湘南ゆるガシ日和 ・・・急がず、休まず

湘南でゆるゆら暮らしココロ赴く先へガシガシ出かけるライター山秋真が更新。updated by Shin Yamaaki

美鈴の9月の菓子/緊迫・上関

2009-09-16 16:30:05 | 湘南:美鈴(鎌倉)

このところ忙しかったので、
今日はすこしペースをおとして資料整理をすることに。
こんなときのお茶にピッタリの、嬉しい到来品もある。



鎌倉の宝戒寺の近くにある「美鈴」のお菓子。
近所にすむ凛々しい「おひとりさま」が
ここのお菓子を毎月とりよせていて、
ありがたいことに、お裾分けしてくださる。

9月のお菓子は「流鏑馬(やぶさめ)」。





お菓子そのものもおいしいのだけれど、
お菓子・箱や包み・添える和歌など全体で
季節をどう表現するか、菓子職人の心意気も感じて楽しい。



ところで、上関原発の予定地(山口県)が、目下、
大変なことになっている。
上関原発 最新情報」http://new-k.livedoor.biz/
から、事実経緯をおってみた。

2009.9.10 pm19:09
「クレーン台船接岸を祝島の漁船が阻止 埋立工事着手できず」

中国電力は上関原発予定地のうち14万平方mを埋めたてる計画。
まずは工事区域をしめすブイ(浮標)9基を
海上沖約300mの現場に数日かけて置く予定とされる。

そこで9月10日午前7時ごろ、中国電力は
クレーン台船を田名(たな)埠頭につけようとした。

ところが祝島の漁業者らは、埠頭の手前に
約30隻の漁船をならべてロープでつなぎ、
接岸できない状況をつくったようだ。

…ここで、祝島の漁業者って、どんな人たち?
という方のため、映画『祝の島』のチラシからご紹介(部分)。



陸上で座りこんでいた祝島の住民らも
街宣車のマイクをつかって抗議をした様子。曰く、
「祝島は海を売ってない」
「原発建てたいなら自分の庭にたてろ」
「祝島にちゃんと説明しにきたこともないのに偉そうなこと言うな」

…陸で生きる祝島の人たちも、一部ご紹介
(映画『祝の島』チラシから。以降の写真も同様)。



27年ものあいだ原発に反対してきた祝島には、
中国電力は上陸さえさせてもらえず、
まともな話しあいに至っては、もちろん、できていないという。

なのになぜ、中国電力は着工を急ぐのか?
昨年10月22日に山口県がだした公有水面の埋立許可で、
1年以内に埋め立て工事に着手することが条件とされたからだ。

その県がいま、どうしているか?

現地へ職員の派遣もしていない
(中国電力と反対派のにらみ合いが始まった10日時点)。
県港湾課の担当者はといえば、
「『反対をしている人たちがいて工事が始まりそうにない』
ということは伝え聞いているが、特に感想はない」とか
(10日午前の発言)。
(2009.9.11 asahi.com マイタウン山口より)
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000000909110003

では、地元自治体である上関町はどうしているのか?

「中国電力は状況を見極めて誠意ある対応をしてほしい」
柏原重海・町長はそういうのみ。
調整や仲介に乗りだす考えは、今のところ「ない」という。
(2009.9.15 asahi.com マイタウン山口より)
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000000909150004

住民にもっと近いはずの町議会では、
9月14日、この問題がとりあげられた模様。

「中電は『第1次産業ではやっていけない』などと
島民の心の火に油を注いでいる。
中電のいう『共存共栄』は、協力する者にはすり寄り、
支障になる者には背をむける姿勢だ」
(山戸貞夫・町議=「上関原発を建てさせない祝島島民の会」代表)

「『国の天然記念物のカンムリウミスズメ
予定地では営巣しておらず、
原発建設が繁殖に影響する可能性は低い』
と、中電はいうが、もっと調査すべきではないか」
(清水敏保・町議)
(2009.9.15 asahi.com マイタウン山口より)
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000000909150004

15日も、中国電力と反対派の海上でのにらみ合いはつづき、
やはり作業は中止となったと報じられる。
日曜日をはさみ5日連続の作業中止という異常事態に、同社は
16日の作業も中止して今後のすすめ方を検討する予定とか。
(2009.9.16 asahi.com マイタウン山口より)
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000000909160006



祝島の人びとが、暑い日差しのもとでも、冷たい雨のなかでも、
高齢の身体をはこんで抗議にでむき、守ろうとしているもの。
それは、何なのか?

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