おおきくなあれ。

口唇口蓋裂の男の子をもつママがつづる子育て日記
治療場面や育児の日常で感じたことなどを公開します

おさかな

2007年03月31日 | おでかけ
今日 りゅうちゃんは
初めて 水族館に 行きました

神戸まで パパの運転でドライブ
国道をのんびり 行ったので
ちょっぴり 渋滞に巻き込まれてしまいました
りゅうちゃんは ウトウト 夢の中…

途中で お昼休憩をはさんだので
ついたのは もう午後3時でした

それでも 5時の閉園まで おさかな鑑賞を満喫しようと
ママは 各ショーの時間をチェック

なんと ママのお目当て
イルカライブは終了してて
本日のイルカちゃんは トレーニングライブを残すのみ

がっかりしましたが
それでも イルカちゃんをみるために
トレーニングライブの時間に合わせて 館内を巡回しました

りゅうちゃんは
初めて目にする デッカイお魚やカニ、ヒトデなどにくぎづけ
キョロキョロして 大興奮

イルカライブとラッコの餌やりの時間には
遅れることなく ばっちり 見学場所を確保したにもかかわらず
残念ながら りゅうちゃんは
おねむの時間 でぐずぐず
動物よりも となりにいた お姉ちゃんに 気をとられ
人間ウォッチングに 夢中でした

でも りゅうちゃん 
思ったより
お魚に興味をもってくれたので
パパもママも 大満足な休日でした

今度は もう少し 余裕をもって行きたいね


新規開拓

2007年03月31日 | おともだち
昨日と今日 二日連続で園開放に行ってきました

園開放デビューしてから
りゅうちゃんが体調を 崩してしまったので
それから ごぶさたしており
昨日は 2回目の登場でした

今年度最後の園開放ということで
昨日は
保育園や幼稚園、小学校に通いはじめる お友達の
お別れ会 

ちゃんと 先生に 紹介してもらって
さようならの ごあいさつが できている
おにいちゃんや おねえちゃんたち
頼もしいね
4月から 新しい教室で 頑張ってね


今日は
昨日とは別の場所の 保育園へ新規開拓しました
規模は小さめだけど 人数はほどよく少なくて
みんな ゆったりと おもちゃにたわむれてました 

りゅうちゃんは 
おうちとは 比べものにならないくらい
広いスペースで 遊ぶのは嬉しいらしく
目を キラキラ輝かして はしゃいでいました 

楽しかったね~
来年度からも はりきって行こうね



つみき

2007年03月28日 | 成長
りゅうちゃんは
最近 「つみきくずし」 に 夢中です
つみきくずし… 昔、不良が主人公のドラマがあったような?
あ、歳がバレる

その つみきくずし じゃなくて
そう おこちゃま用の積み木です

ちなみに このつみき
今では すっかり このブログの読者&コメンテーターになってくれている
リーダーからの 出産祝い でいただいたもの
ありがたく 使わせてもらっています
リーダーありがとう

りゅうちゃん とっても気に入って 遊んでくれるのはいいんだけど

パパやママが作った
おうちやお城を 片っ端から崩し
ニヤッと笑います
そして 最後は 放り投げる

頑張って何度 作品を作っても この繰り返し

ま、赤ちゃんに鑑賞してって言う方が 間違いだと思うケド
作っては 投げられ
作っては 投げられ
時には 作るのと 投げるのが 競争になるときもあります

それはそれなりに 楽しいんだけど

やっぱり 男の子だから 木を 乱暴に扱うんだろうか?
いつくらいになったら
自分で 組み立てたりするんだろう?

早く一緒に つみきを
組み立てて遊びたいママでした





ミルク

2007年03月27日 | 成長
最近、ミルクをあまり飲んでくれなくなったので
(離乳食は十分に食べてくれるのに…)
りゅうちゃんの 体重が増えないことを 気にしている
ママは
フォローアップミルクを 試してみることにしました

いつもの粉ミルクは 最近 よく飲んでも 70mlくらいなのに
フォローアップミルクは なんと ゴクゴクゴク
昨日は 一気に 170mlも 飲んでくれました

ママも気になって
ちょっと なめてみると なんだかほんのり 甘い感じ

成長とともに
粉ミルクや母乳は 味気なくなってきたんだね

そういう味の調査 した人はすごいです
赤ちゃんって 
「まろやかな味ですね」 だとか 「ミルクの宝石箱や~」 だとか
感想を言えるわけでもないのに

多分 栄養面と 赤ちゃんがよく飲むかどうか をみて 研究してるんでしょうね
それとも 大人が飲んで 試してるんだろうか?
ソムリエみたいな ミルリエというエキスパートがいるんだろうか?

でも その人って
栄養摂りすぎて 大きくなってしまうような気がする

考えだしたら きりがない


とにかく ママの作戦は大成功 
りゅうちゃん
いっぱい飲んで いっぱい食べて 大きくなってちょうだ~い



トマト

2007年03月27日 | おともだち
今日は ぽかぽか お天気だったので
お友だちの ユメちゃんと
近くの「美しい森」←森の公園のようなところ
へ 遊びに行ってきました

ユメちゃんママは
おやつに ミニトマトとバナナを 持ってきてくれて
おすそわけを いただいた りゅうちゃんは
むしゃむしゃむしゃ…

現物をくわえさせたら
なんと そのまま 食べてしまいました 
ママびっくりです
いつもは
細かく切って 離乳食に混ぜたりしてるのに
こんなに 勢いよく 食べられるなら
過保護はやめようと 思いました

上の歯はまだ 生えていませんが
上は ホッツ床 という強い味方があるので
噛み砕く力が 強いのかなー?と思ったりして

さすがに
トマトは 汁気が多かったみたいで
鼻から
鼻血みたいな汁が 鼻水と混ざって 排出される様子が
とても 笑えました

りゅうちゃん どうしてそんなに
食に対して 貪欲なの?
ママが おうちで 与えてないみたいじゃない

I believe

2007年03月26日 | 口唇口蓋裂のこと
I believe myself…

絢香の 生歌を背中にうけて
ミキティが 全身で歓びを表現する 場面に

思わず 涙がこぼれました

齢を重ねるにつれて 涙腺が弱くなってきているせいもあるでしょうね

フィギュアスケート 安藤美姫選手

ミキティは
トリノオリンピックで 納得のいく結果がだせず 
悔しい思いをして 帰国した経験をもつ その名のとおり 美しい姫

その悔しさをバネに
もう一度 自分を信じて この試合 
 世界フィギュア に臨んだといいます

   『自分を信じる』
これほど 難しいことはないと 私は思っています

ちょうど 私は 
『退職願』を作成している最中でした

退職を決心するまで 相当 悩みました
正直 専業主婦に あこがれていた私ではありますが
曲がりなりにも 苦節しながら 7年間
続けてきた仕事を 辞めるには 勇気がいりました

実際 現場で働いていると
「辞めたい」と思うことは 幾度も
「死にたい」と思うほど
心が 枯れてしまうことも しばしば

でも
どうして 続けてきたか?
そう考えると この仕事が向いているかどうかは別にして
社会的に 意義のある仕事だと信じていたから
そして
支えてくれる人が いてくれたから
だと思うのです

産休に入る前は
「私、戻ってこないかも!?」なんて
同僚に 冗談ぽく言ったりもしていました
でもきっと
育休1年もらって また働くことになるんだろうなーと 心のどこかで
思っている自分自身に 違和感もなく 出産の日を迎えたのでした

私が 退職を決意したのは
やっぱり りゅうちゃんの病気 が一番の理由
決して りゅうちゃんのせいにしているわけでもないし
仕事から 逃げたわけでもないと 
自分には 言い聞かせていますが…

年長者の退職を告げられた 同僚たちは どう思っているだろう…

仕事から 逃げたと思っているだろうか?
最初から 復帰するつもりがなかったと思っているだろうか?
仕事から 逃げたいがために 息子をダシに使ったと思われてしまっただろうか?

マイナス思考の私は どんどん深みにはまっていきます
(あ、励ましの言葉が欲しくて書いているんじゃないので、これを読んでくれた方、どうぞお気遣いなさらぬよう願います

私の本当の気持ち
病気をもって生まれてしまった りゅうちゃんに対しての責任
今後 一生向かわなければならない 息子の治療生活への不安
初めての育児 というだけで
不器用な私は いっぱいいっぱい

その上
りゅうちゃんの治療のこと 家のこと 旦那さんのこと
ストレスフルな仕事のこと
考えるだけで パニックになりそうです

自分のことだから よく分かっているのです
ストレスがたまると 自分の存在を消したくなってしまう性格 うつ症状
ひどい時には 
自分の 体をも 痛めつけてしまったこともあります
(ひくでしょ?みんなごめんなさい。。)

りゅうちゃんの妊娠が分かった頃
担当していたある患者さんの転院調整をしていました
生活背景がとても複雑な患者さんで
身寄りがないのですが 
いろいろな方の協力の下 受けてもらえる転院先が決まっており
あとは その日程調整を待つばかりでした
ところが
その転院先から思わぬことで 転院を断られ やむなく
その患者さんの 後見人に相当する予定の方
(後見人がつくかどうかまだ裁判の途中でした)と一緒に 転院先の事務長や相談員さんに 直談判に行ったのです
つわりでしんどく、体が斜めになるのを自覚しながら
県北近くまで 自家用車で出向いたにも かかわらず
努力むなしく 破談
つわりはキツイし
病棟スタッフからは 怒られるし
調整は いちからやり直し

当時 複雑な背景をもつ患者さんが多く
いつも 病棟師長からは 「まだこの人退院できんの?」と鬼のように攻められ

ひどくストレスを抱えて 毎日を過ごしたように思います


あかちゃんの口唇は 妊娠2ヶ月の終わりごろ
      口蓋は   3ヶ月の終わりごろ つくられるそうです

その時期に
遺伝的な背景と マイナスに作用する環境との影響 が結びつくことで
口唇裂や 口蓋裂が発生します
(簡単に言うと、何らかの原因がいくつか重なって、
 本来くっつくはずの唇や上あごが、くっつかずに成長してしまうのです)
はっきりした原因は 解明されていませんが 
私の中にある
何らかの要因が りゅうちゃんの病気を ひき起こしたことには違いありません

環境的要因…
私の場合 薬もアルコールも飲んでいないし タバコも吸いません
     X線照射も受けていなければ 大きな病気にもかかりませんでした
考えられるとしたら ストレスくらいしかないのです

原因を掘り起こしたところで どうにもならないし
原因はわからないんだから どうしようもないのは わかっていても
だからこそ
原因は 母親の自分にあるというところに
たどり着いてしまうのです 

そして
私があの時 もう少し 穏やかに過ごしていれば
りゅうちゃんが 辛い思いをしなくてもすんだのに…と思ってしまうのです

それゆえに
なるべく りゅうちゃんのそばにいてやりたい と思ったのが
私が退職を決める きっかけになったこと
他にも
保育園で 預かってもらえるか 不安だったのもあるし
逆に 保育園に預けたくない 気持ちもありました

話がそれてしまったかもしれませんが

自分が感じたこと
自分が大切にしたいと思っていること

信じて 貫けばいいんだ と
ミキティの 演技を見て 強く感じた
ということが 言いたくて 長くなってしまいました

他人の評価を 気にしているようでは
母親として 息子に 正面から向き合うことができないような気がします
弱い自分に さよならして
ミキティのように 笑顔で 息子を抱きしめたいと思います 





 

朋友

2007年03月24日 | ママのひとりごと
長野から はるばる ママの学生時代の友人が
何年かぶりに 岡山に遊びに来る ということで
「会えないかなー?」
とメールがありました

岡山にいる 他のお友達にも 声をかけてくれているとのこと

近くにいても なかなか 会えないことってよくあるハナシ
まして 離れたところにいると チャンスさえない
たいてい 年賀状に
「今年は 会いたいねー」と毎年書いて 新年を重ねているのが現実

そんな 感じだから
「会いたーい!」 ということで
りゅうちゃんの 体調も気になりましたが 快方に向かっているので
ママの都合で 申し訳ないと思いながらも
母子で おでかけしました

長野 から来てくれた お友達は
りゅうちゃんと 6日違いのお誕生日の女の子のママ
岡山 のお友達は
もう 3歳になる女の子のママ

学生時代は
自分の子どもを連れて 一緒に遊ぶなんて 
予想もできなかったのに

時が経つと 環境もかわるもんだ としみじみ 感じました

久しぶりに 話すのに
なんだか あの頃と 全然変わらない雰囲気
聞き慣れた 声と口調
話し慣れた 間合い
心地よい 笑いの響き

すべてが 懐かしく なのに 日常的であるように 思われました

彼女らは
かつて 同じ目標をもって 机を並べ 学びあった朋友
時には 励まし
時には 悩み
時には 笑い
時には お酒を飲みながら 泣いた日もあったっけ

たとえ 短い時間でも
心を通わせた 仲間とは 
長い間 離れていても
その時間を 取り戻すことができるような 感覚を覚えます

あの頃の 苦悩や挫折は 無駄ではありませんでした
素晴らしい 仲間と出会えた「とき」に感謝です
また いつか (数年後?)
成長した みんなに 会うのが とても楽しみです


今日 
りゅうちゃんは 初めて ロープウエーに乗りました
動く景色に 大興奮

りゅうちゃんも 大切なおともだちが
いっぱいできるといいね




 

初節句

2007年03月23日 | 成長
実家の両親からりゅうちゃんに 初節句のお祝いに
こいのぼり と はりこのトラ が贈られました

りゅうちゃんは 5月5日生まれなので
初節句が 1歳のお誕生日
 ちなみに ママは6月6日生まれなので 親子そろって
 『ぞろ目バースディ』 なかなか いないでしょ
 ギャグみたい。。

はりこのトラって 小さい時から
男の子の節句には ツキモノだと思って育ったんだけど
県外出身のお友達は
岡山に来て 初めて知ったらしいのです
あの トラくんが 地域ものだったとは…
驚きの 事実 でした

五体不満足

2007年03月22日 | ママのひとりごと
「みんな 違っていていいんだよ」

『五体不満足』 の著者 乙武洋匡さんが 
4月から 小学校の教師になる というニュースを聞きました

インタビューで 記者に
「子ども達に 何を伝えたいか?」という質問をされ

「みんな違っていていいんだよ ということを伝えたいです」
と答える彼の姿が テレビに映し出され そこには希望に満ちた彼の笑顔がありました


私が
『五体不満足』を読んだのは 確か 大学4年のときだったように記憶しています
大学で 福祉を学び
福祉の専門職として 働きたいと決心していたあの頃

現場実習を終え 「福祉論」と呼ばれる様々な分野の講義を受け
自分が 児童や高齢者、障害者や低所得者を
支える側の立場になりたいと 夢をみていたあの頃

『五体不満足』は 私に大きな衝撃を与えました

乙武さんは 
四肢のない体にも関わらず 全く 障害者ということを感じさせない文面!

健常者の私が 生きていることを 恥ずかしく思ってしまうくらいの力強さ!

自分が障害者を支えるのではなく 
障害者に支えられ、与えられることのほうが大きいことに 気づかされ
ただ 私は
「専門職」に憧れていただけだったんだということを 教えられました  


彼の両親は
彼が 生まれたときから 普通の子と同じように 
育ててきたということが書かれていました
障害を隠すことなく それを個性 だとして
教え 愛情を注いで 育ててきたのです


息子が生まれたとき
乙武さんの 話を思い出しました

親の考え方次第で 子どもの意識がかわってくる…

小さな障害を 障害だと 思わせないような おおらかさ
どんな壁に あたっても それを乗り越えられる 強さ
弱い立場にある人の 気持ちを汲むことができる 優しさ
そして 苦しいこともたくさんあるだろうけど それを感じさせない 明るさ

両親が 子どものすべてを包み込み
愛情が実を結んだときに これらが 彼のなかで芽を出してくれるでしょう

そう
みんな 違っていていいんです
違っているのが当然 それが個性です

子どもが大きくなるにつれて
つい うちの子は… よその子は… と比べたくなるんじゃないかと
我ながら 少し心配しています
でも
よく考えたら
自分も幼いときに 親から 他の子と比べられて 嫌な思いをしたことがあります
自分の娘のすこやかな成長を 願うあまりに。。  

うちの子はうちの子
よその子はよその子

個性を 魅力にかえられる子 になってほしいと願ってやみません