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心に移り行くよしなしごとを不定期更新で書き留めます

どうしても「日本が悪い」と言いたい人達

2005年06月23日 22時02分47秒 | 国内政治
標題の件、何かがある度に「日本が悪い」「日本の所為だ」との方向に話を持っていきたがる人が後を絶たないようです。
と書くと外国(特に近隣諸国)の事かと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、今回書くのは日本人(国籍を確認した訳ではありませんが)でありながら「日本が悪い」「日本の所為だ」と言いたがる人達の事です。
“「日本が悪い」と言いたい日本人”と書くと、所謂“左派の人”の事かと思われるかも知れませんが、今回の話題の人達は“保守系”を自称しているようです。

先日、日本から北朝鮮に援助された食糧が同国の市場で売られていたとの報道がありました。
北朝鮮での援助物資の横流し疑惑については、私自身も以前に触れていますし、さほど驚くべき事とは思っていません。
むしろ、万が一「北朝鮮に援助された食糧が少量たりとも横流しされる事はない」と考えていた人がいるとすれば、その人はあまりにも北朝鮮の事を知らない人と言えるでしょう。
私が驚いているのは、このニュースを見て(何を思ったのか)鬼の首でも取ったかのように「日本が悪い」と言い出す人がいた事です。

日本から援助された食糧は、国連機関であるWFP(世界食糧計画)と北朝鮮政府の手配によって北朝鮮の住人に渡る事となっており、日本の手を離れています。
つまり、この問題で批難されるべきは北朝鮮政府でありWFPであって、日本政府には落ち度はが無かったとは言い切れないものの主たる責任を負う立場にはありません。
今後日本がWFPに対してどのような対応を求め、どのような対策が取られるかが(非公開となる事もあるでしょうが)重要となるでしょう。

更に私が驚いたのはこちらの記事を読んでの、“「日本が悪い」と言いたい人達”の反応です。
北朝鮮援助米横流し「可能性低い」 政府、WFPに確認
2005年06月22日17時44分

 杉浦官房副長官は22日午前の記者会見で、北朝鮮国内の市場で撮影されたビデオ映像に「日本政府寄贈」と書かれた米袋が映っていた問題について「WFP(世界食糧計画)に確認したところ、北朝鮮は物不足で袋は共同農場などで再利用され、支援物資でない北朝鮮の穀物などを入れることは珍しくない。本件も再利用による可能性が高いという説明を受けた」と述べ、援助米が横流しされた可能性は低いとの見方を示した。
この記事を読む限り、(改めて書く程の事でもありませんが)杉浦副長官の発言は『WFP(世界食糧計画)に確認~能性が高いという説明を受けた』の部分であり、WFPの説明は『北朝鮮は物不足で~可能性が高い』の部分です。
その後に続く『援助米が横流しされた可能性は低いとの見方を示した。』の部分は記事を書いた記者が付け足した部分ですが、この記事では杉浦副長官は『援助米が横流しされた可能性は低い』との見方は示しておらず、そのような見方を示したのはWFPまたは記事を書いた記者に過ぎず、主語述語の繋がりを欠いた文となっています。
にも関わらず、“「日本が悪い」と言いたい人達”から「杉浦副長官が横流しされた可能性は低いとの見方を示した」「日本政府が横流しされた可能性は低いとの見方を示した」「今必要なのは政権交代ではないか」との声が挙がっているのは不思議です。
杉浦副長官は記者会見でWFPとの遣り取りをそのまま発表しただけで、(今回は)批難されるような事はしていません。
官房副長官が、万が一国連機関との遣り取りを歪曲して記者会見すればそれこそが大問題となるでしょう。

しかも、この“「日本が悪い」と言いたい人達”は、この記事が書かれた新聞社を、普段は「信用に値しない」と言っている事が多いのです。
普段は信用していない新聞の記事を「日本が悪い」と言う時に限って持ち出すのが不思議で仕方ありません。
この人達はそんなに日本が嫌いなのでしょうか?

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