胃の奥底が重い。
熱く熔解した鉛をのみこんでしまったような気分。
実際、わたしの現実はあっちもこっちも問題ばかりで
ココロが軽くなる要素なんてそうそうないんだけれど
(だからこそ日々ささやかな喜びをさがしている)、
今回のこの胃の重さは、きっとこのニュースが原因。
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珠洲市長選一騎打ち (2010年5月17日 読売新聞)
珠洲市長選は16日、告示され、新人で前市議の落合誓子氏(63)、
現職の泉谷満寿裕氏(46)の2人が立候補を届け出、一騎打ちの選挙戦となった。
過疎化が進む地域の活性化策などを争点に、1週間の舌戦が繰り広げられる。(後略)
(つづきは以下のURLからどうぞ:
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20100517-OYT8T00082.htm )
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現新の一騎打ちか 珠洲市長選16日告示
(2010年05月15日朝日新聞)
珠洲市長選は16日、告示される。今のところ、
再選をめざす現職の泉谷満寿裕氏(46)と、
新顔の市議落合誓子氏(63)の一騎打ちとなる公算が大きくなっている。
泉谷氏は昨年12月の定例市議会で「市の未来を切り開くために、
やるべきことがたくさんある」と再選への意欲を表明。
自民市議らの支援を受け、「『食』を生かして交流人口の拡大や
一次産業の振興を図る」と訴えている。
反原発運動の中心メンバーだった落合氏は
「一つの地域振興策(原発立地)をつぶした一人として責任がある」
と立候補を表明。市議定数の5人削減や町内会への助成金新設など
独自の施策を掲げ、市政の刷新を訴えている。(後略)
(つづきは以下のURLからどうぞ:
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001005150001 )
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28年ものあいだ珠洲(すず)の重い足かせでありつづけ、
2003年12月に凍結された珠洲原発立地問題の経緯を
詳しくしらないと、たぶんこのニュースの意味は殆ど理解できないだろう。
だからといってわたしもまだ言葉をつくせる状況にない。
もとよりわたし自身、この事実をどう理解したらいいか頭をかかえてしまう。
胸のうちでこだまするのは「なんだったんだ」という思い。
…手ごわすぎる。
3月末にも、映画『祝の島』の座談会で、祝島にかよった監督の纐纈あやさんと
新潟県巻町にかよった社会学者の中澤秀雄さんとともに
「原発が地域にもたらすもの」について考えたところだったけれど、
……まだまだ。
あらためて問う。現代日本における原発立地問題って、何なんだ?
それにつらなる問題がたくさんあるなかで、
いったい何がその根源なのか?
その解について、わたしなりに予感はある、
だけどまだ言語化できない。
いつかきっと、この選挙の意味もふくめて言語化して
時空をこえ多くの人と共有していきたい。
まだ見たこともない世界に出会うために。
がんばれ、わたしの(弱い)ココロと(かぼそい)アタマ…。
(関西電力の原発予定地だった能登半島・珠洲市高屋海岸をのぞむ)
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