山頭火の温泉か銭湯の句。
どこかの温泉場か銭湯で町の人達が世間話をしている、そんな光景です。
ひょっとして湯治場の温泉にでも浸かった時の句かもしれません。
岩手県に大沢温泉という所があります。
宮澤賢治や高村光太郎が良く通った温泉です。
湯治宿の方は昔のままの風情を保ち、障子で仕切られた部屋では賑やかな世間話も聞こえてきました。
湯治場の売店も昔のままといった雰囲気で、懐かしくて色々なものを買った記憶があります。
温泉の湯船も3つほどあって、賢治や光太郎も浸かったであろうと思われる古色あふれる湯船と露天風呂がありました。
岩手の人々は世間話が好きなような気がします。
大沢温泉の道順を聞いたとき、何処から来たのかと米の出来具合とか世間話を30分ほどして、道順を教えてくれました。
また、距離感も随分と違うような気もします。
高村光太郎記念館への道程を聞いたとき、「ここの道を行けば、すぐそこですよ」と答えが返ってきました。
すぐそこ、と言われたので1kmくらいかな、と勝手に思って行ったのですが、5km行っても見つからず、10km行っても分からずじまい、結局断念した思い出があります。
「すぐそこ」って、地方によってどれくらいの距離を指すんでしょうか?
この辺りの町では100mくらいだと思うのですが、北海道とかだったら30kmくらい先でもOKなんでしょうか?
アリゾナあたりなら100km先だとか・・・・