家の近くに、放置されて藪になったところがあり、そこの雑木にカラスウリが絡みついて伸び放題。
このカラスウリの花が咲き始めた。
明るいうちに通った時にはまだ蕾から開き始めたばかりだったので、少し暗くなった時刻にもう一度花を見に行ってみた。
日が暮れると、この花のドラマが始まる。
ゆっくりと膨らんで、レースのような繊細な花が蕾から飛び出してくる。
レースが解けて「糸」の一本一本が絡みもせずに、みるみる伸びていく様子は不思議です。
白い5弁花が完全に開く。
なんとも不思議な花。
役目を終えた花は翌朝には萎んでしまいます。
子供の頃、先生から言われたことが。
カラスウリの花が開く時間は逢魔が出るから怖いんだぞ、早く家に帰りなさいと。
逢魔の刻は、なにかしら幽霊や妖怪などの怪しいものに出会うそうで怖いから、駆け足で家路を急いだもんでした。
そんなことを思い出します。