酒屋三代目 ~明日はどっちだ?~

今や酒屋低迷時代。しかも繁栄か衰退かの境目と言われる「三代目」。それが私……?
――さぁ、精一杯あがいて行こう!

日本酒の分類

2006年05月26日 16時16分31秒 | 日本酒

日本酒は大きく分けて、普通酒と特定名称酒に分けられます。
まず普通酒は上撰(1級)、佳撰(2級)、パック酒などが含まれ、
増量の為に醸造アルコールを多く添加し、また糖類などで味も調えられています。
飲み方としては、冷や、燗、常温と、大概どれにも向いています。

特定名称酒はさらに「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」の3種類に分けられます。

まず吟醸酒は、60%以下の精米歩合(※1)で吟醸造りで醸されるお酒です。
頭に「純米」がつくと醸造アルコールは含まれておらず、
また「大吟醸」になると精米が50%以下になります。
特有の香りと味わいがある為、香りの強いタイプがほとんどで、
飲み方も冷や向きのお酒が多くなります。
燗にするとしても、あまり温度を上げると特徴である香りが失われる為、
ぬるめの温度帯が適しています。

純米酒は70%以下の精米で、醸造アルコールの添加は認められていません。
まさにお米と水と米麹だけで造られています。
ふくよかな香りとお米のコクが感じられるお酒が多く、
冷や、常温、ぬる燗向きのお酒が多い。
燗であまり高温にすると、えぐみが感じられるお酒もあります。

本醸造酒は70%以下の精米で、糖類の添加は認められていないものの、
一定量の醸造アルコールの添加は認められています。
頭に「特別」が付くと60%以下の精米で、特別な醸造法を用いられます。
本醸造酒が一番スタンダードで、味わいの幅も広く、
冷や、常温、燗と、様々なシーンで活躍しています。

ここ数年、人気が焼酎に押されている日本酒ですが、
蔵元の努力もあって、品質の向上が著しい銘柄が多くなってきています。
食事とともに楽しめるのが日本酒ですので、
先入観にとらわれず、是非一度食卓へ。
食事に合わせたり、飲み方に合わせたり、シーンに合わせたり、と―――

(※1)お米の磨き具合の事。50パーセントでお米が半分の大きさに。
数値が少ないほど雑味が少なくなる傾向がありますが、
磨けば磨くほどお米が少なくなるので、値段が上がっていきます。
最近は80%以上のお酒も、技術力向上で独特の旨みのあるお酒が出来ています。


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