りょーこのマネージャーな日々

ブログタイトル仮変更。子供達のマネージャー状態な日々をダラダラ書いてます。

「平清盛」見終わりました

2016-09-11 21:39:21 | ものがたり系
森田剛が出てるから見てみるか、という、軽い気持ちで興味を持った本作でしたが…イヤーーーーーほんとにおもしろかった!!!!!
8月のお盆帰省中に見始めて、もう最初はほんとに見るのを止められない勢いでしたね。
帰省終了後はさすがにそこまでがっつり見る時間はなかったんですが、そうはいっても結局1ヶ月弱で50話見終わってますので、まぁ結構なペースでしたよね。
こちらに戻ってからは1日1話、寝る前に布団に横になって睡眠時間を削って見るのが精一杯だったんですが…毎回、見ながら、この人物って結局どういう人だったんだ?とか、これは史実なのか?とか、いろいろ気になることが出てきちゃうので、結局見終わってからスマホであれこれ調べてるとどんどんどんどん睡眠時間が削られていく…という1ヶ月でした(苦笑)
イヤ、それくらい、おもしろかったってことなんです。

日本史は本当に疎い私なので、見始めて間もなく、「あ!これって崇徳天皇の時代か!」とか思うくらいのレベルですけども…でも、もうだいぶ前ですが、竹田恒泰氏の著書「怨霊になった天皇」を読んでいたので、保元の乱、藤原頼長のあたりなども、なんとなく思い出してきて…でもやっぱりこのあたりって本当に天皇の系図が複雑なので、手元に資料がほしい!!と思い、結局その「怨霊になった天皇」、以前は図書館で借りて読んだのですが今回改めて買いましたよ。
まだ時間がなくて読めてなくて、冒頭の系図だけ参考にしたかんじなんですが、ドラマも見終わったことだし改めて読まないとなぁ…今「関ヶ原」読んでるから並行してになるけど、ドラマの記憶が新しいうちに読みたいね。
本当に、前半の系図が複雑なので、まぁだからこそそのドロドロっぷりが昼ドラめいてておもしろいってところはありますけどね、でもこれ、一気に見たからそこまで人物相関図も頭から抜けずに見られるけど、1年かけて見るには結構忘れちゃって大変かもしれませんね。

話としてはどうやらベースに「平家物語」があるようで、これはかなり虚飾の強い物語ということで、実際に史実と違う設定や逸話もいろいろ入っていたらしく、そういう意味で私は毎回のように見終わってからスマホでいじってこれは事実だったんだな~とかこれは作り話なのか~とか確認していったんですけど。
滋子の巻き髪も完全に創作らしいですしね…私的には特に滋子を巻き髪にする必要性を感じませんでしたけども…てかいくらテンパとはいえあんなにウェービーになるものなのかね…。
兎丸も完全にオリジナルキャラってことだし、盛国がもとは漁師だったというのも史実とは違う設定らしいし、祗園女御と乙前も本当は別人でそもそも同一人物にする設定にはかなり無理があるかんじなのは史実を知らない私の目にも明らかで単純に松田聖子をたくさん出したかったのかなぁなんて思っちゃったし。
殿下乗合事件も、実際は報復したのは重盛、しかも執念深いやり方だったようだし。
清盛と西行(佐藤義清)が友人だというのも架空の設定のようだし。
そもそも清盛の出自に関しても諸説あるようだし…とか、上げてったらキリがない。
でもそういういろーーーーーんな逸話を収集して取捨選択していって、ドラマチックに「物語」を仕立てていくわけでしょうから、そういう意味ではすごいなぁと思いますし、おもしろいものだなぁと感じました。
最後、清盛が死んでから平家は滅亡するわけだから、そのあたりどう描くのか興味があったんですが、死んでからの流れは入水のとこ以外はほんとにあっさりでしたね…いわゆる「ナレ死」で…まぁ、清盛が主人公である以上仕方ないとは思うんですけど、もうちょっと見たかったな~とは思いました…でもあのあたりを見たいのであればそれこそ「義経」にでも当たったほうがいいですもんね(笑)
頼朝と義経のあたりもなんだか個人的にすっきりしないし、今度は「義経」見てみようかなぁ。

とにかく、なぜこれが低視聴率だった???ってくらい、本当におもしろかったけどなぁ、個人的には。
特にさっきも書いた通り前半なんてドロドロもいいとこだったから、女性なんておもしろく見られたんじゃないかしら?と思ったりするんだけど、どうなんだろう。
逆に、大河のメイン視聴者となるであろう社会人男性にウケが悪かったのかな、やっぱり爽快な戦国時代とか幕末とかのほうがおもしろいのかな。
確かに後半、頂点に登りつめてから暴走老人になっちゃったあたりは、まるで感情移入ができないので、ちょっと、なんだかなぁって部分はありましたけど、でも少なくともそこに至るまでの話はものすごくおもしろかったと思うけどな~。
でも、戦国時代とかって、すでに武士の世ができあがったあとでの群雄割拠だけど、この平安時代末期は、天皇家も朝廷内もドロドロで、それに対して武士がのし上がっていくという、時代を作り上げていく段階でのおもしろさってのはすごくあったな~と思いましたけど。
まぁでも大きくふたつ思ったのは、やっぱり人間、権力を持つと変わっちゃうのかな~、あれだけ清くて高い志を持っていてもこうなってしまうんだな~ってのと、あとやっぱり、清盛にしろ信西にしろ頼長にせよ、「こういう国を作りたい!」という明確かつ壮大なビジョンを持っていて、そのような政を行っていくわけだけど、やっぱりそのやり方というのは、独善的ではやっていけずに必ずどこかから反発が生まれて、その結果自身の命まで落としてしまうわけなので、「私はこういう国にしたいんだ!」という思いがどんなに正論で立派なものだったとしても、その思いだけで突っ走ってしまってもダメなんだよなぁと…今も昔も、政治というのは難しいものなのだなぁと…。

あとは役者陣の名演が光りまくってましたね!
松山ケンイチは、私はデスノートでの演技しか見たことがなくて、この人すごい!!って思ってたんですけど、本作に関しては、周りの演技に食われてたかんじが…。
イヤ、そうは言っても、若い頃の血気盛んな時代から、国の頂点に登りつめるために冷静に双六をし続ける時代、そして国の頂点に立って暴走老人になった時代と、その演じ分けは見事で、後半で若い頃の回想シーンが出てくるととても同じ役者さんとは思えないので、さすがなんですけどね!
とはいえ…特に前半の義朝役の玉木宏は完全に主役を食ってたと思うし、後半の重盛役の窪田正孝って私なにげに初めて演技を見たと思うんだけどこれまたすごかったなぁ~…主役食ってたなぁ~…このふたりは特に印象的だったかな、まぁ役どころに恵まれているってのももちろんありますけどね。
他にも、白河院役の伊東四朗、鳥羽院役の三上博史もすごくよかったし…特に三上博史はこんなすごい役者さんだったのかって思った。
崇徳院役の井浦新って俳優さんは私初めて知ったけどこれまたよかったと思うし。
…というか、崇徳院のことを最後まで描いてくれてよかったな~と思いました。
でもね~…話ずれちゃうけど、崇徳院はね…なにひとつ思い通りにいかない人生って話だけど、そうはいってもいいところに住めて食事もいいものがちゃんと出ていいもの着られて正妻も妾も子供もいて日々歌を詠みつつ過ごしていられたわけでしょう、これで思い通りにいかないって嘆かれましても…なんて思っちゃうのは庶民感覚なんでしょうね…(苦笑)
イヤ、もちろん、生まれからして悲劇なのはもちろんですし、そこから一生を通して人間としての存在を否定されていると言っても過言ではない人生だったというのは、分かるんですけどね…。
あとは後白河院役の松田翔太ね!これまたすごかったね!
私、ほんとドラマとか見ないので、彼はCMの桃太郎イメージしかなかったんだけど(苦笑)ほんとにうまかったなぁ…。
蛇足ながら…確かこの人って前に大河で伊達政宗役やってたよなぁ、あの時全然演技うまいと思わなかったんだけど、別人みたいだな…って思いながら見てたら、それはお兄さんの松田龍平のほうだったのねwwそのくらい疎いです、役者さんにはww
あと、藤原頼長役の山本耕史ね、なんか今真田丸で石田三成やってるでしょう(私見てないけどお父さんが見てるのでチラ見程度で知ってます)、なーんか、どちらも、やりたい政治があって、それに向けて周りに憎まれても猛進していって、最後にやられちゃうってのが、ちょっと似てるよな~って思って見たりして…演技もさすがだったかと。
それからびっくりしたのが加藤浩次の演技がよかったこと!役どころもよくてすごくいい味出してたな~と思いました!
女性陣では、明子役の加藤あいと、由良御前役の田中麗奈が特に美しかったなぁ~…あと待賢門院璋子役の檀れいもよかったね、それからなにげに好きだったのが経子役の高橋愛でした。
あとはもう!上川隆也!
なんだろうね~あの重厚な存在感たるや…すごいね、ほんと素晴らしかったですね。
こうなるとエンジェル・ハート少しは見ときゃよかったって思いますww
剛くんに関しては、そこまで演技がすごい!ってかんじはなかったけど、まぁ役どころの問題もありますしね、とはいえあの有名なセリフを言う役ですから、すごい役ですよねぇ。
大河って全50話でひとりの人物の人生を描いていくので、どんどん登場人物が変わっていくでしょ、それでクレジットの名前の順番とかが変わっていくのも、私見るのが好きで、早送りせず毎回じーっと見ちゃうんだけど、人が亡くなっていって、「あ~前回までこの音楽のとこはあの人の名前だったのにな~」とか「今週は登場人物が多いからクレジット流れるの早いな~」とか思いながら見るのがなにげに好きだったりして(笑)

そう、音楽の美しさ!
大河のオープニングテーマっていつもいつも名曲だと思うけど、本作も例に漏れず。
でも本作に関してはそれよりなにより、「今様狂い」とも称される後白河法皇の世であるからでしょうけれど、今様といわれる当時の流行歌が作中にいくつも出てきていますが、本作のメインテーマとなる「遊びをせんとや生まれけむ」の曲がとにもかくにも美しい…!
もうここのところふと気づくと口ずさんでしまっている自分がおります。
劇中の挿入曲もこのテーマをアレンジしたものがふんだんに使用されていて、どれもとても素晴らしいです。
まぁ、おそらく当時はこのようなメロディーではなかったのでしょうけれど、でも歌詞はそのままに、現代の私達が美しいと思えるメロディーでこうして歌い継ぐというのも、またひとついいものですよね。
私って大河はほぼ見ない割に、見たものの音楽は強烈に頭に残るところがあって、2年前くらいだったか、某小学校の運動会でかかってた音楽が「天地人」のメインテーマだ!ってすぐ分かったんですけど、あんなだいぶ前の曲すぐ分かるの多分私くらいだろうなぁと思ったりしましたがw多分そんなかんじでこの曲もずっと私の中に残っていくだろうなと思いました。

長くなりましたが…本当に、おもしろかったですよ、個人的には大満足。
この時代ってややこしいし、こうして学べたのはよかったなと。
てか、ほんと、日本史っておもしろいね…なんで若い頃にもっと興味を持って学んでこなかったのかと、激しく後悔しますね…。
とりあえず、近いうちに「怨霊になった天皇」も読み直して、さらにこの時代の理解を深めていきたいと思います。
…って、剛くん見ようと思って見始めたのに、見始めたら完全に目的変わっちゃったなww

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