1日講習・全国出張!職長教育・安全衛生責任者教育ブログ

全国を渡り歩き、職長教育・安全衛生責任者教育を1日講習で行う愛知のRSTトレーナー。

第1章 OSHMSとは何か その7

2018-03-13 13:04:25 | 日記
第1章 OSHMSとは何か

3. OSHMSの基本的な考え方
(2)OSHMSとゼロ災運動の一体的な運用

OSHMSは自主的な安全衛生の「管理の仕組み」であるのに対し、
ゼロ災全員参加運動(ゼロ災運動)は「一人ひとりカケガエノナイひと」という人間尊重の基本理念に基づいており、
ゼロ災害・ゼロ疾病を究極の目標に職場の危険や問題点を全員参加で解決をしていき、安全と健康を先取りすることにより、
明るく生き生きとした職場風土づくりを目指す運動である。

このようにOHSMSとゼロ災運動には、それぞれの特徴かあり、この両者が一体的に運用されることが望ましいと言える。

つまりOSHMSという「管理の仕組み」が適切かつ有効に機能をさせるには、
ゼロ災運動の精神である「人間尊重の基本理念に基づく職場風土づくり」が重要である。
また、ゼロ災運動を実施している事業場がOSHMSを導入したならば、ゼロ災運動の推進に管理の仕組みが確立して、継続的かつ安定的な
ゼロ災運動の展開が期待できる。

このように、事業場、職場でOSHMSとゼロ災運動の両者が一体的に運用できたなら、
両者の長所が生きて安全衛生水準の一層の向上につながっていく。
職長は、現場の安全衛生自主活動を動かす立場にあることから、
現場でのOSHMSの運用とゼロ災運動における職場の自主活動の適切な推進が望まれる。

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第1章 OSHMSとは何か その6

2018-03-13 10:03:48 | 日記
第1章 OSHMSとは何か

3. OSHMSの基本的な考え方
(2)従来からの安全衛生管理とOSHMS

OSHMSと従来の安全衛生管理との関係(下の表)は、次の3点に要約ができる。

① 労働安全衛生法の自主的活動の促進に位置づけられるものであり、
  法の枠組みの中にあること。
② 事業者をトップとする法に基づく安全衛生管理体制を基盤として、
  労使一体の全社的取組みを定めているものであること。
③ 従来からの安全衛生管理や活動の延長線上にあること。
  また、従来の安全衛生管理と異なることは、新たに
  リスクアセスメントの実施によるリスク低減に重点を置いたことと、
  システム監査というこれまでにないチェック機能を働かせることによって、
  安全衛生水準の向上を確かなものとしたことである。


従来からの安全衛生管理とOSHMSの関係
① OSHMSの導入の目的は、安全衛生水準の向上による労働災害防止であること。
② 現行の労働安全衛生法に基づき指針が公表されており、これまでの労働安全衛生法を
  中心とした体系および内容を変更しないものであること。
③ 事業者が安全衛生対策を自主的に行うための指針であること。
④ 危険予知活動、ヒヤリ・ハット活動等従来からの現場の安全衛生活動の
  積み重ねを尊重していること(安全衛生計画の中に、危険予知活動、ヒヤリ・ハット、
  健康づくり活動等従来から実施されている安全衛生活動を加味して
  作成することとしている)。
⑤ 労使の協議と協力による全員参加を基本理念とし、OSHMSの導入に当たっては、
  労働者の代表の意見を聞くこと。
⑥ 国際的なOSHMSに対応し、また、わが国の既存の基準にも配慮したものであること。
⑦ 労働災害防止にとどまらず、健康の保持増進および快適職場の形成促進も
  実施事項の対象になること。
⑧ OSHMSとゼロ災運動のそれぞれの特徴を生かして、両者を一体的に運用すること。
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