
『ミスターGO!』
(2013・韓国・2h13)
監督・脚本 : キム・ヨンファ
出演 : シュー・チャオ、ソン・ドンイル、キム・ガンウ、オダギリジョー
韓国プロ野球界はローランドゴリラの打撃技術を認めプロ野球選手としての登録を認めた。
ネタバレ有。
『少林サッカー』的な有り得ない事を力技で有り得させてしまうスポーツコメディを期待していたけど、そこは韓国映画ならではで感動狙いの人情ドラマが幅を利かせる。
実の所ゴリラの保護者である少女とゴリラの間では少女にはゴリラの意思などは通じていなかったのだ。という驚きの事実が隠されていたけど、だから何?という感じではあった。
第二のプロ野球ゴリラ選手の凶暴なマウンテンゴリラとそのゴリラで一獲千金を狙うやくざ者との間にはお互いに社会のはみ出し者という共通意識からごくごく自然に意思が通じ合っていて。
その一匹と一人が影響を与えたのかどうかは分からないが少女がゴリラに対して本当に心を開いて意思が通じ合う。みたいな事で感動させようとしていたみたいだけど正直なところ感動はしなかった。
気付くのが遅過ぎかもしれないがこの映画は野球版の『キング・コング』を目指していたのかも。と、ふと気付いた。それならば人間とゴリラの心の交流を描く物語は全く持って正しいと言える。
『少林サッカー』を期待した事が間違いだったのかもしれない。
ローランドゴリラは守備の方はからっきしの様なので代打専門の出場。初期のあぶさんみたいな感じ。

もし全試合に出場したとして1試合につき1打席限定とは言ってもほぼ10割ホームランの様なので韓国プロ野球が1シーズンで全何試合あるのかは分からないけど100試合だとしてホームランは100本近く打ち、ほぼ10割ホームランなら当然走者を置いた場面での起用となるので200打点以上400打点近い。しかし代打専門では規定打席に達しないので10割近い打率でも首位打者にはなれず。
そんな実際には有り得ない事を考えるとやっぱり『少林サッカー』を目指した方が良かったんじゃないかなあと思う。
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