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ちっちと一緒に

線維肉腫と闘ったちっちとの大切な時間
ぼーちゃんとの出会いと別れ。珠ちゃんとの愛しい日々のこと。

肛門のう炎再発

2010-03-16 | ちっちの闘病記
1回目の温熱療法の直前、

前日の13日に、ちっちの肛門のう炎が再発
してしまうという、アクシデントがありました。



お尻のすぐナナメ下の肛門腺に膿がたまって、
炎症がおきてしまうものです。
肛門のう炎は繰り返すといいます。
でも、前回からまだたった3ヶ月しかたっていません。

あまりに早い再発に、
家に帰ってそれを発見したとき、一番初めに、、

やっぱり、、、、、、!!

という後悔が、瞬間的にわきあがりました。

前回の処置は、まだ破裂前ののう炎を外側から少し切って、
中の膿を搾り出して消毒する、というものでした。

でもそれをしている時にふと、
それだけで本当に膿を全部出し切れるのかな、、、
と不安に思ったのです。

そして実際にそう尋ねてみると、
「あとは抗生物質と傷口の消毒で大丈夫ですよ」
と言われました。

そうです。
傷口が小さい分、傷が癒えるのは、
確かに早かった。
でも、やっぱりそれでは、甘かったのです。



すでに時間外ではありましたが、
明日温熱療法を受ける予定の、越谷の先生に
急いで電話をして、状況を説明しました。

わたしとしては、肛門のう炎がおきてしまい、
今はちっちにも痛みがあるし、明日の治療は延期かな、、、
と思っていました。

ですが、先生は、
「全く問題ありません」
といいます。

肛門のう炎が今回で4回目であること、前回の処置の方法を説明すると、
それではだめなのだと、きっぱりおっしゃいます。

「肛門のう炎は、肛門の横の穴から管を入れて、
内側から消毒しなければ、そこが膿の温床になってしまうんです。
明日は全身麻酔をするので、痛みもなくそれができるので
来てください」

とのこと。

やっぱり。。。。。

胸のつかえがとれるような気持ちでした。

やっぱり、外から搾り出すようなやり方では、
膿は出きらない。
その場は傷が癒えても、再発を繰り返すのは、
そのためなのでした。。。。。

今痛みがあっても、問題ない、といえるのは、
それだけ温熱療法自体、負担が少ないものなのだろうと
感じました。

それから、、、、、

下痢ではなかったのですが、
その日、通常のうんちの中に、白いうんちがコロコロと
混ざっていたのです。

インターネットで調べてみると、白いうんちが下痢状の場合は、
ウィルス性の胃腸などが疑われるとのこと。
でもちっちは食欲もあるし、具合の悪そうな様子もない。



最近、ごはんを変えたせいかな、、、

ウンチは持っていくことにしました。

そして夜のうちに、
今までの治療の経緯をまとめたものと、
ごはんを変えてからの記録を準備して、

当日を待ちました。





温熱療法をはじめるにあたって

2010-03-14 | ちっちの闘病記
温熱療法を明日にひかえて、
今後のことについて
自分の考えを確認しようと思います。


これまで手術、放射線治療、化学療法と、
最先端ともいえる医療をしてきたと思います。
それは、ちっちに治ってもらいたい、という
「わたしたちの」願いから生じたことでした。

願いであり、祈りでした。

その思いは、医療を信じ、頼る、ということにつながって
いたと思います。
それはそれで間違いではなかったと思っています。
その気持ちは今でも変わっていません。

でも、今、温熱療法を行うにあたって、
なぜか以前とはずいぶん違う気持ちが生まれているのです。

今、わたしが強く感じているのは、

ちっちの生きる力を信じて、
そしてそれを高めるサポートをしたい、という感覚です。

治療が、外側から一方的に、ちっちのあずかり知らぬところで
行われる人間の行為になってしまうのではなくて、
ちっちが、生きることに前向きに、生きていて楽しい、
と思える感情をわきあがらせることつながっていくもので
あること。

それが今後の選択基準です。

温熱療法はれっきとした医療行為ですが、
わたしの中ではちっちの自らの治癒力を高めるための
手段の一つでしかありません。
温熱療法によって、腫瘍が小さくなっていけば、
ちっちの体の負担は減るはずです。
それによって、体力が向上し、毎日が楽しく感じられ、
良い結果に結びつくかもしれません。

ですが、もしそれが、様々な要因から
ちっちが生きる気力を失うような
結果を生むのだとしたら、
どんなに効果が期待できるものでも、
すっぱり諦めるつもりです。

病気を治すのは、医療だけはない。

今はそう思うのです。

生きていて楽しい、心地いい

そう感じることが、本人にどれだけ良い効果をもたらすか、

そして周囲の、前向きな未来を信じる気持ちは、
きっとその手助けを可能にするはずです。

医療に頼りきっていた時よりも、
なぜか心は分厚く柔軟になっていて、
たくさんの選択肢が目の前に広がっています。
と同時に、医療に対する深い尊敬と信頼の思いも
以前にも増して存在しているのです。

たくさんの選択肢はどれも同じだけの価値を持っていて、


ちっち、どうしようか?

そう聞きながら。

ちっちの心の声に耳をすませながら、

進んでいきたいと思っています。

それはもう、「治療」というレールの上を
走っている、走らせているのではなく、
ちっちの生きる呼吸に、わたしたちが耳をかたむけて、
一緒に歩んでいるかのようです。

我慢だけを強いるのは、もう充分です。

苦しめたくない、という感覚とも少し違います。

ちっちは生きたいと思っているはずです。
わたしはちっちに生きたい、と思ってもらいたい。
ぼく楽しいよ、幸せだよ、うれしいな、
そう思ってもらいたい。

「わたしたちが」ちっちの病気を治したい、
というのではなく。


うまく伝えられなかったかもしれないけど、
今思うのは、そういうことなのです。

そんなふうに考えるなんて、
少し前までは思ってもみなかったけれど、

でも、
わたしの中に新たに生まれたこの「信じる気持ち」が、
前向きな未来を呼び起こすことにつながるのなら、

人生は捨てたもんじゃないよな~♪

と、本当にそう思うのです。



















食欲回復のきざし☆

2010-03-12 | ちっちの闘病記
今日は朝から、
爪とぎ最長記録か!?というような
ロング爪とぎを披露してくれたちっち。

元気がでてきました。
調子は上向きです!

食欲がないときは、少しでもカロリーをとってもらうために、
子猫用のミルクを飲ませたりしましたが、
ここ数日は、ドライ、ウェットと、
それなりにしっかり食べてくれています。

でも、本当は量的にももう少し食べてもらいたい。。。。
食いつきはよくても、
すぐに食べるのをやめてしまうのが問題です。

それで今日はぶりのお刺身を、
ウェットにトッピングして食欲を誘ってみたのですが、、、、

ぶりのお刺身だけ全部食べて、ウェット残してるーー!

・・・・・次は、混ぜることにします。
ま、食べないより、ずーーっといいからね。



今日からニューアイテムの登場です。
ちっちテーブルです!

「もう!ヒトじゃないんだからね!」

とお思いの方!
こちらを比べてみてください。

【以前の食べ方】


腫瘍のある背中に、ぐぐぐ~~、っと
負担がかかっているのがわかるでしょうか。

テーブルを置くことで、
腕を伸ばしたままの姿勢で
顔がお皿に届くようになります。



病気の子、高齢の子、障害のある子には、
少しでもしっかりごはんを食べてもらうために
ちょっとした工夫が必要ですね。

温熱療法の日が近づいています。
ちっちの状態をベストに持っていくよう、
わたしにできることは
なんでもやってあげたいです。

ところで、、、、、
最近のわたしのマッサージの上達ぶりを
ご覧ください♪


 手根柔捏(笑)

 母指柔捏(笑)

最初は嫌がってたお腹も
 腹部軽擦(笑)





お客様は“癒し”を求めていらっしゃいます(笑)
(だれかツッコミ入れてください(笑))



ごゆっくりおやすみなさいませ☆

骨抜きちっち(笑)






行ってきました、大学図書館。

2010-03-11 | ちっちの闘病記
お休みの日を利用して、
大学の図書館に行ってきました♪

もともとは、猫限定でなくてもいいから、
ペットコーナーが充実してる本屋さんや図書館がないか
探していたのです。
そしたら、ありました!


そうです。動物に関しての書籍が多いといえば、
獣医さんの大学です!!



手続きをふめば、学外の人も利用できるなんて、
ありがたいです~。。。。

わたしには手に負えない専門書籍ばかりだったら
あきらめて新宿の紀伊国屋にでも寄って、
わかりやすい本でもさがして帰ろう、と思っていたのですが、

うん。
難しいのはもちろんいっぱーいあったけれど、
がん治療の中で、わたしが実際にちっちを通して知ったもの、
外科手術や放射線治療、化学療法。
言い回しは難しくても、何を言っているのかは
理解することができました。
先生たちが平易な言葉でわたしにわかりやすく説明してくれるよりも、
ずっと細かく。
口頭で聞くよりも、内容が濃いのは、
たくさんのページをさいて、それを説明しているのだから、
当たり前ですね。

もっと早く来ていればよかったです。
せめて実際にちっちに手術、放射線、抗がん剤をする前に。

いつの段階で来ても、治療方針を変えることはなかったと思うけれど、
選択肢は増えたことでしょう。
少なくとも、これからちっちの身に起こることを
もっと詳しく知ることができました。

でも、その反省は、今後にいかせばいいですね。

目的がはっきりしていないと、時間だけが無為に過ぎてしまうのが
図書館。
今回は、「癌になったときのための食事」
についてをメインに調べるつもりだったのですが。。。

残念ながら、明確な答えを明示してくれる書籍には出会えませんでした。

けれど、他にもいろいろな収穫があったので、
今日は本当に価値ある一日でした。
行ってよかった☆

学外者は本を借りることはできないので、
気になるところはすべてプリントアウト。
100枚くらいにはなったと思います。
本まるごと欲しいものは、題名や著者をメモ。

これから時間をかけてじっくり読んでいこうと思います。

結局お昼すぎから、閉館時間の9時近くまで、
こもらせていただきました!!

大学にいた若者たちは、
イマフウの派手な子から、とっても地味で真面目そうな子まで、
本当にいろいろ。

でも、きっと志を持った子たちなのです。
尊敬!!
ひたすら尊敬!!

予期せぬ病気や怪我で苦しんでいる子たちが、
あなたたちを待ってます。
どうか、これからもよろしくお願いします☆☆☆



あ。未来の獣医さんが写ってるね。

届いた届いた☆

2010-03-11 | ちっちの闘病記
届いた届いた☆



無添加のウェットフード。
選りすぐりの7社から、計16種。
残念ながら日本のメーカーのものはひとつも入ってません。。。
でも、日本にも、こだわりの良品を作ってるところがあるのを
今日知ったので、後々加えていくかもしれません。
ただ、それは市販されていません。
本当に良いものは、大量生産はできないので、
注文制になるのですね。
日本では安価なペットフードが出回ってるので、よけいに。

とりあえず、これだけあれば、
何か一つくらいは気に入ってくれるでしょう!

ケチケチせず、試していこうと思ってます。

まずはウェットに慣れてもらうこと。
そして、お気に入りが見つかれば、その中に
徐々に新鮮なお肉やお魚や野菜を混ぜていければいいな、
と考えています。
もちろんドライフードも併用です。

・・・・・実は少し前に、市販されているウェットフードで、
一応、国内産、と書いてあるマグロメインのものを
出してみたのですが、、、、

まーーーったく、見向きもせず。
非難めいた目を向けて、ちっち、断食の構えでした!

いたく反省しました。

そりゃあ、そうだ。
ドライだけど、品質はとても良いものに、ちっちは慣れてるのです。
いくらウェットに移行しようとしてるからって、
添加物も、原材料も、どこまでほんとかわからないものを
出して、ちっちが受け入れるわけない。
ちっちの反応は、とても正しい。

でも、今回は違います。
完全に自然な食事、というわけではないけれど、
火も通しちゃってるから、酵素は失われてしまっているかもしれないけど、
少なくとも、今食べてるドライと同じくらい、高品質のものです。

さあ、どうかな。

魚派のちっちに合わせて、まずは、
お魚ベースのものをチョイス。

最初は戸惑ってる。
鼻先を近づけるけど、口にはしない。

(うーーん。
これなんだろう?
ごはんかな、食べていいのかな、、、)

考えてる。

でもでも、
市販のウェットと確かに違う反応。

それは、口の中をよだれでくちゃくちゃさせてること。

よだれは、食べたいから出るのとは違う。
でも、消化しようとして、体が準備している証拠。
匂いに反応してる。。。。

わたしからすれば、市販のフードも、匂いはとても強い。
今日出したものとそんなに違いがあるとは思えない。
でも、ちっちには、何かが違うと、わかるんだ。

その時は結局、となりにおいたドライを食べた。

それから数時間後。。。。。



食べてる食べてる!!

この写真、完全に隠し撮りです(笑)
わたしが気にしてると、ちっちに伝わっちゃって、
食べないんです。

本当に敏感なんだもの!!

で、最終的には、このとおり。



ドライだけ残して、完食!

やっぱり良いものは良いんだー!

食べおわった後は、マッサージをおねだりして、
ごろごろ(笑)

お布団では真ん中にどっかり(笑)

ちっち、いいご身分です♪

それから、2日前から、
これ、はじめました。



癌に効く、といううたい文句のもと、
いろいろなサプリメントが出ていますが、
医療の現場で実証されているものは、
唯一このDフラクションのみです。

これも、同じ病気の猫ちゃんを持つ飼い主さんに、
教えてもらいました。

ちょっと舐めてみたけれど、
味はほんのり甘くて、
ちっちも抵抗なく食べてくれます。

免疫力アップを狙います。





見守ってる

2010-03-09 | ちっちの闘病記
最近のちっちは、ほんとうに寝てばかり。


それでもこんなふうに、気持ち良さそうに
寝てくれるときは、わたしも気持ちが和みます。

ごはんを食べてに起きてきて、
ちょっと食べて、またゆっくりした動作で
眠りにいってしまう。

うん。
それが悪いことだとは思ってないけれど。。。。

ちっちの、生き生きとした瞳。
最近見ることが減ったかもしれない。。。。

すぐにイライラしてしまう。

やっぱり、体の中で、癌が悪さをしているのじゃないかな。。。。
何か違和感を感じているのじゃないかな。。。。。

先生が指摘した、肩甲骨周辺全体に広がった腫瘍の部分。



この部分は、本来、2度目の手術で筋肉を大幅に切除しているので、
ほとんど骨だけだったはずなのです。

反対側を同じように触ると、

このくらいしか、つまめません。

そして、その上の、毛の生えているあたりも、
触ると明らかにゴリゴリというしこりが感じられます。

腫瘍は、たぶん、広がっているのです。



ちっちがわたしのところに寄ってくるときは、
触ってほしいとき。

困ったような顔で、時に気むずかしいような顔で、
すりよってきます(笑)

でも、マッサージをしてあげると、
前よりもずっと身をまかしてくれるように
なりました。
わたしの手のひらの下で、ちっちの体の力がすーっと抜けていくのが
わかるようになりました。



だいじょうぶ。

いつもそばにいるよ。





ごはん☆ごはん☆ごはん

2010-03-07 | ちっちの闘病記


そう。アジくんです。

うん。

いろいろ考えたけれど、やっぱり今使っている
ドライフードは、
何よりもちっちが気に入っていること、
栄養価や安全性も含めて、

やめてしまおう、という気には
ならないのです。

でもドライフードオンリーの食事では、
水分不足のほかにも、
今後ちっちがもっと年をとっていって、
歯が悪くなったり、消化機能が落ちたときにも、
やっぱり負担になると思うのです。

だから、このドライフードを基本食として、
これからは、
少しでも水分の多いご飯を食べてもらうよう
工夫していこうと思いました。

そして、いつも同じ加工されたごはんではなくて、
自然なかたちの、
『食べ物が本来もっているチカラ』
を取り入れていくことで、
免疫力をあげていけるのではないかと
思いました。

手づくりごはん、というのがあると思います。
徹底的にやっている人は、きちんと
栄養計算もして、かなりしっかりされているようです。

でも、ちっちのような高齢猫で、
しかも今までドライばかりだった子には
ちと荷が重いな。。。。と思いました。

残念ながら、ちっちはあまり食いしん坊ではないのです。

ゆっくり時間をかけて移行できれば一番良いのだけど、
何であっても、まず食べてもらわなければ、
病気には立ち向かえない。

だから、わたしは、
今までのごはんをベースに、
自然なかたちの、ちっちが好むおやつを
たくさん増やしていこうと思っています。
そして、たくさんのお気に入りを見つけられれば、
今後いろんな状況に対応していけるのではないかと
思うのです。

とりあえず今の目標は、
1ヶ月~3ヶ月をめどに、ウェットフードに慣れてもらうこと!!

もちろん品質は吟味します。

昔はウェットフードだったのだから、
きっと大丈夫だと思います。
ウェットフードに慣れてくれれば、
サプリなども混ぜやすく、水分もしっかり採ることができます。



ちっちく~ん、キミの話ですよ~。



ところで、さっきのアジくんは、
おいしいたたきになりまして、



ちっちも野生の顔で、このとおり。


ほんとうは、鶏などの生肉が猫にとっては
一番消化が良いのだけど、

でもねえ。。。。
なかなか。。。

ちっちはやっぱりお魚派みたい。

まずは一歩一歩。

アジははじめてだったけど、わりと
抵抗なく食べてくれました。



ちなみにこれは、アジの骨を
しっかり焼いたもの。
(もうちょっとあったのだけど、焦がしちゃった)

砕いて、粉状にして、ちっち用のふりかけです。






ごはん☆ごはん

2010-03-06 | ちっちの闘病記
まず、今ちっちが食べているごはんです。




同じように病気の猫ちゃんをお持ちの方に
教えてもらった
この猫用ドライフードも
決して悪いものではありません。


「猫も人間と同様の哺乳類である」
というコンセプトのもとに、
人間が食することのできる食材だけを使って作られた
最高品質のものといってもいいと思います。

原材料であるお肉も、有機肥料のみで育てられ、
成長ホルモンや抗生物質は使われていません。


くわしくはコチラです。
↓↓↓↓
http://www.naturapet.com/


味も濃い(ちっちのご飯、味見担当だんなさん談)らしく、
それ以前に買っていた市販のドライフードとは
ちっちの食いつきも比べものにならないです。

そしてこのフードのポイントは
「穀物不使用」であるということ。

言わずと知れた、穀物=炭水化物。
炭水化物は、体内でブドウ糖に変わり、それを燃やして
人間はエネルギーを得ますね。
一般に、ブドウ糖は癌の栄養になってしまうと言われています。
それを利用したものに、
PETという癌の場所を特定する検査があります。
ブドウ糖に似た薬品を体に入れてその薬品の集まるところによって
癌の場所を特定するという検査方法です。
(残念ながら、動物にはまだ認可がおりていないようです)

猫はもともと肉食動物なので、お肉だけでも生きていけると言われています。
たんぱく質や脂肪から、上手にエネルギーに変えることのできる
体内のシステムをもっているので、人間と違って基本的には炭水化物は
絶対必要なわけではありません。

でも、、、わたしの個人の感覚なのですが、
猫は長い間人間と暮らしているので、
いわゆる「猫まんま」を食べていた時期も長かったと思うのです。
炭水化物を完全にナシにするのはどうかな~・・・
と思うので、同じメーカーの、穀物が入っているバージョンのものを
少し混ぜてあげています。

ですが、ほとんどのフードには、かなりの分量
穀物が入っていますので、
「穀物不使用」のものであることは、
ちっちのように癌を患っている猫には、
大切なポイントでもあります。

そんなふうに
ちっちもわたしもお気に入りのフードなのだけれど、
ひとつだけ問題が、、、、、

それは、全てのドライフードに共通する欠点。

    水分不足。

もともと砂漠地帯を発祥起源とする猫は、
水を「飲む」、という習慣がないそうです。
そうではなくて、水は「食べる」。
食品から採っていたそうです。

ドライフードはそもそも、
人間が猫を飼いやすくするために、
保存がきくように、作られたものです。
一応必要な栄養は詰め込んだけれど、
本来猫が食事と一緒に採るべき水分が
すっかり抜けてしまっているのです。

だから、ドライフードをあげるときは、
新鮮なお水をたっぷり用意しましょう♪って
ほとんどドライフード製品には書いてあります。

でも、本当に必要な量のお水は、
そんなに飲めないんです。がんばって飲んでいるように見えても、
飲み方もワンちゃんと違ってとっても非効率的。
(猫の水の飲み方は、舌ですくって飲んでいるのではなく、
舌で水をはねさせて、それを口で受け止めるやり方です。)

だって、、、もともと水分は食品から採っていて、
飲む習性なかったのだもの・・・・・。

人間だってお水がなかったら、生きていけません。
極限状態では、空腹よりも、喉のかわきのほうがつらいそうです。

だから、ドライフードを食べている猫ちゃんには、
お水を飲んでもらうことが
とても大切になるのです。

そして、水分不足が一番影響するのが、腎臓です。

ドライフードが猫の腎臓病が増えている一因であるとも言われているようです。

ちっちはこれから治療で全身麻酔をします。。。。
副作用のない、ちっちに比較的負担の少ない温熱療法ではあるけれど、
それだけは避けられません。

その全身麻酔の影響を一番受けるのが、腎臓なのです。
腎臓の数値が下がった場合、
治療自体も続けることはできません。

ちっちもわたしもとってもお気に入りの
このドライフードだけれど、
まずはここから考えていこうと思いました。

そして、今日は、このこの登場です。
↓↓↓↓









ごはん☆

2010-03-06 | ちっちの闘病記
少し間があいてしまいました。
いろいろ作戦を練っていました。

作戦本部長、実行部隊、全部やります。
だんなさんは、それをすべてサポートしてくれます。

病気の進行を抑えるためには、
一にも二にも

『免疫力の向上』

それに尽きると思います。



ちっちにストレスの少ない生活をさせてあげるのは、
大前提ですが、
それよりもまず、体です。

わたしは、ストレスに負けない心を作るのは、
健康な体だと思っています。
まず体ありきで、その次に心だと思っています。

いくら前向きで、明るくて、楽しそうでも、
便秘で肌荒れがなかなか治らない。。。っていうんじゃ、
その輝きも半減。。。。。

反対に、いくら落ち込んで悲しいことがあっても、
体が健康で髪や肌がつやつやしてたら、
よし、わたしは健康だ。まだまだがんばれるぞ!
って思えるんじゃないかな、と。

少し前に、私的な理由でものすごくストレスのかかる生活を
強いられていた友人がいました。
その姿は、痛々しいくらいでした。
心が病んでしまうんじゃないかと、
本気で心配しました。
でもその友人は会社の健康診断の結果を見て、
「どこも異常なしだって」
と笑っていました。

それでわたしはますますその友人が好きになりました。
しばらくすると、その友人は、
こんがらがった問題をすっぱり片付けて、
新しい生活をはじめていました。

健康な体を持つ人は、心も健康で、病みようがないんだ(笑)
と思ったのでした。
健康な体を持つ人は、健康な心で、健全な判断をするんだな、
としみじみ思ったのでした。

   そして、健康な体を作るのは、やっぱり、毎日食べるご飯が一番大事です。


わたし自身のことを言うと、
そもそもが素食&和食党なので、
ふつうにしているとかなり健康食になります(笑)
そして、ずーーーーっと同じものを食べ続ける習性です。

お腹を空かせて食べる朝ごはん。
玄米ご飯と納豆とお味噌汁プラスなんかしら野菜。。。。。
もう、考えただけでにまにまです。。。
(朝寝坊して、食べられないと、テンションがた落ち。
そういう時はバナナと野菜ジュースで、自分をなぐさめます)
職場にもっていくお弁当はいつも
オールブランとナッツやドライフルーツ、はちみつ、
ヨーグルト、豆乳、バナナ、野菜ジュース。

この子本当に毎日おんなじだわ。。。。

という、周囲の視線さえ気にならなければ、
毎日ハッピー。
心も体も大満足の食生活です。
すっごくおいしくて、大好きなんです。

でも、時々、言われたんです。

いくら良いものでも、同じものばっかりじゃだめじゃない?

なんで~?
と思ってました。
わたし健康だし。。。。
人に誘われればラーメンも焼肉も定食も食べるし、
食べ物の好き嫌いはほとんどないし。
大好物はお寿司だし。
小食でもない。
本当にいつもそれだけってわけじゃないのにな。。。。
でも、人と一緒に食べないときは、
いつも同じものを食べてる。。。。。

そしたら、あることが起こりました。

去年の7月くらいから、
鯖と納豆とそばと野菜を組み合わせたご飯を気に入って、
一日最低一食、ずーーーーっと食べていたのです。
健康のことを考えて、というよりも、
気に入ると、そればっかり食べる習性なんですね。


そしたら、
半年すぎたくらいから
突然今までのなったことのないような
肌荒れをしはじめたのです。

鯖の中に含まれるオメガ6という油は
肌にはとてもいいはずなのに、どうしてかな~
と思って、
皮膚科に行ってみたら、

『脂漏性皮膚炎』

もともと乾燥肌で、脂には縁がなかったわたしなのに、
脂が漏れてる????

   鯖、食べすぎーーー!!!

そうです。鯖以外にも、アーモンドやらアボカドやらの
油分が体にいいと知って、
お気に入りの食べ方が見つかったりもして、
それもけっこう頻繁に口にしていたのです。。。。
で、ついに容量オーバーで、漏れだしたみたいです。。。。


いくら体に良くても、
本当に、食はバランスが大事だと
痛感したわけです。
(あ、でも太ったりは全然なかった。
良い油は、太らないってこともわかりました。)

鯖もアボカドもアーモンドも好きだから、
今も食べてるけど、肌に良い適量にしてます。
今は肌荒れもすっかり治って、とても良い状態です♪

で、前置きが長くなりましたが、
ちっちのご飯です。

ちっちも同じものをずーーーーっと食べています。

それで本当に良いのかな、、、、

そう思ったのです。

ご飯のこと、少し考えてみようと思いました。
長くなったので、今日はここまでにします。

今日は久々のお休みで、
ちっちと一緒にいられます。



ちっちは相変わらず爆睡中(笑)

ちっち~♪







癌の増殖。そして戦うこと

2010-03-01 | ちっちの闘病記
川口の病院に行ってきました。

温熱療法。
やってみようと思います。
なぜだか、希望を感じます。
今までのどの治療よりも、効くのではないか、
という、希望を感じるのです。

まずは2週間に一度、のペースで3ヶ月。
それ以降は、経過を見ながら、
ということになりました。

初日は3月14日となりました。
場所は本院のある越谷です。



そして今日、また思いかげないことがありました。

背中に一つある、7ミリぐらいの腫瘍。
それ以外にも、まだ毛が生えてこない部分の
ほぼ全域に、腫瘍が広がっているのではないか、
という診断を受けたからです。

頭部につながる筋肉の太さの違いを示し、
先生は、
ここです。この中にかなり入ってます。
と言いました。
確かに、筋肉を大きく切除しているはずの右側の
ほうが、左側より肥大しているのは、おかしい。。。。。

何度も確かめ、何度も聞き直しましたが、
先生は、

いや、これ絶対そうです。

と、きっぱり、でした。。。。。


ここ最近、ちっちは、何もないのに、
突然鳴くのです。

どうしたの?

と聞くと、それ以上は鳴かないし、
痛がっている様子もないのだけれど、
どこか少し戸惑うような、
少し視線をさまよわせるような、
不思議な所作をします。

腫瘍が神経を刺激しているのだとしたら、
それが何かしらの違和感を起こしている
のかもしれません。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


帰り道の間中、疲れてうとうとしているちっちを
横目で確認しながら、
腫瘍の増殖についてずっと考えていました。

先生の診断が確かだとすると、、、、
腫瘍が増殖する力は、わたしが思っていたよりも
ずっとずっと強い。。。。。

腫瘍にも、いろいろな種類があるのだと思います。
大往生で亡くなった方でも、体を詳しく調べると、
必ずひとつやふたつは癌細胞が見つかるそうです。

癌との共生、という言葉があるように、
わたしは、癌といえども
ちっちの細胞の一部。
癌もまた、生の一部として、
受け入れていくべきものなのかも。。。。
そんなふうに考えていたのかもしれません。

けれど、命を縮める要因ではあるので、
手術や化学療法で、なくせるものならなくしてしまったほうがいい。と。。。

けれど、そんな考えは甘すぎたのだと、
思い知らされました。。。。

ワクチン性線維肉腫が悪性度が非常に高い、
といわれるそのわけを、
今日ほど骨身にしみて感じたことはありません。

ちっちの体の中にできた癌細胞は、
強靭な意志を持ち、明確な目的にむかって
ちっちの体に根を張り、侵略し、奪おうとしている。
まるでそれ自体が別の生き物であるかのように。

先生が指し示す、
剥き出しの皮膚の奥に巣食っているものの存在を、
恐怖をもって、感じ取りました。


生きるDNAが生きる方向にしか向かないように、
奪うDNAは、まっすぐにちっちの体を奪おうとしている。


そして、これは戦いなんだ。

そう思いました。

生き物の体は異物に対して、戦うようになっているはずです。
ちっちの細胞は、今この瞬間にも、
癌細胞と戦っている。


これは戦いなんだ。


そう強く思いました。


それなら、
わたしは、ちっちの細胞が癌細胞に打ち勝てるよう、
全面的にサポートしよう。
そして、ちっちの自然治癒力を、信じよう。
生きる力を、信じようと、決心しました。



「猫は自殺しません」

M先生の言葉がよみがえります。

ちっちが本人の意思すらも超えた部分で持っている
「生きようとする力」は、
どんな治療法よりも、確かなはずです。

それを信じ、全面的にサポートします。

これは戦いです。

癌との戦いです。

そして大事なことは、
負け戦と決まっているわけでは、
ないということです。







ついに明日

2010-02-28 | ちっちの闘病記
ちょうど一年前、というわけではないけれど、
去年の東京マラソンの日に、
ちっちの病気が発覚しました。

その日から今日まで、
本当にいろいろなことがありました。
それ以前の自分が、遠い過去に思えるほど、
凝縮された1年でした。

一年後の今日、わたしは新しい治療を受けるための
一歩を踏み出しています。


ついに明日、
温熱療法を受けられる病院に行くことになりました!

月曜日なので、わたし一人で
ちっちを連れていきます。

もちろん

今日、だんなさんと下見&予行練習済み(笑)
車で往復3時間くらいの道のり。
でも、なんだか楽しみです。

ちっちは、ドライブ自体は、あまり嫌いじゃなく、
慣れてくると車の中をうろうろしたり、
窓の外を興味深々に眺めたりするので、

ふたりっきりのドライブに、
ちょっとむふふ、な気持ち♪
でへへ。
明日いきなり治療を受けるわけではないし、
わたしもまだ気が楽なんですね。


温熱療法を受けるにあたって、
治療についての一番の心配は、全身麻酔です。
それによる腎臓へのダメージが一番気にかかるところです。

大学病院のM先生によると、
血液検査で体調を追っていく、というのは理にかなっているけれども、
それ以前に、普段からの観察が大事だということなので、

それならば、日常生活の中でも
腎臓のダメージを最小限にするサポートを
していこうと思っています。


欧米ではだいぶ研究がさかんなようなのですが、
まだまだ日本では普及しているわけではない
温熱療法。
わたしも不安はあります。
今、温熱療法の研究成果を示した、海外の文献を中心に
読みあさっているところです。
(そのせいで、ブログの更新がなかなかできません(笑))


治療を決める前に、先生とじっくり相談して、
まずはそれからだと思っています。



3度目の手術ができない、とわかったときに、
「もう、これ以上は、いいかな。。。。」
という思いがわきあがりました。
あとは、ちっちが健やかに生きていけること、
生きてて楽しかったな、と思えるよう、
それを一番に考えていけばいいのじゃないかな、と。

わたしが誰かに相談を受けたなら、
そう答えているかもしれません。
「もう充分だよ」と。

でも、

それを決断するには、
ちっちはあまりにもひたむきな存在で、
背中にできた小さな腫瘍を見るたび、
このひたむきな命を救いたい、
と、そう思わずにはいられないのです。

人生は選択の連続といいます。

それがたとえ間違えた選択であったとしても、
人生は選択をしていかなければ、
いけないのだと思います。

この小さな命に対する思いは、
間違えていないと、今はそう信じたいです。

この治療法と、今までの化学療法との最大の違いは、
副作用がないとうことです。

人間の癌治療では、
通例、つらいばかりの癌治療において、
唯一、「気持ちいい」と思える、新しい治療法、として、
記事にもなっていました。

猫の場合は、全身麻酔が必要になるので、
全く害がない、とまでは言い切れませんが、

それでも今までのような副作用がないだけでも、
ちっちの負担はずいぶん違います。

それがこの治療法をやってみようと思う、
大切なポイントです。


大学病院のM先生にも相談したところ、
「まだ研究段階の治療法ではあるけれども、
やってみる価値はある」と言ってもらえました。

この病院を紹介してくださった、
ちっちと同じ病気で、温熱療法で腫瘍が消え、
1年半過ぎても再発のない猫ちゃんの飼い主さんとも
密にやりとりをさせていただいています。

このつたない日記を通して、
インターネットを通して、
本当にいろいろな人に助けられ、勇気づけられ、
支えられていると日々感じます。

伝えたいことはたくさんあるのに、
何から言っていいかわかりません。

考えなきゃいけないこと
やらなきゃいけないこと

それはなかなか多岐にわたっていて、
毎日がそれに埋め尽くされています。

感じること
思うことは
いっぱいあるのに、

立ち止まって考える時間はなかなかとれず、
毎日時間がなく感じられ、

でも今はとにかく
自分にできることをしながら
目の前にあることを一つ一つこなしていこうと思います。

あせらず、着実に。

それが今自分にできることだと思っています。



応援してくれる方々、
いつもほんとうにありがとうございます。


びわの葉温熱療法の、驚きの効果を報告します☆



・ちっちが「やってやってー」と、おねだりするようになりました。
・口臭がなくなりました。
・ちっちがわたしの膝でごろごろいうようになりました。



願いを込めて、毎日は続きます。





びわの葉 温熱療法

2010-02-24 | ちっちの闘病記
温熱療法についてですが、
とても良い病院を知ることができました。

一刻も早くその病院に行きたいのですが、
わたしが転職したばかりで、
自由に休みがとりにくい状況であるのと、
だんなさんの仕事がとんでもなく忙しいのと、
温熱療法をしてくれる先生が在院している時が
限られているのとで、なかなかうまい具合に調整ができず、
はがゆい日々です。

そんな中、家でできることを、
少し前からはじめました。

びわの葉温熱療法です。

温熱療法についていろいろと調べている時に、
びわの葉や、ヨモギの葉を使った
温熱療法の存在を知りました。



この本によると、
本来は、びわの葉と、もぐさで作ったお灸を組み合わせてするもの
なのですが、

ちっちにはお灸ではなく、
びわの葉を使った温しっぷで代用しています。



びわの葉に含まれる、ビタミン17を含むアミグダリンという成分は、
鎮痛、消炎、殺菌、血液浄化、免疫力強化などの効果があるそうです。

この本には、
びわの葉を使ったお灸で、癌が消えた!などの
体験談が、これでもか、というくらいに載っていますが、

それよりもなによりも、
この温しっぷをすると、
ちっちがとても気持ちよさそうにごろごろ言うのです。

なんかもうそれだけでも、
充分価値があるように思えます。


温しっぷは、ペットの温熱療法を紹介しているサイトのものを
参考にさせてもらいました。






とても気持ちよさそうなのが伝わりますか?

びわの葉温熱療法は、民間療法です。

劇的な効果はきっとないと思います。
でも効果があるからこそ、
古くから脈々と受け継がれてきた治療法です。

祈りをこめて、毎日。朝と晩。

仕事でくたくたになって帰ってきただんなさんにも
ちょっとだけやってあげます。
ためしに自分にもやってみます。

たしかにじんわり気持ちいい。。。。
首や目や、疲れている場所にあてると、
ふんわり眠たくなってしまいます。

ちっちはごろごろごろごろ。

コミュニケーションも深まる今日この頃。

そして
この温しっぷをしていると、
少しずつ大きくなっていく腫瘍からも
わたし自身、逃げずに正面から向き合えます。

消えろ~・消えろ~

と念を送ります(笑)

前の職場で、一生懸命、按摩・針・灸の国家資格のための
勉強をしていた人たちの姿を思い浮かべながら、

彼らの信じていること、
その長い歴史をほんのちょっとだけお借りして、

祈りをこめて、毎日。






みちしるべ

2010-02-22 | ちっちの闘病記
ちっちの病気が発覚して
わたしがとてもうろたえていた時、
ある人の日記に出会いました。

インターネットで偶然見つけたその日記には、
ちっちと同じ病気の猫ちゃんの闘病が
とても誠実な文章で、綿密に綴られていました。

刻々と刻まれるその日記は、
そのままわたしの道標になりました。

今、その人の大事な猫ちゃんの病気が悪化して、
お水もご飯も上手に飲み込めなくなっています。。。。。

わたしには猫の腎臓病の治療の知識は
ほとんどありません。

けれど、
その人だからできる、細やかで適切な看病が
その猫ちゃんの命を、穏やかに長らえさせているのだということは
わかるのです。

余命2ヶ月を宣告されてから、
その猫ちゃんはもう13ヶ月も、
たくさんの仲間と一緒に大切な時間を過ごしてこれたのです。

その猫ちゃんの名前はかすみちゃんといいます。

名前の通り、かすみ草のような
とても可憐な女の子です。
つらい闘病の時間の中で、かすみちゃんを覆っている空気は
どんどん透明に、澄んでいって、
その美しさに、胸がつまります。


そして、その人とかすみちゃんの間にある、
穏やかな陽だまりのような信頼感を思うと、
どうかもう少し、もう少し、
その時間が長く続きますように。。。。
と願わずにはいられません。


そんなふうにして、かすみちゃんのことを考えていると、

今日、ちっちが、突然わたしの膝の上に乗ってきました。
そしてじっとわたしを見つめます。

    どうしたの、おねえちゃん。

いつものあの瞳で、まっすぐわたしを見つめます。

でもその瞳には、今日はこんな意味が含まれていました。

    ぼくのこと、考えて



愛しくてたまらないちっち。

「ちっちも一緒にかすみちゃんを見守ろうよ」

そう言ってPCの電源を入れると、
ちっちもじっと画面を眺めていました。



もしもちっちがかすみちゃんに会ったなら、

わたし、ちっちは一目で好きになっちゃうと思うよ。

小柄で華奢な、生粋の野良猫気質だって。
ガツンとタイプだね!!




一緒にかすみちゃんを応援しようね。


・・・・・不可解な病院のこと・後日談

2010-02-21 | ちっちの闘病記
後日談です。

その日の夜、22時をまわった頃、
再びわたしの携帯に“非通知設定”で着信が入りました。
何度目かでようやく出ることができ
(折り返しができないのは、とても不便です)
でもその時はわたしの携帯の電池切れで、
話はできませんでした。

その次の日、昼間、わたしの仕事中、
また連絡が入りました。

内容よりも何よりも、
“非通知”でかけてくること、
それがとても非常識で、(わたしに“非常識”なんて言われたら、
おしまいだぜ、先生)
ぶしつけな行為だと思いました。
先生のプライベートな電話でかけているから、
番号は教えたくない、という気持ちはわからないでもないけれど、

逆に言えば、先生はわたしのプライベートな電話に、
プライベートな時間、昼だろうが夜だろうが
かけてくる。

病院の先生からの電話であれば、
こちらはとても気にかかるのです。
折り返しがかけられないとあれば、
その着信があったときに、出れなければ、
なんだったのだろう・・・・と、
一日中、やきもきすることになります。

獣医師と飼い主との、信頼関係のつくりかたを、
知らないのだな、
というか、プロとは思えない。。。
プライベートな番号を通知したくないのであれば、
なぜ病院がやっている時間帯に、病院からかけてこないの
だろうか・・・・・・。

そんなことを思いながら、
職場の人に断ってこっそり出ると、、、、

驚きの内容でした。

「まだ研究段階なのですが、放射線以外のユウシ線での治療があるのですが、
それなら何度もやらずに一度ですむというものがありますが、
いかがでしょうか。ご興味がおありなら、院長先生にそのことを伝え、
またこちらから折り返しお電話します」

とのこと。

???????

とりあえず初耳だったので、
「お話だけでもうかがいたいです」
と答えました。

そして、
「できれば今後は、“非通知”ではなく、お電話いただけないでしょうか?
折り返しができず、とても困ります」
というと、
「これはプライベートな番号なので教えられません。今後は病院の電話からしか
かけませんから」
と言われ、電話を切られました。


それから5日ほど経ちますが、

先方からはなんの連絡もありません。。。。


なんだったのでしょうか。

かなり始めの段階から、
その先生が「院長」なる人の指示で動いているのだな、、、、
というのは感じていましたが、
「院長」というのは、いったいどこの病院の先生のことなんでしょうか。
そして
この電話はなんだったのでしょうか。
興味があるなら、また折り返す・・・・?

初めから院長先生がかけてくればいいじゃない!

なんなのかしら!

プンスカです。

貴重な時間を無駄にしました。

放射線以外のユウシ線・・・・。その話は単純に興味もあるけど、
このわけのわからない病院のことは、
もう忘れ去ろうと思います!

あぶないあぶない。

へんな病院ってあるんですね。


余談ですが(笑)
この病院にわたし一人で車を運転して
ちっちを連れて行くために、
わたしは連日連夜、仕事から帰ってすぐに
ひとりで車を走らせる練習をしたのです(笑)

連れていく日の前日には、実際に病院まで行き、
ルートを確認し、駐車場を確認し、
もしここに入れられなかったら、少し先のコンビニに入れて、、、、、
駐車場を出るときはこう出て、ああ出て、、、、

ちっちを連れての安全かつ快適なドライブを実現すべく、
念には念を入れてやりました。

まあ、おかげで、少しは運転できるようになったので、
よしとしますか!!

・・・・・不可解な病院のこと2

2010-02-21 | ちっちの闘病記
続きです。


まだ信頼関係のできていない、失礼だけど、
あまり経験もなさそうなこの先生に、
ちっちを預けて、移動手段はなんなのかわからないけれど、
車だとしてどちらの提携病院だとしても往復3時間は確実です。
電車なんて、やめてほしい。
治療の時間も定まらず、場所も定まらず、
治療を見るのも禁止。

ちゃんと治療してくれるのかどうかも
あやしく思いました。

だいたい、ちっちを提携病院に連れていくのだとしたら、
この先生は、その日のご自分の病院の診療を
どうするのだろう・・・・?先生が何人かいらっしゃるのだろうか・・・?

「家族の者と相談して、もしこちらにお世話になることが決まりましたら、
またご連絡します」
と言って、立ち去ろうとすると、

突然、

ちっちちゃんは猫エイズの検査はされていますか?

??????

なにを突然??

そしてその先生はいきなり何かの資料を取りだして、
「今までもたぶんどこかの病院で検査されているとは思うんですけど、
もし猫エイズになっている場合、いろいろな合併症も起こしますから・・・・。
簡単な血液検査でわかるんですけど」


血液検査を受けろ、ってこと????
今??????

わたしは困惑しました。そして、
特にその病気の検査のために検査を受けたことはありませんが、
もう何度も血液検査はしてますから、、、

と言うと、

そうですか、、、、

と、先生はがっかりしたように言って、
その話はそれで終わりました。

よくわかりません。

帰りには、成分のあやしい某メーカーの
ドライフードのサンプルをいっぱいビニール袋に入れて
くれました。(ちっちは食べません)
他意はなく、ただのサービスなのだろうと思ったので、
そのまま受け取りましたが、
ただ要領を得ない話をしただけなのに、
初診料2000円には正直おどろきました(笑)

かかりつけのK先生の、懇切丁寧な説明や、
大学病院のM先生の
手術の時には、術前、終了時、次の日の朝の様子、と3度も
細かな連絡をくれたこと、
日々のやりとり、
セカンドオピニオンにうかがったO先生は、うかがった二度とも、
「話だけですから」と言って、初診料もとろうとはしませんでした・・・。

わたしは恵まれていたのだなあ、
と改めて思いました。

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なんだか不可解な病院だな、、、、という印象を受けたので、
もうかかわらないようにしようと思ったのですが。。。。

この話には、まだ後日談があるのです。
それはまた明日にしようと思います。。。。。