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月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.23 映画「戦慄せしめよ」が気になる

2022-03-16 08:04:06 | 映画

映画「ZAPPA」の上映館を探すために、地元の小さな映画館の

スケジュールを検索していたのですが、気になる映画を見つけました。

「戦慄せしめよ」という映画です。

 

越島 | ettō (etto.world)

 

現代音楽家の日野浩志郎さんと太鼓芸能集団の鼓童が

タッグを組んで作られた作品。

佐渡島で撮影され、雄大で豊かな自然をバックに叩かれる太鼓。

台詞のない音楽劇という話です。

鼓童の名前は知っていたのですが、創立40年にもなるのですね。

1月から全国でロードショーが行われていますが、

地元ではもう少し先になりそうです。

やはり太鼓の響きは、映画館で大音量での体感をしてみたいものですね。

もちろんライブ演奏が一番ですが。

 

それにしても、4月以降は気になる映画が目白押しです。

今まで映画を見に行くのは少なかったのですが、

今年はかなりの本数を見る事になりそうです。


NO.22 映画「ZAPPA」公開予定

2022-03-13 09:07:41 | 映画

金曜日に3回目のワクチン接種を行いました。

そして土曜日、日曜日と休みをもらったので、久々にのんびり過ごしてます。

(ワクチン打つ前にパチンコの新台打ちに行って大敗したからですが)

そんな中、ブログの事とかでネットをじっくり検索していたら気になる記事が。

あのフランク・ザッパのドキュメンタリー映画の日本版が4月から公開だと。

 

映画『ZAPPA』オフィシャルサイト (zappamovie.jp)

 

ザッパと言えば、1966年にマザーズオブインベンションとして

デビューして以来、とんでもない数の作品を残した変態アーチストです。

商業に喧嘩売るようなナンセンスや下品な歌詞と他の誰にも真似出来ない

独創的な演奏は賞賛に値します。

ビートルズ以下、色々なアーチストに影響を与え、

ザッパのバンドから巣立ったミュージシャンは、

スティーブ・ヴァイ、テリー・ボジオ、エイドリアン・ブリュー等、

錚々たるメンバーです。

そして頭脳警察の元ネタである「Who Are The Brain Police?」は、

デビュー作の名盤「フリーク・アウト!」に収録されています。

一時期、頭脳警察のライブのオープニングで流されていました。

 

(5) Frank Zappa - Who Are The Brain Police? - YouTube

 

ビートルズが「リボルバー」を、ビーチボーイズが「ペットサウンズ」を発表した時期に

これだけ異端なアルバムを、それも2枚組で発売するとは恐れ入ります。

自分が初めて聴いたのは、NHKーFMのクロスオーバーイレブンの

サイケデリックかアンダーグラウンドの特集だったと思います。

最初聴いた時は何だかわけのわからない音楽だなとは思いましたが、

エアチェックしたのを何度か聴いているうちにハマっていく事になりました。

若い頃はよく中古レコード屋でCDを探してましたね。

 

まあそれはさておき、アメリカで2020年に製作されたというこのドキュメントは、

初の遺族が公認する映画との事です。珍しい映像や写真にも期待出来そうです。

上映館は、まだ2か所しか発表されていませんが、

おそらく時間かけて全国を回るのかな?

地元の小さな映画館でも公開されればいいのですが、うーん、どうだろう?

ちなみに映画のサントラは3枚組だそうです。財布にやさしくないなぁ。

 


NO.15 映画「STILL DREAMIN’」

2022-02-18 09:12:53 | 映画

見ようと思っていましたがなかなかタイミングが合わず、

公開終了ギリギリで何とか見る事が出来ました。

「STILL DREAMIN’」-布袋寅泰 情熱と栄光のギタリズムー

40周年のアニバーサリーという事で、

布袋さんについての知識はあまりないですが、

勉強するつもりで観させてもらいました。

 

一日1回のみ、夜間のみでしたので、早めに食事を済ませ映画館へ。

特別料金とは聞いていましたが、料金は2500円也。

ちょっと高いなと思いながら入場。

入場特典にちょっとした漫画が掲載されているリーフレットをもらいます。

っていうか、後編って書いてありますけど。

入場特典で何度も見させようっていうスタイルは嫌いです。

 

個人的にはBOØWYのエピソードや貴重な映像が観れればとは思いましたが、

スタートはBOØWY解散後、BOØWYでの夢が叶ってさて次はどうすればいいかと

悩むシーンから始まって少々肩透かし。

やはりBOØWYはスルーしてしまうのか…。

 

今回はドキュメントだけではなく、少々フィクションも含まれ、

節目ごとに謎の男が現れ助言をもらうシーンが出てきます。

当時のままの若い姿の布袋さんとの会話のシーンもあり、

そっくりな役者さんを見つけてきたのかなと思いましたが、

後でパンフレットを見たら、ディープフェイクなる手法を使い、

別の人物で撮影をして顔だけ当時の布袋さんの顔に変えたそうです。

もちろん動きもあるので単純な作業ではなく

納得のいく出来になるまでには苦労したようです。

 

話は40周年記念の武道館ライブを軸に

時には昔に戻ってのエピソードを入れる形で進めました。

コロナの変異株が猛威を振るう中での滞在中のロンドンからの帰国は

バッシングを受け、結局無観客での配信となった武道館公演。

ライブをやりたくても観客の前では演奏出来ない

ミュージシャンの苦悩は痛いほどわかりました。

 

コンサートのリハーサルシーンとか、

なかなか見られないシーンもありましたが、

演奏シーンは細切れで、じっくり聴けなかったのが残念。

世界進出の夢も挫折しかけるも、諦めずに夢を追い続け、

憧れのデヴィットボウイとの共演を果たしたり

タランティーノ監督に気に入られ

Battle Without Honor or Humanity」が映画「キルビル」に使用され

世界的に名が知られるようになり、

ついにはローリングストーンズの東京公演での共演も果たしたりしてます。

まあドキュメントですのでサクセスストーリーが中心になりますが、

捻くれた自分としては、生涯のテーマでもある

「ギタリズム」についての思いとか、

東北復興のためのチャリティーに何故BOØWYではなく

コンプレックスが復活したのか、

そういう話も聞きたかったですね。

やはりBOØWYの復活はありえないって事ですかね。

映画としては、布袋さんをよく知るファン向けの作品ですね。

 

本編はここまで。以後次回予告です。

 

音楽関係の映画、以前書いたものは4月以降に集中して公開されるので、

どう時間を取るか検討中。「ウエストサイドストーリー」は

また見る機会があると思うので、見送りになりそう。

そしてCMでちらっと見たのですが、7月ぐらいに

「エルビス」公開予定と。これは気になる。


NO.11  映画「ジョン・コルトレーン チェイシング・トレーン」

2022-02-06 23:46:33 | 映画

ジョンコルトレーン生誕95年という事で、

ドキュメンタリー映画「ジョン・コルトレーン チェイシング・トレーン」が

ロードショー公開されています。

アメリカで製作されたのは2016年でしたが、

日本で劇場公開されるのは初めてだそうです。

 

ジョン・コルトレーンに関しては、殆ど知識を持たない自分ですが、

フランスのプログレッシブグループのマグマのクリスチャン・ヴァンデが

コルトレーンを敬愛しているという事で、いつかはじっくり聴きたいとは

思っていましたので、いい機会と思い映画を観る事にしました。

幸いにも地元の名画座的存在の小さな映画館で公開されていましたので、

休みの時に行ってきました。

 

映画自体は、真面目なドキュメンタリーでしたね。

コルトレーンの演奏や映像が流れながら、色々な方のインタビューが中心となってます。

ソニー・ロリンズ、マッコイ・ターナー、ウェイン・ショーター、

ウィントン・マルサリス、カルロス・サンタナ、

ドアーズのドラマーだったジョン・デンズモア、

そしてクリントン元アメリカ大統領等。それはそれで貴重な証言です。

しかしながら、これを見ればコルトレーンのすべてがわかると

いう感じではなく、抽象的な話が多かったですね。

酒とドラックでバンドを首になったりしていたようですが、

どのようにして立ち直ったのかとか、

マイルス・デイビスと行動を共にしていた時のとっておきのエピソードとか

晩年にフリージャズ寄りになってきた時の心境の変化とか、

その話があればよかったのにと思ってみたり。

まあ、それでも今までじっくり聴く事のなかったコルトレーンの演奏や映像を

観れたのはよかったですね。

 

そして印象的だったのは、最後の方で亡くなる直前の唯一の来日公演、

本人の希望で広島と長崎を公演地に入れた事、

長崎に到着してすぐにホテルに行かず、長崎の爆心地跡に向かい、

手を合わせ祈っていた事。

決してパフォーマンスからの行動ではなく、

純粋な気持ちからの行動とわかります。

映画には、元NBCのアナウンサーで長崎公演の司会を務めた福島長治さんの

インタビューもありました。

その時の撮影についてNBCのニュース特集の映像もYouTubeにありました。

 

ジョン・コルトレーンと長崎 - YouTube

 

長崎公演では、「ピースオンアース」も演奏されました。

この地で演奏することに意義があったと思います。

 

日本公演の翌年、若くして肝臓がんでこの世を去ります。

もっと生きていれば、ミュージックシーンも変わっていたかもしれませんね。

 

本編はこれまで。続いて予告編です。

 

3月以降の予定を確認したら、音楽関連の映画が結構ありますね。

ジャズだと没後40年になるセロニアス・モンクのドキュメンタリー2本。

それぞれ3日間のみの上映ですが、料金1000円だから行こうかな。

デヴィッド・ボウイ生誕75年、「ジギー」誕生50年という事で、

「ジギー・スターダスト」今年はボウイ関連のイベントが多いかも。

 

これも注目したいですが、「ロック・フィールド 伝説の音楽スタジオ」

 

クィーンの「ボヘミアン・ラブソディ」が録音されたスタジオといえば、注目したいですね。

以前、NHK-BSでテレビ用短縮版が放送されたという事ですが、こちらは完全版という事です。

これは見に行くかなぁ。

 

もう一つ注目したいのがこちら

 

 

日本に返還直前のコザにタイムスリップしたというSFチックな話ですが、

紫が全面協力したという事で、音楽面は期待出来そうです。

主題歌はオレンジレンジですが。

まあ、どれも大きめの映画館では見れないものばかりで上映期間も短く、

見逃すとなかなか見る機会はないですね。予算足りないや…。