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元高校教師のブログ[since2007/06/27]

地元仲間とのウォーキング、ハイキング、サイクリング、旅行の写真入報告。エッセイや意見も。

「水戸黄門漫遊記」

2007-09-05 15:11:01 | 異端日本史・民俗学
 水戸の西山荘を訪れたことがある。黄門様は一般には隠居ということになっているが、どうも軟禁・幽閉と言ったほうが正しいようだ。時の将軍に意見を述べたのがきっかけの様だ。表門と裏門が隣接してあり、背後には見張り小屋がある。幕府の役人が出入りの人間をチェックしていたと見るべきである。付近には光圀が開墾したという田畑があり、自給自足を強いられていたようだ。
 「水戸黄門漫遊記」 は息の長い人気TV番組で、日本全国を旅しては、庶民の敵をやっつけてくれる。実に古気味いいのが、あの家紋入りの印篭を出す場面である。あれを見せられてはどんな悪党も地面にひれ伏してしまう --実に便利ではないか。
 だが、待てよ、あれを見ていてときどき思うことがある。あれは実に危険だ。 南米や欧州などのサッカ-試合で、観客がどんなに暴れていても、国歌を流せばたちどころに収まっていしまうが、国旗とか国歌は、まさに黄門様の印篭である。
 日本政府は平和憲法改悪を狙っているが、「反対!」なんて言おうものなら、「黙れ、黙れ、この非国民!」と印籠をかざすかも知れない。私の友人の教師は、卒業式の国歌斉唱で起立しなかったら、解雇されてしまった。

 教育委員会なんて、政府与党の出先機関みたいなもので、管理職になりたがっている教師は、生徒の方ではなく、お上の顔色ばかりを伺っている。今や、小役人みたいな校長が多く、昔のように人間味溢れてスケールの大きい校長や教頭は皆無といってよいだろう。 私に言わせれば、生徒の中で悪戦苦闘するのが教師であって、管理職などは生徒の現場から離れるのだから、教師とは言えない。
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