wingaceさんのコメントに関して
すごい映像の紹介ありがとうございます。
たぶんデモンストレーションフライトなのでしょうが、やりすぎの感じがします。
ウィングチップと地面とのクリアランスがほとんどありません。
ここでエンジン故障とか予期せぬことが起きると事故につながりかねません。
横滑りとは、機体を旋回させるときに、エルロンと翼の抗力の左右差により機軸と進行方向がずれることを言います。
修正にはラダーを使います。
小型機では、旋回計またはボールが中心にあれば滑っていません。
実は大型機ではこの滑りに対するラダーはほとんど必要ありません。
大型機でフラップを下ろすとヨーダンパーという機械のターンコーディネート機能が自動的に横滑りを打ち消してくれます。これを小型機のつもりでラダーを踏むと、かえって自分で滑りを起こしてしまいます。
大型機では旋回時のラダーは、ほとんど必要がないということを教えるのに苦労します。
では、低空での旋回で注意するということと言うと、今回のビデオでもわかるように、大型機では旋回で傾けると翼が長いために、翼端と地面との間隔が極端に少なくなります。ここで地上に障害物でもあれば翼端が引っかかって事故になります。
もう1点は、バンクが深くなるとそれに見合った量だけピッチを上げなければなりません。他に注意が向いているために速度が急激に減る危険性があります。速度が5ノット減ると約1度ピッチをあげなければなりません。急旋回で抵抗が増すと急激に速度が減少します。この両者が合計されると、ピッチが足りずに機体が急激に降下します。速度パワーは多めに必要です。
特にエアバス系の飛行機はGのプロテクションがあり2G以上はかからないようになっています。もし60度以上でバンクさせると、どんなに操縦桿を引いても降下します。地上近くでこれをやると非常に危険です。
基本は、低空では過大なバンクで旋回しない。今回ビデオのように意図的に危険に近づかないということです。
すごい映像の紹介ありがとうございます。
たぶんデモンストレーションフライトなのでしょうが、やりすぎの感じがします。
ウィングチップと地面とのクリアランスがほとんどありません。
ここでエンジン故障とか予期せぬことが起きると事故につながりかねません。
横滑りとは、機体を旋回させるときに、エルロンと翼の抗力の左右差により機軸と進行方向がずれることを言います。
修正にはラダーを使います。
小型機では、旋回計またはボールが中心にあれば滑っていません。
実は大型機ではこの滑りに対するラダーはほとんど必要ありません。
大型機でフラップを下ろすとヨーダンパーという機械のターンコーディネート機能が自動的に横滑りを打ち消してくれます。これを小型機のつもりでラダーを踏むと、かえって自分で滑りを起こしてしまいます。
大型機では旋回時のラダーは、ほとんど必要がないということを教えるのに苦労します。
では、低空での旋回で注意するということと言うと、今回のビデオでもわかるように、大型機では旋回で傾けると翼が長いために、翼端と地面との間隔が極端に少なくなります。ここで地上に障害物でもあれば翼端が引っかかって事故になります。
もう1点は、バンクが深くなるとそれに見合った量だけピッチを上げなければなりません。他に注意が向いているために速度が急激に減る危険性があります。速度が5ノット減ると約1度ピッチをあげなければなりません。急旋回で抵抗が増すと急激に速度が減少します。この両者が合計されると、ピッチが足りずに機体が急激に降下します。速度パワーは多めに必要です。
特にエアバス系の飛行機はGのプロテクションがあり2G以上はかからないようになっています。もし60度以上でバンクさせると、どんなに操縦桿を引いても降下します。地上近くでこれをやると非常に危険です。
基本は、低空では過大なバンクで旋回しない。今回ビデオのように意図的に危険に近づかないということです。
TAPポルトガルのA310はもう退役してしまっているので、数年前の映像なのでしょうか…。
大型機では横滑りを防ぐためにラダーを使う必要はほとんどないと初めて知り、とても驚いています。
小学生のとき白鳥敬さんの本で、普段大型の飛行機を操縦している人と一緒にセスナに乗ったとき、その人が機体を旋回させていると旋回計がずれてしまってヒヤヒヤした、という体験談を読んだことを思い出しました。
僕はまだ学生なので、「基礎」や「英語」の質問が多くなってしまうと思いますが、今後もよろしくお願いします。