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水曜どうでしょう 「迷走中」…最大の見所はエンディング?

「砂漠でサーモンフィッシング」

2013-03-03 10:40:07 | 映画
「アイランド」のとき、
スカジョに、「ユアン・マクレガーとキスしなきゃいけないのが、何よりつらかった。」
と言われてしまったユアン・マクレガー。

なんだかいつもややゲイっぽい役が多い気がするし
どうもかっこいいなんて思えない俳優さんだった。

でもこのユアンは素敵。
ちょっとオタクっぽくて、
夢を追いかける“中年の危機”男。
母性本能をくすぐられるわ。

エミリー・ブラントは大好きな女優さん。
彼女の“男っぽさ”がいいよね。
絶対にさっぱりした人柄じゃないかと思う。

主演の2人も良いのだけど
今作で特筆すべきは
大富豪シャイフ・ムハンマド役のアムール・ワケドという俳優さん。
そんなにいろいろな仕事はしていないようなんだけど
今作ではものすごい存在感だった。
本当に偉大なる“王様”のようだったよ。

できればもう少しサーモン計画について描いてほしかった気もするけど
恋愛映画としてとても上等な作品になっていた。

ネタバレしちゃうけど

結局は二人とも彼や妻の元に帰る、という設定が普通なのだと思うけど、
これはスキっと両方振ってくれちゃう。
そのあたりが見る側も不完全燃焼にならず、気持ち良いところ。
世界中の人がこれをやっては困るかもしれないけどね。

でも、新しい自分には、いつでもなれるんだ。
っていう元気ももらえる。

ところで
イエメンに川を流し、緑をもたらす計画は
シャイフが欧米に洗脳されている・・・と地元民が反対する。
シャイフは人々にとってどれだけ豊かさを運ぶことかわかっていないと、
反対派を“愚か者たち!”と思うのだけど
一方、
そういう土地柄、彼らの思いは無理が無いものとも思う。
いくら“良いこと”でも、それを押し付けるのはいけないことだと自覚しているのだ。

だから暗殺未遂にあったり、
せっかくの計画を壊されても
彼は罰しない。

木を見ず、森を見ているのだ。

世界が抱える負の連鎖を断ち切るのは
この考え方なのだと、シャイフのセリフの一つ一つが心にしみる。

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