お酌はキライ

昨日晩酌の話が出たので、ひとつ昔話でも。

私がまだ小学生だった頃、母は某土木会社の事務員をしていました。
ごくまれに（長期休み中とか）会社に連れて行ってもらうこともありましたが、母が仕事をしている事務所内で、私はいろいろ遊んでいたものでした。
会社というものや、母親が外で仕事をしている姿というものはとても新鮮でした。
また会社の社長がとても優しいおじさんで、いつもお小遣いやらなにやらもらっていたような記憶があります。

その会社では、新年会を兼ねた社員旅行が、毎年正月にありました。
１泊２日だったと思いますが、だいたい岩手や青森といった隣県の、ちゃんとしたホテルに泊まっていたと思います。
普段と違うところに行けることも、他の子供達が一緒だったことも楽しかったし、料理もおいしかったし、お年玉も稼げるし、とても楽しかったんです。

そう、晩酌を除いては。

夜は、必ず宴会がありました。
料理はおいしかったんです。
だから、宴会自体はキライじゃなかったんです。

でもね、必ず、みんなにお酌して回らされるんですよ。

土木会社ですからね、当然男だらけなんですよ。
おっちゃんだらけなんですよ。
そこをね、子供にとってはクサイ以外のなにものでもないお酒のビンを持って、ひとりひとりにお酒をついでやることの、なんと苦痛なことか！！
相手は当然酔っ払ってますからね、相手もクサイわ、別に話したくもないわ。
ただ、お酒ついで回ると、お年玉もらえましたからね…それだけのためにやったってかんじでした。

一種トラウマですね。
大人になった今も、お酌はダイキライです。
なんであんな文化があるのか、理解できない。
自分のペースで飲めばいいじゃない。
飲みたいなら自分でつげばいいじゃない。

というわけで、前の会社でもその前の会社でも、お酌ってのをほとんどしたことがない。
注意されたこともあるけど、知ったことかってかんじです。

自分のことは、自分でやって下さい