命を運ぶ。

尼崎電車事故で亡くなられた
全ての方のご冥福をお祈りいたします。
また、重軽傷を負われた方々の
一日も早いご回復を重ねてお祈りいたします。


オーバーラン　虚偽報告

昨日起きた尼崎の電車事故。
運転士の申し入れで車掌がオーバーランの距離を、
短く報告していたという記事が出ていて驚いた。
報道でも８ｍと言われていたけれど、実際は４０ｍ。
事実を包み隠し、自分のミスを少なく見積もるなんて最低だと思う。

恐らく、運転士の方もあの車体の状態では、
生死が分からない状態であるとは思いますが、
成人して社会に出た大人が、自分のミスを偽るなんて
社会人として、情けない行為だと思います。
電車に限らず、飛行機やバス、タクシーなど、
人を乗せて走る仕事に従事している人は、
自分の背中に連なったいくつもの命を、
あまりに軽視していらっしゃるんではないでしょうか。

日本の鉄道は時間がとても過密で、そして遅れない。
遅れを取り戻す為に焦る気持ちも分かりますが、
それ以上に、一度無くしたら、二度と取り戻せない命を、
背中にいくつも背負っているという事を、
もっともっと危機感を持って認識すべきです。

今回の事故で、人の命を預かる仕事に従事している人は、
姿勢を正した事と思いますが、
起きた事故を見て、姿勢を正しているようでは遅いと思います。
人が扱うものに、絶対なんてあり得ません。
失敗があって当然だと思うくらいの気持ちで常に業務に携わるべきです。
そこまで重い気持ちで取り組めないのなら、
その業界から去って、もっと気楽な仕事に転職して頂きたい。

この事故を風化させる事無く、
各業界に常に生き続けるよう、
関係各所にはしっかりとした対応をしてほしいものです。