湘南ゆるガシ日和 ・・・急がず、休まず

湘南でゆるゆら暮らしココロ赴く先へガシガシ出かけるライター山秋真が更新。updated by Shin Yamaaki

海わたる:祝島から田ノ浦へ/29年目の上関原発予定地

2010-10-13 23:59:59 | 祝島沖・上関原発計画

祝島2日目の午後。
田ノ浦へいこうと、漁船にのりこんだ。

祝島の港からも、防波堤ごしに、目的地のある対岸がみえる。



港をでたあたりからは、こんなふうにみえた。



船の前方にすわり、海風を感じつつまわりの風景を眺める。
あちこちに浮かぶ、岩山の島。



下の写真にうつる陸地部分の中央が、田ノ浦だ。



近づいてみる。









漁船から手づくりの筏(いかだ)にうつり、筏で岸へ到着。



田ノ浦では
山が切りひらかれ、工事現場の呈となりつつあるけれど、
まわりを見まわすと実に風光明美な世界がひろがっていた。



その世界を切り裂くように
「立ちいり禁止」といいたげなロープが張られている。



そこからみても、祝島は目と鼻の先。



ということは、
ここ田ノ浦に上関原発ができたなら、
島の人たちは日々、
原発をみながら暮らさなければならなくなるということだろう。

祝島では、原発予定地であるここ田ノ浦から朝日が昇る。
「日の出のときには太陽をおがむでしょう?
原発ができたら、
太陽をおがみながら原発をおがまなきゃならないんですよ。
原発を、おがめますか?」
昨夜の夕ご飯の席できいた、漁師のNさんの言葉を思いだした。

埋めたて工事の様子をみる。









フェンスにそって
けっこうな山道をかなりあるいて工事区域を一周し、







浜へもどった。



田ノ浦と祝島のあいだの海に浮かぶ、ブイが目にはいる。
去年の秋、夜間にひっそり設置されたという、
埋めたて海域をしめすブイだろうか。



ブイの向こうにみえる祝島から
毎日だれかがこの田ノ浦へきていると聞く。
この日も、青いシートを屋根がわりにしたテントに
4‐5人のおばちゃんたちが座っていた。



雨の日も、風の日も、日照りの日も
この浜で、海と空と祝島をながめつつ、
原発をたてようとする中国電力のうごきを見張っている。



もう1年以上ものあいだ。

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