろう、とのことでした。


もしそれが腫瘍の再発であった場合、、、

温熱療法などもあるが、腫瘍を取り去る、という点からいえば、
やはり外科手術が一番確かではあるが、
手術したとしても、おそらく次々に再発が起こって、
全部を取りきることはできないだろう、ということ。

また、ちっちの体にマージンをとる余裕は残っておらず、
手術といっても、腫瘍の根まで取ることはできず、
表面をほんの少し切り取るだけしかできないので、
傷口は小さく、負担は少ないが、
時間がたてば同一部位に再発する可能性は限りなく高い。。。。。

でも放置すれば、腫瘍はどんどん大きくなり、
内臓への転移などの可能性もその分高くなる上、
腫瘍が骨や神経に転移すれば、痛みや、歩行などへの影響もでてくる。。。。

また、腫瘍が骨や神経に転移し、痛みが出てからでは、
もう手術で取ることはできないとのこと。。。






「それが腫瘍であった場合には、いずれにしてもゴールは見えています」

先生は静かにそう言いました。

「わかります。わたしたちができるのは、そのゴールに向かって、ちっちがいかに
苦しくなくすすめるかを考えることですね」
「そのとおりです」


わたしは、そういうとき、そういうときだけ、
ばかにものわかりがよくて、、、、
ほんとうに、嫌になる。。。。。


わたしたちは、抗がん剤治療を終了した時点で、
もし今後、再発等があったとしても、
これ以上の外科的治療はやめよう、
これ以上ちっちの体にメスを入れるのはやめよう、
そう話し合って、決めていました。

でも、今、それすらもゆらいでいます。
発見したしこりが、想像以上に小さかったからです。。。。。


発症部位からいっても、それが再発である可能性が高いことは
誰の目にも明らかです。。。。
それでも、もう一度、手術をして切除し、細胞検査に出すべきか。。。。
放置し、経過観察によって、判断するか。。。。

腫瘍でない可能性を信じて放置して、
腫瘍が大きくなってからでは、ちっちの負担も大きくなってしまう。。。




「2ミリ。よく見つけましたね。。。!普通見つけられないですよ。」
M先生はそうおっしゃってくれましたが、
抗がん剤治療を終了したとき、先生が
「これからは、まず毎日の触診と観察、それから2~3ヶ月おきの検診ですね」
とおっしゃったので、
わたし、毎日、見てましたから、、、、、。
変態みたく、毎日見て、凝視して、
先生たちを真似て、指先でゆっくりと触診して、
どうかなにも出てこないで、
どうかお願い、
そう毎日お祈りしてたのに、、、、。

それしか願ってないのに。
ほかはなんにもいらないと言ってるのに。
どうして言うこと聞いてくれないんでしょうか。。。。

ああ、こんな泣き言いっても、
どうしようもない。
今はまだそういう時じゃない。

ああ、やれやれ、どうしようか、ちっち。



だいたいまだ、それが腫瘍かどうかもわからないんだから。
希望は捨てません。

ちっちのことが大好きな、家族みんなで、
よく話し合ってみようと思います。
しこりが小さいうちに。
早い決断が大切だと思います。