埼玉フェミネット 「買春疑惑」議員の辞職を求める署名実行委員会

埼玉県内のジェンダー・フェミニズムをテーマに、男女共同参画の実践を求めて行動する。

《報道》「買春疑惑」議員に辞職を求めて3年

2007年07月09日 | Weblog
●朝日新聞埼玉版 07月09日
女性が動く・女性が選ぶ<上>
【買春疑惑6議員に辞職求め3年】
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000707090002
 未明までかかって参議院で改正国家公務員法などが採決され、各陣営が一斉に参院選に向け走り出した6月30日。自民の衆院議員中森福代(57)は、立候補予定の古川俊治(44)を招き、さいたま市浦和区で集会を開いた。集まった約560人の支持者のうち、約8割が女性だ。
「小手先の対応ではだめ。日頃から心をこめて接していれば、女性はついてきてくれる」。中森は女性支持者対策に絶対の自信を持つ。
 自民には苦い思いがある。4月の県議選で、「夜遊び疑惑」の現職4人が落選した。中森は「疑惑が事実だとすれば、議員以前に人間としての問題。落選は当然」と突き放した。

   ◆

 03年12月、公費による東南アジア視察旅行中に、自民5人、無所属1人の県議が、タイ・バンコクで買春した疑いがあると、テレビで報道された。
 放送から10日後。さいたま市在住のミニコミ誌編集者、小高真由美(43)、八潮市議の矢沢江美子(60)が中心となり、女性有志約30人による報道の「検証会」を開いた。「驚いた」「許せない」。女性らは「『買春疑惑』県議の辞職を求める署名実行委員会」を結成。辞職を求める署名活動を始めた。

 翌2月の県議会で1万5千人分を超える署名とともに辞職を求める請願を提出したが、自民の反対で否決された。さらに、辞職するどころか、疑惑の県議たちが05、06年とたて続けに議長に就任する。小高は「活動を続けざるを得ない状態だった」。
 駅頭でのビラ配りや署名活動は、今年3月の県議選告示日直前まで続いた。配ったビラは、3年間で約25万枚になった。
 迎えた投開票日。開票が進む午後10時半ごろ、県議選南8区(さいたま市桜区)に立候補していた小高は、開票所となった同区の体育館で、携帯電話のニュースサイトをのぞき込んでいた。「夜遊び疑惑」の県議が続々と落選していく。自身の落選はそっちのけで、興奮しながら支援者と手を取り合った。

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 「正直言って、ものすごく影響があった」
 疑惑を持たれたある元県議が重い口を開いた。
 自身の選挙区で配られたビラを見て驚いた。元のビラにコピーを重ねたらしく、字がにじんでいた。元は両面印刷のはずが、片面だけのものも。疑惑の県議6人の顔写真のうち、自分の写真だけがふちどられ、強調されたのもあった。
 ライバル陣営に利用されることは覚悟していた。政策面では自信があったが、落選――。
 「スキャンダルは、政策の話題よりずっとインパクトが強い。選挙は相手の弱点をつくことがすべてだからしょうがない」

   ◆

 女性有権者の声も厳しい。疑惑県議が落選した、ある選挙区。4年前の県議選で自民候補に投票した50代の主婦は、テレビの報道に驚いた。「私たちの税金で行ってるのに、何てことを」
 今回の県議選では「世代交代を」との思いを込め、別の若手候補に票を投じた。「訴える政策が同じなら、スキャンダルのない候補に入れたい」と主婦は話した。
「辞職を求める会」の運動に、自民県議団内には「反主流派の差し金ではないか」との声も上がった。疑惑の6人のうち5人は主流派だった。「反主流派から援助を受けなければ、資金も人も足りるはずがない」。落選した元県議は疑念を抱く。

 しかし、同会代表の矢沢は「自民県議団に派閥抗争があることも知らなかった」と否定する。「女性だからこそ、『これだけは許せない』と、損得抜きで素直に活動できた。男性から見ると変だと思われるのかも知れないけれど」
 矢沢は今年5月、6人中4人落選の結果を受け、同会の活動休止を発表した。
 参院選埼玉選挙区に立候補を予定する7人のうち3人が女性だ。矢沢は言う。「女性候補を人気集めに使うのは政党の論理。政党がその候補をどう活用するのかを考えて投票したい」(敬称略)

   ◇
 4月の統一地方選から参院選につながる亥年の選挙。選挙をめぐり、選ぶ女性たちと選ばれる側の動きを探った。

1 コメント

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Unknown (南浦和駅の白バス)
2011-02-28 21:46:49
4年経ったらもう忘れている?

今回も買春疑惑埼玉県議がまた出馬する!

何としても当選阻止してください!
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