『ヒア アフター』

辛いことが沢山描かれた映画なのに
こんなにも後味が爽やかなのはすばらしい。

ハッピーエンドには、
作られたわざとらしさは無く、
誰もが納得の、自然なエンディング。

エンドクレジットに流れる曲も良く
さすがクリント・イーストウッド。
心地良い余韻に浸れる
１００点満点の仕上がり。

“縁起が悪い”と誰もがタブー視する「死」。
死は誰もが避けられないというのに
無視して生きようとする。
自分だけは死と無関係に生きたいと思うけど
そうはいかないんだ。
そんな事に気づいてしまった人々の物語。

生きる事を持てあまし、悩む３人。

でも彼らが悩むのは死にたいからではなく
生きたいから。
自分が生きている意味を探す旅。
それは答えなんて絶対に出ない旅になってしまうよね。

このシーンがすごく良かった。




運命の人は一度会っただけで感じる。
そんな夢みたいなことが
たしかに現実に起きるのかもしれないと
納得させてしまうシーンだった。

双子の「君は僕で、僕は君」
そんな台詞も良かった。
あれはジョージの創作だったのだろう。

３人の物語が並行して展開し
そして３人が見事に出会い、
お互いの人生に決定的な影響を与える。
そんな偶然があるから、人生はすばらしい。

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