





*二百度手摺
*1枚約28×40cm
*藤川象斎・彫 禰宜田萬年ほか摺
*西宮書院刊 昭和12年~
*状態の詳細はそれぞれ「日本の古本屋」
サイトに載せています
*価格「フナ」45000円、「金魚」40000円
「マハゼ」40000円、「イセエビ」45000円
「ベラ」40000円、「シマイサギ」20000円
☆戦前に、その名のとおり兵庫県西宮市に
あった古書店、西宮書院が版元の木版画
です。
販売当時は「本邦初の魚類生態画」
「原色木版二百度摺」という謳い文句に
より注目を集め、革新的な木版画であった
ようです。
たしかに、細部まで極めて入念に摺られて
おり、鱗の一枚一枚までもが鮮明です。
(鱗の部分にはいわゆる雲母<きら>摺り
も併用されている作品もあります)
江戸時代から明治・大正まで魚の版画は
かなりの種類が出されてはいますが、私が
見てきた限りでは、一番写実的でまた技術的
にもトップクラスの魚類木版画です。
魚博士の「さかなクン」に一度見てもらっ
たらおそらく「ぎょ!ぎょ!」と驚くと思い
ます。