おおきくなあれ。

口唇口蓋裂の男の子をもつママがつづる子育て日記
治療場面や育児の日常で感じたことなどを公開します

ドラえもん

2007年03月03日 | 口唇口蓋裂のこと
NICUで貼ってくれたテープです
生まれたての赤ちゃんはお肌がナイーブなため
テープの下の皮膚はすぐに 赤くなってました★
それにしても 子どもに関わることの多い 看護師さんや 助産師さんなどは みんな お絵書きが上手ですよね!
どこの小児科に行っても いろんなイラストが貼ってありますもんね 感心してしまいます
多分 子どもたちを 楽しませようと いろいろ練習してるんでしょうね

低体重児

2007年03月03日 | 口唇口蓋裂のこと
わが子は 2485g で生まれました

2500g に満たない赤ちゃんは 
「低体重児」という枠に区分け されてしまいます

私の場合、
息子が 口唇口蓋裂 だということを 妊娠中に
知らされていなかったので(知らなくてよかったと思いますが)
息子と対面して初めて 知ることになったのです

クリニック で出産したので 当然 NICU もなく
母子同室 だったので 新生児室 などもなく

生まれて 数時間後には
私たち 母子は 別々の病院で 養生することになったわけです

低体重児 だったからなのか
口唇口蓋裂 だったからなのか
おそらく 両方 だとは思いますが
彼は しばらく 国立病院のNICU で過ごしました

小さな 保育器 に入り
小さな 鼻からは 栄養補給のためのチューブが
小さな 手には 点滴の管が
小さな 胸には 心電図のモニターが ついており
本当に 痛々しい限り

看護師さんが チューブの固定用テープに
ドラえもん や アンパンマン  バイキンマンなどの
イラストを描いてくれていたので
少しは 気持ちが和むものの 
わが子が 拘束 されている姿 を見るのは
何とも… という感じでした

それでも 彼に母乳を 届けなくてはなりません
私が入院中は 夫が毎日 冷凍された母乳パックを持って
私と息子の病院を往復してくれました
仕事の後の 「仕事」は さぞ大変だったと思います
感謝ですね

母子同室…
出産するまでは 
「ずっと赤ちゃんと一緒だなんて、大変だろうけど楽しみ
な~んて のんきに構えていました

しかし
その母子同室が これほどまでに私を 憂うつにさせるとは
まさに 想定外でした

大部屋では 「生まれたての赤ちゃんとお母さん」という
当たり前の組み合わせが おとなりさんですよね
私たち母子は その当たり前を 経験することができなかったのです

出産当日の夜は
興奮していたのも あると思いますが
隣りのベットから 聞こえてくる
「パシャッ」という写メール撮影の音に反応し
なぜか つらくなって ひとり 泣いてしまいました

それは
息子が 口唇口蓋裂という病気 だったということに 悲しかった
のではなく
母子同室の部屋で ひとりで過ごす 孤独感
による 涙 だったと自分では 分析しています

3時間おきに でないおっぱいを絞る 私の隣では
「チュッチュッ」と赤ちゃんが お母さんのおっぱいを吸う音が… 
搾乳機を 目の前にして 汗しか絞れない 自分の おっぱいを見て
ただただ むなしくなった 数日間でした

でも それも 今では いい思い出です
そういう立場におかれる人の 気持ちが理解できるようになったことは 
大きな 収穫です