鹿児島市皇徳寺台のピアノ教室 坂井節子ピアノ教室            坂井節子のブログ

ピアノを弾いたり教えたりしている日常の中で感じたことを綴ります。

1の指

2014-10-06 20:15:09 | ピアノレッスン

親指=1の指は、他の指とは違い完全に独立しています。1の指は、1の指だけの特有な複数の筋肉に支えられていて、くるくると回すことさえ出来ます。当然、打鍵ポイントも、他の指とは違い、“爪の角あたり”が、打鍵ポイントとなります。まだ筋肉の未発達な幼児の場合、何も言わずに初めて1の指の打鍵をしてもらうと、100%側面を全部鍵盤に押し付けて打鍵し、手首も一緒に下がります。まむし指にならないように気を付けてあげながら、1の指が、手首あたりから上下左右に動く、つかむ指だということを教え、徐々に、“爪の角あたり”で安定して打鍵できるように導きます。

指の筋肉の発達と共に、ジャンヌ・ブランカール著「初心者のためのピアノテクニックの基本原理」やコルトー著「ピアノメトード」の中から、簡単な1の指を動きやすくするエクササイズを用いて、“1の指は、使わないときは掌の中に入れる。”が、ごく自然になるように導きます。

解ってはいても、スケールを弾く時に、1の指を手首を下げてドスンと打鍵してしまった時には、音にムラが出来てしまうことを指摘し、1の指が掌の中に入った状態で腕や手首の水平移動で弾いていくと、なめらかに弾けることを再度耳で確認してもらい、1の指が潜れる手首の高さに意識を向けてもらいます。

 

 


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