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「アンコール!!」

テレンス・スタンプとヴァネッサ・レッドグレイブ。

この名優二人の、代表作になるのではないか。

テレンス・スタンプといえば、
シウの“心の”映画、「プリシラ」で三輪明宏みたいなドラッグクイーンを演じていたのが印象に残ってる。
プリシラでのテレンスは本当に美しいと思えるような俳優だった。
今作ではまさに頑固ジジイそのもの。
今作は洋画だけど、
日本人も本当に共感が持てるんじゃないだろうか。

「結婚て何がいいの?」
そんなことを聞かれると、
具体的に何がいいのかなと考えてしまったりするけど
この映画にはその答えの一つがあると思う。

長年連れ添った夫婦。
アーサーとマリオン。
アーサーは昔堅気の生真面目さで、
マリオンや息子を不器用ながら守って生きてきたと思う。
夫として父として、しっかり“義務”をはたしてきたはず。
でも、あまりにも不器用すぎて、
その深い愛情を息子に伝えられてなかった。
アーサーはマリオンを守っている一方、
マリオンに守られていたのだ。
そんなアーサーがマリオンという外界とのパイプを失ってしまう。
砕かれた心を抱え、アーサーは生まれて初めてマリオン抜きに人々と対峙することに。

優しい心、許す心、
生きていくのに一番大切なものはそんな心なのだと、しみじみ感じる。

マリオンの友人たちにアーサーが失礼なことをし、
それをマリオンが怒ってアーサーが謝罪するまで口をきかないシーン。
話さなくてもマリオンの気持ちはアーサーに伝わっていて
そしてアーサーがどんな風に折れていくか、マリオンにはわかっている、
そんな様子が面白かった。

音楽って素晴らしい。
心情を、何より語る力があることに
あらためて感動してしまう。
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