ピアノを弾く時、指の全ての関節が、凸形になっていることがまず大事なのは言うまでもないのですが、各指のDIP関節(指先の関節)と各指のMP関節(付け根の関節)のうち、5の指のDIP関節とMP関節は、凹みやすいので、注意が必要です。特に、幼児の場合は、ほぼ100%凹みますが、それは、まだ関節が未発達なためで、悪い癖がついたわけではありませんので、心配はいりません。関節の発達とともに、支える筋肉を“グッパー”や“カスタネット”・“トング”などのグッズを使って、楽しく意識的に鍛えるうち、5の指を支える筋肉が発達してくると、他の指同様にしっかりしてきます。ただし、小学校低学年頃までは、安定しませんので、常に注意が必要です。
手が小さめで、MP関節が凹みやすい手だったお子さんも、“音楽が好き”という気持ちが表われる“美しく良く響く音”で弾けるようになっておられます。