第１段階:リスクアセスメント（職場の問題点の把握）について

現場の実行計画の作成の第一歩は、職場の問題点の把握にあります。

職場の問題は１つだけではありません。数多くの潜在的に存在する問題点を
掘り起こし、一つひとつの問題点について、リスクアセスメントを実施する
とともに、下に示す項目を考慮し、その対策を明確にし、改善すべき
対象の特定を行います。

第１段階で考慮すべき４つの項目

次の４項目より、問題点の把握ならびにその対策について考えることが
必要である。
①　過去の分析
→安全成績、災害分析、安全衛生活動等がある。
②　職場環境をめぐる周辺状況の変化
→今日の経済社会の環境は極めて流動的であり、変化も激しい。このような、
周辺状況の変化が、職場の安全衛生の確保にどのような問題点を生み出すか
考えることも欠かすことができない。
③　職場の「あるべき姿」
→現場の実行計画の作成に当たり、トップの方針、部の方針、課の方針を
ふまえて、自分の職場に「要求される姿」、「正常な状態や姿」である。
④　職場特有の問題点
→機械設備、作業環境、作業自体、作業者と管理監督者
それぞれの役割などの問題

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職場の安全衛生実行計画について

　こんにちは～、今日は台風19号が大東島や奄美、種子島屋久島に接近します。
荒天ピーク時の外出は控えてください。九州から関東は日本海側ほど強烈な
日差しと真夏の暑さになりますので、熱中症にご注意ください～。

それでは、職場の安全衛生実行計画について書きます。

　ＯＳＨＭＳにおける事業場全体の安全衛生計画を遂行するには、各現場で
安全衛生実行計画（現場の実行計画）を作成しこれを確実に実施することが
必要となります。また、職長単位で実施される安全衛生活動の集積結果が、
事業場全体の安全衛生レベルを決めるだけに、今後、職長は確実に現場の
計画を実行することが必要であり、また、システム監査によりその実施状況や
目標達成状況がチェックされることとなります。そのため、職長は、部下に
対し十分な説明と指導は欠かすことができません。このことから、職長は
その実行計画の作成および実施に当たり、「どのような点」を考慮すべきか
考えなければなりません。ここでは実行計画の作成時に考慮すべき点について
述べます。

　現場の実行計画の作成・推進は、危険性又は有害性等の調査→重点実施事項の
決定→実行計画の作成・実施→評価・改善の４段階のステップを踏んで
進められます。表３－１に考慮すべき事項を示しました。



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