ドタ約束でガンボ

なんでこんなに忙しいんだろう。
はたして仕事が増えたのか、はたまた遅くなったのか。

こういうとき、以前のわたしだったら
「ドタキャンすることになったら申し訳ないから」
と、人と会う約束は控えた。

そうやってると本当に誰にも会えなくて、
文字どうり家にこもって仕事をする日々が
１週間どころか２週間でも３週間でもつづいてしまった。
うろ覚えだけど、最長記録はたしか１か月。

しかもその間、
「人と会わずに自然と対話」ならまだしもパソコンと対面しつづけ、
連絡もほぼメールだったから声を発することさえほとんどない。

これでは、仕事は順調かもしれないけど
人生が順調とはとても思えない。

いざとなったらドタキャンしなきゃいけないとしても、
それでも約束しないと、人にはまるで会えなくなってしまうと気づき、
思いきって約束をするようになってようやく人との交流が回復した。

もっとも、今もドタキャンは好きじゃないから
ドタキャンならぬドタ約束が多い。
いちばん好きなのは、前夜とか当日の約束。

つい先日もまさにそのケース。
忙中閑ありと、親しい友人宅で夕食によばれた。

その日のメニューは、なんとガンボ！
しかも、前夜つくって一晩ねかせた、食べごろの。



ガンボは、アメリカの南部料理。
ルイジアナ州を起源とするらしい。
使う食材によっていくつか種類があるみたいだけれど、
この日はオクラがたっぷり入ったエビのガンボ。

ガンボはとても濃いスープをとって作ると聞く。
そのとおり、しっかり味わいのあるスープだった。
かといってドシリと胃に重いわけではない。
滋味にあふれ、コクもある、スープというかシチューというか。
それをご飯にかけて食す。

この日はハーブやサーモンもたっぷりのサラダまであり、



嗚呼しあわせ。

しかも、テーブルには薔薇まで添えられて。



なにより、友と会うことが一番のご馳走だった。
おかげで元気もやる気も勇気も回復。いつもありがとう。