◎本好きと古書好きとは違う
「本好きですか?」と聞いて「はい」と言ってくれたからと言って、古書店に興味を示してくれるとは限りません。そしてその逆もしかり。
今となっては当然の事と思えますが、手伝いはじめた当初はこの事実に大変戸惑いました。
一般的に言われる「本好き」とはだいたい活字が好きであることをさすようです。ですので新刊本を扱っている「本屋」さんがお好きなようです。そんな方に「古書店をしてるんです」といくら説明しても、読みおわった本を売ってる一種のリサイクルショップ、としか認識してもらえず、書苑よしむらの「美術古書籍」という冠を説明するのがとっても難しいのです。
一方、「古書好き」というのは活字よりも物質としての「本」が重要なよう。読む事より所有する事に重きをおかれているようです。
もちろん資料として、昔の本をお探しのかたもおられますが、こちらはインターネットや資料の電子化などにより、減少傾向にあるように思います。
では、私はどうであったかと言いますと、本好きというよりは「物語好き」であったようです。今は絶版となった本を読んでみたい一心で探しつつ、物質としての本よりも、その本が持っている「過去」の中にロマンティックを求めていたようです。そのため、読み終わるとすぐに手放してしまっても、ちっとも平気なのでした。まあ、古書として価値のあるような本は、ほとんど持ってませんでしたが。
「本好きですか?」と聞いて「はい」と言ってくれたからと言って、古書店に興味を示してくれるとは限りません。そしてその逆もしかり。
今となっては当然の事と思えますが、手伝いはじめた当初はこの事実に大変戸惑いました。
一般的に言われる「本好き」とはだいたい活字が好きであることをさすようです。ですので新刊本を扱っている「本屋」さんがお好きなようです。そんな方に「古書店をしてるんです」といくら説明しても、読みおわった本を売ってる一種のリサイクルショップ、としか認識してもらえず、書苑よしむらの「美術古書籍」という冠を説明するのがとっても難しいのです。
一方、「古書好き」というのは活字よりも物質としての「本」が重要なよう。読む事より所有する事に重きをおかれているようです。
もちろん資料として、昔の本をお探しのかたもおられますが、こちらはインターネットや資料の電子化などにより、減少傾向にあるように思います。
では、私はどうであったかと言いますと、本好きというよりは「物語好き」であったようです。今は絶版となった本を読んでみたい一心で探しつつ、物質としての本よりも、その本が持っている「過去」の中にロマンティックを求めていたようです。そのため、読み終わるとすぐに手放してしまっても、ちっとも平気なのでした。まあ、古書として価値のあるような本は、ほとんど持ってませんでしたが。