北朝鮮の拉致事件への姿勢

これまでのエントリー、『「拉致・核・ミサイルの解決」が目に入らない人達』・『拉致を「日本国民の生命と安全にかかわる問題」と考えていない人達』・『日本政府の拉致事件への姿勢』に詳しく書いたように、日本政府は「拉致・核・ミサイルの解決の後に日朝国交正常化」の方針で日朝交渉に臨んでいます。
一方で北朝鮮はどうでしょうか。

現在、北朝鮮は「拉致は解決済」（2002/10/15か2004/05/22か2004年07月か、いずれにしても2002/09/17以降）と主張しています。
これを「平壌宣言（2002/09/17）に“拉致の文字”が明記されていない為だ」と、北朝鮮に同調するかのように主張する人がいるのには困ったものです。
（北朝鮮の主張に基いて話を進めるのは気が進まないのですが、『彼を知る』為には必要な場合もあるでしょう。）

北朝鮮の主張では「拉致は解決済」であって、以前（2002/09/17より前）とは異なり、拉致事件の存在そのものを否定している訳ではありません。
仮に（あくまでも仮定の話として）平壌宣言（2002/09/17）に“拉致の文字”が明記されていたとしても、「それ以降に解決した」と言うのが北朝鮮側の主張です。
従って、北朝鮮が「拉致は解決済」と主張している事と、平壌宣言に“拉致の文字”が含まれていない事は無関係です。
「隙」も「理」も無いのに声高に主張するのが北朝鮮ですが、この場合は北朝鮮の主張に同調して日本を批難している日本人（と思われる人）が存在する事で、却って北朝鮮に勢いを与えてしまっているのかも知れません。

そもそも、何故“北朝鮮が「拉致は解決済」と勝手な主張している事”で日本が責められなければならないのでしょうか。
この辺りにも、北朝鮮の主張に基いて日本を批難している、「日本が悪い」と言いたい人たち・日本が嫌いなのではないかと思われる人達がいるようです。