フィンランドといえば、やはりサウナ。
ここラップランドの友だちの家では
数年前に庭の片隅にサウナ小屋をつくっていた。
家のなかにあるサウナより広いうえ、目のまえは海と好立地。
ただし水は、家の水道からバケツに汲んで
徒歩数分の距離にあるサウナ小屋までリヤカーで運ぶ。
小屋の扉まえに置かれた青色バケツがその水入りバケツ。
海辺のサウナ小屋にはあえて水道をひきたくないらしい。
そばには、家から運んだ薪も、このとおり置いてある。
扉をあけると、中はこんな様子だ。
サウナストーブに薪をくべて火をつける。
うまく燃えはじめたら火元のフタを閉め、ひとまず家へもどる。
45分~1時間ほど待てば、サウナの準備完了。
このサウナストーブは、上部から側面部分に水をいれ、
サウナを温めつつお湯も沸かすことができる。
上の写真の赤いレバーをまわすと、沸いたお湯が出てくる。
それをバケツにとってタライにいれ、水でうすめて適温にして、
身体や髪を洗うためにつかうのだ。
排水溝はもちろん整備ずみ、排水を海に流すことはないという。
下の写真は白樺の若枝を束にしたもの。
水をいれたタライにこれをいれておく。
サウナストーブのうえの石に水をかけるとき
柄杓(ひしゃく)で水を投げかけてもいいし、
これをストーブの方へ振って水を投げつければ
樹の香りがただよって心地よい。
この白樺の若枝の束をつかって身体もたたく。
これで血行がよくなるとも言われるらしい。
ピシャリと音をさせながら腕や肩、背中を叩くのは
思いのほか力が要った。
身体が十分に温まったら目のまえの海へ。
360度ひろがる空の下、誰もいない海で裸でおよいでクールダウン。
そしてまたサウナへもどる。
これを2-3度くりかえせば、身体は芯から温まってほどけていく。
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