今中1の下の子の話です。
幼稚園(三ヶ月)→600km引っ越し→保育園→再度600km引っ越し→小学校入学しました。
保育園の途中ぐらいから、どもり始めました。
どもりもいろいろバリエーションがありますが、最初の1音を繰り返しちゃう感じのどもりです。
「ぼ、ぼ、ぼ、ぼくね、きょう、ほ、ほ、ほいくえんで」という感じです。
たまに2、3文字のどもりも。
「ぼく、ぼくね、ぼく明日のえ、え、えん、えんそくで」とか、そういう感じ。
小学校に入学して、最初の二者懇談(担任の先生と母の2人)で、さっそく担任の先生から「どもりがありますね」と指摘を受けました。
なぜかすごく意欲的に「お母さんも困っていますよね、どもりを治していきましょう!」とイキイキと提案されました。
ええー。
どもりってアカンの?
実は私も3歳頃から小学2年生ぐらいまでどもってました。
もとはといえば弟が生まれるため手伝いに来てくれた祖母が私の左利きを矯正しようとしたのが発端らしい、覚えてないけど。
どもりが出たのを見て母が慌てて左利き矯正を止めてくれたので、だんだん治まっていきました。
(左利きは中学生から右を使う練習を自主的に始めてそれなりに右手で文字書いたり箸使ったりできるようになりました)
ただ、小学校でどもりをからかわれたり、先生に指摘されたりして恥ずかしい思いをしたため、夜に悪夢を見るようになりました。
友達が目の前で殴られたり、自分が穴に落ちたり
交通事故を目撃したり、ともかく怖いことが起きて、誰かに「助けて」って言いたいのに、一言も口から出ずに金縛りに合う夢。起きてからもしばらく身動きできないくらいの悪夢でした。
多分、人に話しかける最初にどもるのが「ダメ」って刷り込まれて、声をあげることに無意識に恐怖感を持ってしまってたんじゃないかと思う。
その後、意識的にしゃべることを先に思い描いてから台本のセリフのようにしゃべることでずいぶんどもりはましになっていきました。
大人になってから周りの人間を見渡してみると、意外と普通にどもるよね、と思います。
ちょっとテンパった時とか、恥ずかしいときとか、緊張した時とか、声かけづらいときとか。
一時的なものでなく、常にどもっちゃう人も普通に生活して、普通に受け入れられていることに気が付きました。
あれ、悪夢まで見て必死に治した私の努力は??
てか、どもりってそんなアカンかな。
達者にしゃべれて内容薄い話より、どもってても内容のある話を私は聞きたいし、待つけどな。
もしどうしても話が苦手なら筆談でもメールでも文書でもいいし。
そういうの、「個性」じゃアカンやろか。
とりあえず小学校の先生にはどもりで家族は困ってないことを伝え、特に力を入れて治すつもりは無いことを伝えました。
教科書とかは気分が乗ってくると普通にスラスラ読めてたので、きっと緊張しいか、脳から湧き出る言葉に口の筋肉がついていかないかどっちかだと思ってました。
もちろん軽く「私もこの子の時分どもってたので見守ろうと思っています」と伝えて、どもりアカンのか!なんてケンカは売ってません(笑)
そのうち治ると思うので先生も気にしないでくださいね。という感じでした。
2年生で担任が変わった時も同じようなやりとりをしたので小学校ではどもり撲滅運動やってるのかもしれません。
あまり気にしてなかったのでいつ、どもらなくなったのか記憶にないですが中1の今はどもってません。
あ、嘘つく時と悪いことして問い詰められてるときはどもりますが(笑)
多分中学生ってこんな感じだろうと思う、軽度のどもっちゃう感じです。どっちかというと口達者なほうだし。
そんなわけで、どもり撲滅運動を撲滅したいです。
どもっててもいいぞ!がんばって話してる!
深呼吸して落ち着こう、うまく言えなかったら手紙書こう、と微笑んで欲しい。
最後までさえぎらず聞いて欲しい。
待つこともできないなら、学校の先生も親も治すなんて不可能だから無理せず静観して欲しい。
本人が不便を感じたら自分で試行錯誤してみるから、相談される前に色々言わないで欲しいと私は思ってた。
まあ、元どもりの一意見です。
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