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親指=1の指は、他の指とは違い完全に独立しています。1の指は、1の指だけの特有な複数の筋肉に支えられていて、くるくると回すことさえ出来ます。当然、打鍵ポイントも、他の指とは違い、“爪の角あたり”が、打鍵ポイントとなります。まだ筋肉の未発達な幼児の場合、何も言わずに初めて1の指の打鍵をしてもらうと、100%側面を全部鍵盤に押し付けて打鍵し、手首も一緒に下がります。まむし指にならないように気を付けてあげながら、1の指が、手首あたりから上下左右に動く、つかむ指だということを教え、徐々に、“爪の角あたり”で安定して打鍵できるように導きます。
指の筋肉の発達と共に、ジャンヌ・ブランカール著「初心者のためのピアノテクニックの基本原理」やコルトー著「ピアノメトード」の中から、簡単な1の指を動きやすくするエクササイズを用いて、“1の指は、使わないときは掌の中に入れる。”が、ごく自然になるように導きます。
解ってはいても、スケールを弾く時に、1の指を手首を下げてドスンと打鍵してしまった時には、音にムラが出来てしまうことを指摘し、1の指が掌の中に入った状態で腕や手首の水平移動で弾いていくと、なめらかに弾けることを再度耳で確認してもらい、1の指が潜れる手首の高さに意識を向けてもらいます。