★we were on a break★

水曜どうでしょう 「迷走中」…最大の見所はエンディング?

サラ・パレツキー 『ウィンディ・ストリート』 原題FIRE SALE 

2008-11-16 13:59:02 | 読書
架空の人物の中でシウが最も尊敬する女性、
V.I.ウォーショースキー。

シカゴの探偵、
元弁護士のヴィクトリア・イフィゲネイア・ウォーショースキーだ。

彼女の危険を顧みない活躍には
本当に、これ以上に無いくらい、勇気付けられてしまうシウ。
同じように語られる、
検死官ケイ・スカーペッタや
元警官の探偵、キンジー・ミルホーンも大好きなんだけど
スカーペッタシリーズが迷走しちゃったり
キンジー・シリーズがストップしちゃったりしている中、
やっぱり確実に先へ進む力を見せ付けているV.Iは素晴らしい!

今回のヴィクが喝を入れる“巨悪”は
アメリカ有数のスーパーマーケットチェーン、
“バイ・スマート”のオーナーファミリー、バイセン家。

ヴィクにとって思い出したくない故郷“サウスシカゴ”に
不本意ながら連れ戻されるヴィクが
いつものごとく、望まないのに巻き込まれてしまう大犯罪。

貧しい生まれのヴィクは
バスケットボールの奨学金で大学に進んだっていう過去があるから
同じような境遇の子どもたちのために
母校バーサ・パーマー校で臨時のバスケ・コーチをする仕事を引き受けてしまう。
(恩師であり、同校のコーチである、
 メアリ・アンが癌になってしまったため。)

最初は嫌々やっているヴィクなんだけど
新しいコーチを見つけて任務を渡したいが為に
地元の出世頭、バイセン一家に、バスケチームへの寄付をお願いに行く。
そこで例によって、権力者のムカつく態度にキレたヴィクが
そこに“何か”を嗅ぎつけて・・・・という展開。

サマータイムブルースでデビューした当時
ヴィクは32歳。
まだまだ若さにまかせて体力もありあまっていた。
でも最近のヴィクは40もいくつか過ぎ、
「ベッドに入れる歓び・・」とか
「少し休んでからにしたい・・・」とか、
順調に(?)年を取っている感じ。
でもそこもまた良いんだよね。
それでも、悲鳴を上げる体にムチ打って・・っていうことになっちゃうし。

向うもの全てにケンカを売って生きているヴィクだし
虐げられている人々を見ると我慢できなくて
ついつい助ける為に貧乏クジを引いてしまう。
自分の行動に自信がもてずに落ち込んだり、
折角帰ってきた恋人モレルが
“同僚”のイギリス女マーシナを連れてきたことで焼きもち妬いたり、
すごく人間らしい所が魅力。

今回も殺されかけ、満身創痍。
でも元カレ、コンラッドとも友人に戻ったりと
ラストはやはりいつものごとく。

「ダーリン、無作法なことをいうつもりはないけどさ、
シベリアン・タイガーが居間に入ってきたって、
きみほどには目立たないよ。」 by モレル 
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