遠野郷 佐比内しし踊り保存会 オフィシャルブログ

岩手県遠野市上郷町佐比内に伝わる、しし踊り団体です。しし踊りネタは、カテゴリーを絞ってご覧ください。

花読み(投げ草)

2017-12-18 07:05:14 | 佐比内しし踊り
 hideです。
私の、肩書きが変更されました。
広報局長 兼 文化財登録準備室室長に就任いたしました。
これからも、宜しくお願いいたします。

 私共の資金源は、そのほとんどは皆様方からのお花により成り立っております。各商店、個人の方々の善意に支えられております。深く感謝しております。この場をお借りしてお礼申し上げます。

 お花をいただいたお礼に、当保存会では「花読み」を行い「花誉め」を踊ります。各神社などの例大祭、個人宅に呼ばれて行った際などに行います。運が良ければ見ることができます。他の団体では、「投げ草」と言う踊りを踊っているところもあります。当保存会では、お返しのしるしとして名入りタオルを配っております。


世話役が、「花読みの口上」を

ししと刀掛けが「花誉め」の踊りを

 「花読み」の体系は、世話役が1番前にでて立ち、その後ろにしし1匹と刀かけが、腰をおろして待つ、その後ろに太夫が腰を下ろし、その他のメンバーは周りを取り巻き腰を下ろします。 
「花読み」の口上
東西、東西(とざい、とうざい)
甚だ(はなはだ)、不便実(ふべんじつ)なる口上をもちまして只今(ただいま)いただきましたる、御花(みはな)のご披露申し上げ、たてまつります。
一つ金は、〇〇円なり、一つ金は、〇〇円なり
(〇〇円は、もらった金額の10倍を言います)
(すべていただいた物を、10倍でお礼を言います。中には、お酒とか、お肉などいろいろもらいます)
右は、「何の△△さま」より、右は、「何の」△△さまより
(「一つ金は、~△△さまより」を繰り返し、いただいた方をすべて読みます。)
我々、佐比内しし踊り保存会に、ご祝儀とあって下しおかれ、ありがたく大慶(たいけい)至極(しごく)の段、まずは踊って御礼口上さよー!

この口上が終わり、太夫が腰を下ろしたまま、太鼓をたたき始め、ししが、お花の入った封筒を束に持ち、お礼の「花誉め」を刀かけと一緒に踊ります。

「花誉め」の唄
① この投げ草をいかなる人はながたらや、投げたる人のご寿命長く
② 早瀬川のなる瀬の中のかもめ石、袖を汚さず、とれや中立
③ 御かんたまわる長木倉に余りて、庭に積み込む

私共は、お花をいただいた方がの、ご寿命が長くなること、商売繫盛、無病息災、家内安全、家内健康、交通安全などを胸に「花読み」並びに「花誉め」を行っております。

遠野まつりに参加する際は、ししのカナガラの新調、お返しタオルの購入、総勢50名くらいの二日間の飲食等、踊ってくれている子供たちへの謝礼等など経費がかかるため、二日間遠野の各商店をくまなく朝早くから夜遅くまで回り(当保存会では「かどかけ」と言います)お花のご協力をいただいております。

当保存会会員は、普段の買い物を遠野の商店街で行うようにしております。

これからもご協力よろしくお願いいたします。